「 日常とさけび 」

今朝も聴こえた
お風呂から、洗濯機から
生活にまぎれた
助けて、とふり絞るような 不気味な音
夜が明けると、
昨日の私たちは用済みで
日常のなか 違う何かが
成り変わっているのではないか
そんな予感

今日の私が 私らしく寝坊して
私だけはもとのまま、という
わけでもないのに
他人がいっそう怖くなる
いつか、いつかの好奇心で
手を伸ばしてしまったとしたら
今日の私もいなくなるのだろうか

ああ それはとても
さびしいような、気がする


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