お別れの時だよ
遂にこの日が来た。
大好きな彼とのお別れの日だ。
この半年は彼のお陰で何でもないただの日常生活が輝いて
毎日がとても新鮮だった。
彼とデートをしたある日これ迄の恋愛の話をした。
彼の恋愛歴はとても素敵で。
私の恋愛はちっぽけなものばかりで恥ずかしさを感じた。
そして
嗚呼、私も彼の彼女になってこうやって愛されたかったな
と何度も思ったし願った。
でも何度も願っても叶わなかった。
そして迎えた最後のデートの日
はしご酒して
沢山美味しいお酒も飲んだし色んなことを話した。
手も繋いで歩いたしこれほどかってくらい抱きしめたしキスもした。
2人でお皿並べて食べた質素な朝食の卵とカチコチなスコーンも
味の薄いコーヒーの味も
全てが思い出。鮮明に思い出す。
デートの別れ際。
彼からさようならでもバイバイでもなくて
「ありがとう、またね。」とお別れの言葉。
ずるいなあ。
いつかまた会えるかなって期待しちゃうじゃないか。
出会えた喜びはいつも一瞬なのに
どうして別れの悲しみは永遠なの
頭の中で曲が流れる。
大好きな銀杏BOYZの曲だ。
彼と過ごした日々はなんでもない映画みたいだったな。
本当に幸せだった。
職場で彼の姿を探したり、彼からの連絡を携帯画面を眺めながら待ったり
会える日を指折り数えたり、恋愛ソングを聴いたり
そんな日々もこれで終わり。
私の人生で最大の片想いが幕を閉じた。
3月26日
サヨナラまであと0日
またね。
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