東洋町のトマトで勝負するため、Uターンして農家に！ ー 高知県安芸郡東洋町のまち自慢

東洋町拠点（高知県安芸郡東洋町）で道の駅事業に携わっている宮島です。
取材したのは、東洋町で農家をしている大坪 千倫（おおつぼ かずのり）さんです。
東洋町ご出身の大坪さんは大学卒業後、高知市の会社で経理として数年間従事したあと東洋町にUターンをして農家をされています。

Uターンのきっかけ

大学を卒業後、高知市の会社で経理として働いていましたが、日々のルーティンで決められた仕事から離れたいと考えていたそうです。
もっと自由に働きたいと思っていた中で、同じように町外で挑戦していた同級生らがUターンして町の為に頑張っている姿を見て、自分もUターンして東洋町の為に頑張る決意をしました。
東洋町に戻ってきた後は、実家の農家で働き始め、主にトマトとナスの栽培をしています。
また、東洋町を活気ある町にしていくために、農業だけでなく、東洋町の議員選挙に出馬して当選。最年少の東洋町議会議員となりました。
政治を通して若い人の意見を発信して、東洋町と東洋町の農業がよりよくなっていくための活動を日々行っています。

東洋町生見地区のトマトを全国に届けたい

そうしてUターンをして実家の手伝いで農家になった大坪さんは、主にトマトとナスを栽培しています。地元に戻って農家を始め、幼い頃から食べている地元の野菜の美味しさに改めて気づいたそうです。
トマトは水を与えずにストレスを与えることで甘くなる野菜で、東洋町はその環境にとても適しているそうです。東洋町の土壌は砂地でサラサラしているため、水が乾きやすく、水の管理がしやすいという特徴からトマトの栽培に適しているとのこと。
この東洋町のトマトを全国に届けて勝負をしたいと思い、栽培だけでなくECサイトを使った販売にも力を入れて取り組んでいます。

今後の目標

今後の目標は、前職の経理の経験を活かして、若い人が農家になるサポートをしていくこと。現在、東洋町で若いと言われる農家さんは40代の2名と30代の大坪さんだけだといいます。
「若い農家が増えない原因として、続けるのが難しいという課題があります。農家の仕事は農業だけでなく税金の支払い等の作業もあります。今まで会社に見てもらっていた仕事を個人事業主として自分で全部管理しないといけません。
農業の仕事以外の面で難しいと感じ定着しないという背景がある中で、前職で得たスキルを使ってサポートできる体制を作りたいと思っています。
将来的には、農業の分業化を行い、得意な人が得意な分野を担って、農家というハードルを低くしていきたいです。」