【考察】ペップはなぜそんなにSBを絞らせるのか、その先を考えてみた。
ペップはなぜそんなにSBを絞らせるのか?
そこには戦術的な狙いはもちろんあるが、目先の結果だけでなくその先の大きな野望実現の為のチャレンジが隠されているのではないか。
プレミアリーグ3連覇、そして悲願のチャンピオンズリーグ制覇に向けたペップのチャレンジが隠されているのではないかと思っている。
ペップがなぜそんなにSBを絞らせるのか?その先に見据える何か、を考察してみた。
その結果見えたのは、『ペップは戦術を利用して選手を上手くさせているのでは?』という考察に行き着いた。
▪️SBを絞らせる戦術的な狙いとは?
SBをビルドアップ時に絞らせる狙いをまずは簡単に戦術的な観点からまとめてみた。
▪️ペップシティと偽SBの歴史
次にペップがマンチェスター・シティの監督に就任してから偽SBとどんな歴史を歩んできたのか簡単に振り返っていこうと思う。
前置きはこの辺に、ペップシティと偽SBの歴史を見ていこう。
▷就任1年目(16/17シーズン)
左SBクリシー右SBサニャに偽SBの役割を求めた。
▷就任2年目(17/18シーズン)
本職MFであるデルフが左SBとして起用され、偽SBの役割で大ブレイク。リーグ勝点100でペップのプレミアリーグ初制覇に大きく貢献。
▷就任3年目(18/19シーズン)
左SBにはメンディやラポルトが起用されることもあり、やや偽SBは影をひそめた印象。
▷就任4年目(19/20シーズン)
ジンチェンコが左SBに入り偽SBの役割を担うことが多くなった。その後もジンチェンコは偽SBとしてペップシティのビルドアップを長らく支えた。
▷就任5年目(20/21シーズン)
やってきましたカンセロロール。このシーズン世界を圧巻したカンセロロール。偽SBの概念をさらに進化させたとも言われることもあった。
▷就任6年目(21/22シーズン)
ダブル偽SB。
▷就任7年目(22/23シーズン)
今季開幕戦。再びダブル偽SBの再来だ!と世界のサッカーファンを驚愕させた。しかし、前のシーズンとは少し違う偽SBの雰囲気が漂ってきた。偽SBの仕事を担われている選手がカイル・ウォーカーやストーンズ。彼らのキャラクターを考えると戦術的な意味合いだけじゃないそんな匂いがしないだろうか?
▪️戦術的な狙いだけだと私は思っていた。
一番初めにSBを絞らせる戦術的な狙いを説明した。正直私もSBを絞らせる意味や狙いは説明した戦術的な狙いだけだと思っていた。
しかし、その考えは今季のペップシティの戦いぶりで覆された。なぜそう感じたのか?それがペップシティと偽SBの歴史に隠されている。
単発の試合ではなく1シーズンで。そして1シーズンではなく数シーズンでチームを見るとまた違う見方ができるのも1つのチームを見る楽しみのひとつ。
ペップシティを数シーズン見ている私の中でのターニングポイントになった試合が昨季のチェルシー戦だった。
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