実はタバコが魅力的に見える話。

マツクランジャタイを見てからずっと考えていたことがある。
アカネさん愛煙のタバコは一体なんなんだ。

私は、Xに投稿されている皆様の写真を凝視してヒントを得ようと躍起になった。
しかし、さすがにタバコの銘柄まで分かるほど詳細に写っている写真はほとんどなく。
真っ白なタバコということしか分からず「さすがに無理かぁ…」と諦めかけていた時。
ある1枚に、本当に微妙に確認できるかできないかというところなのだが、アカネの手元に一部光が反射したような部分があることに気づき。
よく見るとその部分だけ白では無いように見えた。

私はこの反射した色味且つコントの小道具として使用するという前提を踏まえて「どこでも手に入りやすい銘柄」に絞って考えた。
1つのタバコに行き当たった。
セブンスターである。


セブンスターについて調べてみると、味について「甘い」という評価が目立った。
ただ甘いだけではなく、辛みの中に甘さがあるという評価もアカネという女性とも相性が良いように思った。
良い女が吸っているとグッとくるなんで意見にも後押しされた。
主要銘柄とされていて、手に入りやすさも問題ないだろう。
私の中で結論を『セブンスター』とした。

ここまで真剣に考えて、全然違ったらどうしよう。
意外と国ちゃんは凝る時は凝るタイプだと思ったのだが、おそらく客席から見えないタバコまで果たして突き詰めるだろうか。
なんなら、最初からタバコじゃない可能性だってある。
タバコに似せた手作りの小道具かもしれない。
まぁ、そうなったら私の努力が台無しになった瞬間として楽しんでいただければ…と思う。
これも破壊の美なり。



近年は完全禁煙としている場所が増えたが、平成も初期の方に生まれた私の物心がついたときはまだまだタバコの規制というものが今ほど厳しくなく。
割とどこにも灰皿があって、置いてなくても店員さんに頼めば灰皿が貰えた。

さすがに公共交通機関では吸えなくなっていたけど、名残で灰皿がまだ備え付けられていたり。
備え付けられていたと想像出来る跡が残っていたりした。
今どきの子達が驚きそうなことといえば、自動車に灰皿がついていたことだろうか。
私が子供の頃に乗っていた父や祖父の車には灰皿が付いていて、溜まった吸殻はガソリンスタンドなどで捨てられるようになっていた。


私自身は非喫煙者であるが、両親や祖父は喫煙者だ。(現時点では父は吸っていない)
親戚なども含むとさらに喫煙者は多くなる。
なので、タバコというアイテムは私にとって子供の頃から身近であり。
「大人になったら解禁されるもの」という認識だった。
これだけ喫煙者に囲まれて私が吸おうと思わなかったのは、単純に興味がなかったのと他にお金を使いたいところがたくさんあったからである。

今は副流煙などのタバコによる健康への悪影響の部分が広まり、嫌煙家という人も増えた。
先日、今をときめくとあるアイドルグループの1人が海外で喫煙しているところをスクープされるとXで賛否両論が飛び交った。
私個人としては彼の顔の良さやスタイルの良さにタバコという魅力が加わって「映画のワンシーンですか?」と思ったのだが、タバコというものがもう身近でないこと。
そして、今どきはあまり喜ばしくないことなのだということを知って少し驚いた。


私といえばタバコは吸わないものの、タバコを吸っている人を見ているのは好きだ。
美男美女だと尚のこと良い。
渋いおじさま、かっこいいおばさまも良い。
葉巻やパイプだとさすがに私の生きてきた環境では見慣れないので、どう反応していいか迷うところでもある。
でも、吸っている人に似合っていればそれもまた良いと思う。
葉巻って、ビジュアルかっこいいよね。
The・海外の渋アダルトって感じ。

ちなみに、電子タバコはなんかちょっと違う。
愛用している方には申し訳ないが、あくまで個人的な印象は「なんか…中途半端」という感じがしてしまう。
『紙タバコ』というアイテム自体にしか出せない、色気がというものがあるのだ。


私が1番聞き馴染みがあるのは両親が昔吸っていたマイルドセブンである。
現在はメビウスに名前が変わっているが、マイルドセブン時代の白地に紺色のラインが入ったパッケージが印象に残っている。

また、漫画『ちびまる子ちゃん』に父ヒロシのタバコの話があるのだが、その回で「男は黙ってハイライト」というセリフがあり。
それが強く残っていて、ハイライトもなんとなく聞き馴染みのある銘柄である。
その話の中で、まるちゃんもお父さんのタバコを吸う姿が好きと言っていて彼女と分かり合えそうな気がした。


実際吸ったこともないのに語っていいものか分からないが、似合うタバコを吸っている人は特に魅力的に見える。
私が子供の頃はテレビドラマなどでも喫煙シーンが普通にあって、かっこいい俳優がかっこいいタバコのパッケージをもっているだけでなんか絵になるなぁと思っていた。
人差し指と中指で挟み煙を燻らす仕草は、色気増し増しに見える。
顔は真面目寄りの顔をしていて欲しい。

味や香りも色々違う(らしい)ので、そういうところでもその人の印象に合っているものを吸っていたら、それはそれでフレグランスのような気さえしてくる。
ふと書いてて、宇多田ヒカルさんの『First Love』の冒頭を思い出した。
15歳でこれに気づいた宇多田ヒカルさんの凄さを今更ながら知る。



話が逸れたが、タバコ×香水の混ざった香りという魅力はもっと広がって欲しい。
どちらかと言えば男性よりも女性から香るとなんかグッとくる。
香水の甘い香りの中にタバコの煙のほろ苦い香りが混ざっていると、一筋縄ではいかないような雰囲気を纏う。
その吸口にリップの色がうっすら移っているのとかに気づいてしまったら…ひぃひぃ。

タバコ×体臭も私が好きな人ならアリだ。
ちょっと草臥れが見えはじめて来ている男性なんかはより魅力が際立つ気がする。


これはもうすごく個人的な話で読まなくていいのだが、好きなシチュエーションがある。
年上の男性と大人の関係の時間を過ごしたあと、背中を向けてタバコを吸われたい。
ベッドに横になりながらその背中と背中越しに浮かんで消えていく白煙を見ていたら、なんだかすごく堪らない気持ちになるような気がする。
でも、これどう考えても遊ばれてるシチュエーションなんだよな…妄想だからいいのかも。


こんな具合に、私は令和の若者にギリギリ入る年齢だがタバコはアリだなと思っている人間である。
YouTubeとかで美男美女の芸能人がただただタバコを燻らせるだけの映像とか流して欲しい。
焚き火の映像と同じくらいには一生見ていられるような気がする。

最後に、アカネさん。
後戻りが出来なくなるほど捻じ曲げた癖の責任を取ってください(切実)
(了)

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