雷に抵抗しようとする話。

連日悩まされているので、記事の登場回数も増える雷の話題。
昨日も地元は凄かった。
『ゴロゴロ』なんて擬音は今や生ぬるい。
もっと激しく力強く粘着質な、例えば『ガラガラガラバリバリィィ!!ドガァァァァァァァン!!』が今の雷を正確に表す表現のように思う。
今日も、地元の県の北部やその周辺の県で雷雲の発達の予感がしている。

稲妻という名の通り、雷が無いと作物に影響する部分もあるらしい。
本当に現代もそうなのだろうか。
昔の人の言い伝えの中でもこれだけは流石にもう現代では適用外だと思う。
適用だったとしても、私の心の中のマリーアントワネットが「米が育たなければパンを食べればいいじゃない」とめちゃくちゃなことを叫びたくなる欲求をどうしても止められない。


令和の今、様々なものに電力が必要になり雷はより厄介者でしか無くなったと思う。
人々の生活を乱し、電化製品等を破壊し。
時には雷が元で火災まで起きる。
昨日は、落雷の影響で電車のダイヤにも影響を及ぼしたそうだ。
実に厄介、身近な災害をもたらすだけの存在である。
他の惑星でだけ鳴っていればいいものを。
地球から即刻解雇を言い渡したい。
「地球にお前の席ねぇから!!!」
そんなふうに私の雷に対しての罵詈雑言はサラサラと息をするように思い浮かぶ。


だけど、私のそんな怒りの声も虚しくただの自然現象でしかない雷には届かない。
今日も、ありとあらゆる物を充電して大人しく長時間のロシアンルーレットのような時間を耐える準備をする道しか私には残されていない。

私は雷の最中は音楽を聴いている。
ジャンルとしては、ロックやパンクバンド系が多い。
具体的なアーティスト名としては、WANIMA・ONE OK ROCK・マキシマム・ザ・ホルモン等。
そしてV系からゴールデンボンバーをよく聞く。

アップテンポで激しい曲。
表現が悪いが、一言で言うなら「とにかくうるさい曲」が最も雷の音をかき消してくれる。
デスボイスが入っていたりするのも良い。
幸いなことに、私はそういったジャンルの音楽が好きなこともあり雷対策に欠かせないウォークマンにはそういった様々なバンドの激しい曲が多く入っている。

最近では、Adoさんの楽曲も雷に対して効果的なのではないかと思う。
彼女のがなり声は雷鳴に抵抗できるのではないだろうか。
また、アイドルのジャンルからSixTONESの楽曲は歌番組で見ているとかなりガヤガヤしていて盛り上がる系統なので抵抗出来そうだなぁと注目している。

他にもこのアーティストの曲良いよ!というものがあったら是非教えていただきたい。


ただ、完全に打ち消せなくても「好きなアーティストの曲に集中する」というのは心理的にリラックスできて、安心感で雷に対する恐怖がいくらか和らぐのではないか…と最近思うようになった。

恐怖心というのは、想像でいくらでも膨らんでいくものであるというのを私は自身を客観視した時に感じた。
大きな音が鳴ったらどうしようという不安は雷が苦手な人ならば、鳴っている最中にどんどん膨らむと思う。
だが、そこであえて対策をした上で別のことを考えたりなるべく普通に生活する事で不安の解消に繋がるのではないか。
その時に好きな音楽というのは、心を落ち着かせることに一役かってくれると思っている。

まぁ、それでもその地点に立つメンタルが必要なのだが。
私もこんな偉そうに語ってみたが、雷が鳴り始めたらイヤホンで音楽を聞いた上にイヤーマフを付けてこの暑いのに布団を被り。
部屋の壁の一点を見つめて過ごしている。
その様はどう考えても普通の生活から程遠い。

北海道は雷が少ないと聞く。
夏の間だけでも過ごすなんていうことが出来れば生きやすくなるのだろうが、別荘があるとか祖父母をはじめとした親戚の家があるとか。
そういう人でもない限りそれが現実になるのは程遠い。
リゾート会社と旅行会社がタッグを組んで、避雷旅パックなんてものを作ってくれれば多少は現実味も帯びてくるかもしれないが。
そんな限られた層にしか需要がないものが出来るわけが無い。

それに、雷以外のことを考えれば関東での生活を手放すことは難しい。
特にライブに行くのが好きな私には埼玉・東京・神奈川へのアクセスが良いこの地を離れるのは無理な話だ。

様々な青春系ソングで終わるのが寂しがられがちな夏を、私は1日も早く終われば良いのにと毎日願っている。(了)

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