【独断と偏見で語る】2023関西学生バスケ/リーグ戦総括［後編/下位6チーム］
7th｜近畿大学 7勝7敗
昨年王者がインカレ逃す。4回生Wエースがケガで戦線離脱。
高原伊吹 近畿大学/4回生/東海大諏訪
中屋龍之介 近畿大学/4回生/北陸学院
ジャンバルボ海斗 近畿大学/2回生/西海学園
高原伊吹（4回生/東海大諏訪）と岩﨑光瑠（4回生/近大附属）が終盤戦にケガで戦線離脱。セカンドチャンスから得点に繋げる高原伊吹は「最も敵にしなくない選手No.1（FASTBREAKSチーム一同）」と評されるほどだっただけに、後半戦は厳しい戦いとなった。それでも中屋龍之介（4回生/北陸学院）や松尾海我（4回生/尽誠学園）浜子武己（4回生/富山工業）ら4回生が奮起するもあと一歩でインカレを逃す。実際には天理大に勝利し、京産大・神医療とも接戦を展開しただけに、今年のリーグ戦がいかに拮抗していたかを証明している。年々筋肥大を続ける木下岳人（3回生/延岡学園）やポテンシャルMAXのジャンバルボ海斗（2回生/西海学園）らが意志を受け継ぐことで来年へのリベンジに期待したい。
8th｜同志社大学 4勝10敗
ザ・タレント集団が下級生を中心に活躍
中位リーグで1部残留を早々と確定させた同志社大学。リーグを通して安定したパフォーマンスを発揮し、落とせない試合はキッチリと勝ち切った。ケガから復旧した谷口律（2回生/桐光学園）や島倉欧佑（2回生/帝京長岡）らが印象的なプレーをするなかで、大西未那都（4回生/光泉）や板澤明日起（4回生/開志国際）などの上級生がチームを下支えした。安定した強さを発揮する一方で、上位チームに食らいつく爆発力に欠けている印象。主力の下級生が上級生へとなる来シーズンに期待がかかる。
9th｜関西学院大学 6勝8敗
2年連続でインカレ出場を逃す。名門復活に期待
山際爽吾 関西学院大学/3回生/福大大濠
寒川翔太 関西学院大学/3回生/大阪桐蔭
関西の名門・関西学院大学が2年連続でインカレ出場を逃す。例年、圧倒的な個を持ち合わせる選手を核に上位進出を果たしてきたが2年連続で上位入りを果たすことができなかった。とはいえ、山際爽吾（3回生/福大大濠）は言うまでもなく関西最強ハンドラーの称号にふさわしいパフォーマンスを発揮している。試合の中心メンバーである3回生が来季で意地を見せてくれることに期待したい。尚、寒川翔太（そうがわしょうた/3回生/大阪桐蔭）は、“寒いどころか、熱すぎるハッスルプレー”でFASTBREAKSからMIP賞を贈りたい。
10th｜立命館大学 4勝10敗
松橋和希コーチを中心にチーム再興。
立命館大学は松橋和希コーチを中心にチームを再興してきた。戦術的なOF/DFで実力が均衡しているチームにはすべて勝利し、安定感を発揮した。一方で上位チームとは接戦まで持ち込むものの、牙城を崩す起爆剤に欠け敗れてしまう。攻撃型ルーキー・辻永遠（1回生/洛南）が上位チーム撃破の起爆剤となるか。
11th｜大阪経済大学 4勝10敗
京産大撃破で勢いに乗りたかったが失速。入替戦ではびわこ成蹊スポーツ大学とあわやの展開に。
リーグ戦序盤で京都産業大学（2位）を撃破し、歓喜に沸いた大阪経済大学。アウトサイドシュートを中心に爆発力を発揮し上位進出に期待がかかったが、勢いには乗れず失速。2部リーグ・びわこ成蹊スポーツ大学との入替戦では3戦目までもつれ込む大接戦となった。ハッスルプレーでオールラウンドに活躍した福本慶介（3回生/箕面自由学園）を中心に来シーズンはダークホースとしてリーグを荒らしてもらいたい。
12th｜龍谷大学 2勝12敗
無念の2部リーグ降格。しかし、チームのDNAはかつての龍谷大学ではない。
冨重隼太 龍谷大学/3回生/城陽
龍谷大学は2部リーグ/関西大学との入替戦に2連敗し、2部リーグ降格という結果となった。しかし、学生コーチがヘッドコーチを務めるという学生スポーツならではのスタイルで4年目。直近2年間は長谷川哲也（4回生/北陸）がチームを率いており、徹底されたチームバスケでタレント力の不足を補ってきた。結果こそ残せなかったが、かつての龍谷大学とは見違えるようなチームレガシーを積み上げてきた事実は変わらない。来季も新たな学生コーチがチームを指揮し、1部リーグ復旧を果たしてくれることに期待したい。
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