都会にあるシェア畑?!農業の変革を通じて社会を豊かに ー 東京都世田谷区(下北沢)のまち自慢
株式会社FoundingBaseの東京本社がある、下北沢。
下北沢といえば、「演劇」「古着」「若者の街」などのイメージがありますよね。
そんな下北になんと野菜づくりが出来る農園があるのです。
今回は、農業ビジネスを展開する(株)アグリメディアが運営するシェア畑garden 下北沢にお邪魔してきました。
シェア畑とは?
区画分けした畑を“自分の畑”として契約し、野菜づくりが楽しめるサービスです。
初心者の方でも、菜園アドバイザーの方が指導してくれるので安心。
栽培に必要なものが完備されているので、“手ぶら”で来園し気軽に野菜づくりを始めることができます。
なぜ都心でシェア畑を運営しているのか?
現在日本には、農家の高齢化、担い手不足などにより維持・管理出来なくなった農地や使われていない遊休地が多くあり、今も増え続けています。
そのような農地・遊休地を、誰でも気軽に農業と触れることができる「シェア畑」として再生していらっしゃいます。
利用者の方はどんな人たち?
90%以上の方が初心者。
やりたいけど知識がない、スペースがないからなかなか始められなかった方や、食育の一環で学校やご家族、企業の福利厚生などで利用されています。
定期的に収穫イベント、体験イベントも開催されており、それがきっかけで興味を持ち利用するようになる方もいらっしゃるそうです。
取材させていただいた夏は暑いため、朝と夕方以降に自分の畑にいらっしゃって畑を耕し、利用者さんやアドバイザーの方が休憩スペースで交流されていらっしゃいました。
利用者の方の声
「農業って大変そう。身近ではないからこそ汚れるなどポジティブなイメージがまだ少ないですが、農業を通じて普段学べないことが学べる場所です。
例えば、トマトとバジルって一緒に食べると最高に美味しいですよね。これは栽培時点からマッチしているんだそうです。一緒に育てることで相乗効果が生まれて元気に育つ。そして食卓に並ぶ時も一緒食べたら美味しいだなんて知りませんでした。何も考えずに口にしていたものの見方が変わりました。」
「当たり前にスーパーで購入している野菜ですが、自分で時間をかけて育てるとやはり簡単ではないんですよね。だからこそ、フードロスに対して問題視するようになったり、無農薬で採れたての野菜がこんなに貴重で美味しいのだと実感しました。
子どもがトマト嫌いだったのですが、その場でもぎ取った生のトマト食べたら美味しい!!となり見た目が綺麗とかではなく、無農薬で育てた野菜ってやはり違うのだなと思いました。」
アドバイザーの方にもお話を聞きました
「本を読んでも野菜作りはなかなかうまくいきません。野菜の先端を切ることで脇芽が出るが、初めてだと躊躇うことも多いです。
ただ、主体性がなくなると途中つまらなくなるので、情報を伝えながら自主的に野菜と向き合えるように、近くにいて教えています。」
ー利用者は何が魅力的で参加されていると思いますか??
「自分が成長していくことだと思います。
お金を使って何かを買って消費して楽しむというより、野菜作りは自分の資産になっていく。上手くなれば自分の成長になって楽しくなっていく。
それがみなさん楽しくて利用していただいていると思っています。」
当たり前にスーパーに並んでいる野菜。自分で体験や野菜の成長過程を知ることでどんどん興味の幅が広がっていく。アグリメディアさんは「農」という切り口で多くの方に幸せの選択肢の幅を広げていらっしゃるのだなと、お話を聞いて思いました。私もお話を聞いて昔学校で習ったこともあるはずのことも、そういうことだったのか!?と、ただただおもしろかったです。
机の上で学ぶのだけではなく、歴史や背景を知りながら実際に体験していくことで自分の資産となる。とても素敵な場所でした。
全国約130ヶ所にあるので、ぜひ一度体験に行ってみてください。
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