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vol.14 バイオメカニクス基礎用語 〜作用反作用の法則〜

みなさんこんにちは!サッカームーブメントデザイナーともちです。

久しぶりの投稿となりましたが、今回もバイオメカニクス基礎用語についてお話しさせていただきます。

まず、
バイオメカニクスとは
姿勢の調整や身体運動について、力学の観点から研究する学問のことです。

力学とは
物体(人、物)に、はたらく力とそれによって生じる運動を調べる学問で、中学理科、高校物理で習った「慣性の法則」「作用反作用の法則」などは力学の法則です。
最先端のバイオメカニクスの研究もこの力学の法則がベースとなっていて我々トレーナーにとって必須の知識となっています。もちろんムーブメントデザインにおいても、です!

今回は、作用反作用の法則 についてです。

ニュートンの運動法則の1つであります!

作用反作用の法則とは「物体に力を加えると、その力と同じ作用線上に同じ大きさの逆向きの力が働く」という法則です。

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一方の力を作用(赤い矢印)とした時、反対に働くのが反作用(白い矢印)です。この2つの力は必ず同時に現れます。物体に力を加えた時に一方だけが力を受けるということはありません。

作用反作用の法則は日常やスポーツの動作でうまく利用されています。

例えば、歩くときや走る時、足で地面を押す(作用)と同時に身体は地面から力を受け(反作用)その力を利用し前に進んでいます。ジャンプ動作や水泳のターンにおいても全く同じ現象が起こっています。

一つ、気をつけなければいけないことがあるのでお話しておきます。

それは、力のつり合い作用反作用の違いを知っておく、ということです。

力のつり合いとは

物体に働く重力と物体に働く床反力がつり合っている現象のこと。人が立っていられるのもこの原理です。

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作用・反作用とは

冒頭の説明の通り、物体が床を押す(作用)と2つの物体それぞれに同じ大きさで逆向きの力(反作用)が生じる現象のことです。

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人は、自分の身体から生み出す力だけでは、立てないし、動けません。骨や筋肉の形、身体機能の視点だけでは、動きの考察は一致しません。数学や物理(得意ではないが)、この辺の視点を持ってトレーニング、リハビリ、施術を行うことが大切です。

私の経験上、作用反作用の法則についての理解が深まると、スポーツやリハビリの現場で、クライアントさんへ、よりシンプルにわかりやすくもとめる動きを伝えられるのではないかと思っています。

続く。


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