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Vol.17 トレーニングするとき、負荷・強度・量について考えていますか?

みなさんこんにちは、サッカームーブメントデザイナーともちです。

今回は、スポーツ現場や、トレーニングの際によく使う用語を簡単にわかりやすく整理したいと思います。運動やトレーニングをしている方、指導者の方にぜひ読んでもらいたいです

目的に対して効率よくトレーニングして効果を得たいなら最低限認識しておいてもらいたい内容です。

負荷、強度、量 

競技力を向上させるため、ダイエットのためなど、トレーニングをするときに必ず考えることですが、それぞれの用語の違いを説明するとなった時、悩んでしまいませんか?この違いを理解しておくこと、超重要です。

わかっていないと、身体的にキツいとなればなんでも解決できる、長い時間走れば、速く走れる、足腰が強くなるとか、といった安易な、また非効率的な考えに陥ります。それでは、せっかくの努力が無駄になってしまいます。

まず、負荷は、強度と量の組み合わせ、であることをお伝えしておきます。

負荷とは何か?

簡単に言うと、負荷とはトレーニングをしたことよって体にかかるストレス のことを指します。この刺激に反応し、筋力や持久力の向上など、体は変化します。 

では、その負荷を構成する強度について話します。

強度とは何か?

トレーニングにおいて、使用するウエイトの重量、チューブの張力、ジャンプ系のトレーニングではハードルの高さ、ランニングでは速度や時間などを強度が高い、低いと言っています。この強度にはさらに分類があります。

それは、物理的強度生理的強度です。

強度は、物理的強度生理的強度に分けることができ、物理的強度は客観的な物理量としての質量、高さ、速度、時間等で表すことができます。生理的強度は運動時の心拍数や血中乳酸値によって表します。

例えば、レジスタンス・トレーニングで物理的強度はウエイトの重量、生理的強度は筋活動によって体が発揮する力やパワーとなります。

また強度は、絶対的強度相対的強度に分けられます。これは物理的強度に対しても生理的強度に対しても当てはめることができて、絶対的強度は物理的・生理的強度で示される個人の最大値であり、相対的強度はそれらの値に対する%で示されます。


とは何か?

トレーニングにおける量は、強度とは独立したで考え方です。量は強度と区別して考える必要があります。量とは、例えばウェイトトレーニングにおいて、その重量(物理的強度)で何回連続して挙上し、何セット繰り返すか、ランニングではその心拍数(生理的強度)でどのくらいの時間、どのくらいの距離を走るか、と言うことになります。

スポーツ現場やトレーニングにおいて、量と強度は混同され使われてしまうことが多いように感じています。そういった場合、負荷として楽だ、とか、きついとか極めて感覚的、経験的で安易な発想で表現されてしまいがちです。

まとめ

このように、強度と負荷を区別した上で、その組み合わせが実際のトレーニングにおいて体にどのような刺激となるか、この刺激の大きさが負荷であります。強度と量の組み合わせの大きさとしての負荷によって、さまざまなトレーニングの効果が生じます。また、競技においては、強度と量を操作することで大事な試合へ向けて、コンディションのピーク作りができたり、オーバートレーニングを防ぐことにもつながります。

 


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