洋菓子、店舗、ロゴに込められたまちへの想い。sweet＆cafe『tree』 ー 大分県豊後高田市のまち自慢
大分県豊後高田市で公設塾うみねのスタッフを勤めている坂口です。
豊後高田市に来てからよく行かせていただいている洋菓子店のtreeさんをご紹介したいと思います！
今回、取材したのは、オーナーの近藤優さんです。
優さんがこのお店を継ぐ前の修行先で出会ったという奥さまの陽子さんとともに経営をなさっています。
treeは豊後高田市のどこにある？
豊後高田市は、大分県の北部に位置する町です。約20年前に「昭和の町」として、昭和をテーマにした商店街の再生を行いました。コロナ禍の前には、観光客年間30万人が訪れていた人気の観光地です。
昭和の町の中でも、比較的商店が集まっている新町通りより北に位置する宮町通りに、 sweets & cafe 『tree』はあります。
お祖父さん、お父さんが守ってきたお店を優さんが継ぎ、近藤松月堂からtreeに名前を変え、店舗の改装も行ったそうです。
今回の取材でわかったtreeの魅力はズバリ、優さんの地元のお客さんを大事にする心です！
すでに、treeの看板メニュー「こんがりシュー」の虜である取材者坂口がインタビューをしてきました。その様子をお伝えします。
改めて優さん、今日はインタビューお願い致します！
ーお祖父さん、お父さんの代から継がれてきたお店だと思うんですが、優さんの代で変えたところはありますか？
優さん：
先代が卸売中心だったところから、私の代で店舗中心にしました。
卸売は、どうしても数を納めなくてはいけないので、手間のかかるものは作れないんですよね。修行先ではもう少し手間のかかるお菓子を学んできたので、それを活かすために店舗に力を入れました。
店舗だからこそできるメニューとして最初に誕生したのが、今のうちの看板メニューのこんがりシューかな。
注文を受けてから一個一個クリームを入れますよっていうのが売りなんですが、それはやっぱり卸売ではできませんよね。
ー店の名前をtreeに変更したのはなぜでしょうか？
優さん：
元々、近藤松月堂だったんですが、それはじいちゃんが和菓子をやっていた時の名前で、僕の代は洋菓子一本で行くと決めたので、名前を変更しました。
treeにしたのは、覚えてもらいやすい名前にしたくて。意味としては、年輪のように刻まれた歴史や、人が木の周りに集まるように気軽に立ち止まってほしいという意味で、treeという名前にしましたね。
うちのロゴって見たことありますか？実は、ロゴも意味をちゃんと込めたんですよ。
ーロゴの意味を教えてください！
優さん：
このロゴは、下に切り株があって、その切り株からぴょろっと枝が生えているでしょ？
じいちゃん、父ちゃんの時代から地元に根を張ってやってきた「切り株の根」に、僕がちょっと新しいことを生やしたいなというイメージで作りました。
坂口：
まさに優さんがやっていることを表していますね！
先代から受け継がれる常連さんの気持ちを大事にしながら、こんがりシューなど、新しいことに挑戦されていますもんね。お客さんの声からできたロングロールケーキ、イラストケーキなどもありますもんね。
ロゴに込めた想い通りにお店が出来ていますね。想いを形にしている優さん、素敵です！
ー改めてtree一番のこだわりをお聞きしてもよろしいでしょうか？
優さん：
新鮮な良いものを使っておいしいものを作るというのは当然なんですが、
逆に、僕はあんまり良いものに「こだわりすぎない」ことにしてます。
手をかければかけるほど、良いものを使えば使うほど高級にはできるんですが、僕は、気軽に地元の人が来てくれるお店にしたいと思っているので、どちらかというと庶民的なお菓子で良いなと思っているんですよね。
子どもが小銭握りしめて、「シュークリームちょうだい！」って言えるくらいのお店が良いですよね。
坂口：
素敵ですね。それを戦略と言ってしまったら失礼かもしれませんが、僕自身は、まんまとハマっていました。どうしてもケーキは高いイメージがあるので、何か特別なことがあった時しか行かないですが、treeには、ちょっと甘いもの食べたいなと思った時も、手土産を持っていくときも行ってしまいます。
優さん：
他にも、地元の人が来るきっかけを増やしたいと思って、建物を改装するタイミングで、買い物ついでに寄れるように駐車場をつけたり、おしゃべりする場としても使えるようにイートインスペースもつけたりしたんですよね。
treeのロゴが示すように、本当に地元の人たちとのつながりを大切にするという軸をぶらさず、奥さんとともに新しいことに挑戦し続けるtree。取材でお話を聞き、よりファンになりました！
こんがりシュー以外にもインスタグラムではtreeの美味しそうなお菓子が見られます。豊後高田市に訪れた際には、ぜひお立ち寄りください！
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