今こそ歴史に学ぼう(序論)
不透明な時代に何を指針とすべきか?
先行きの見えない時代である。相次ぐ天災、押し寄せる感染症、乱高下する株価、世界で絶えない戦火、AIの脅威、一体これからどうなるのか誰しも不安である。書店に行けば、それらしく解説本や処方箋的な本がところ狭しと並んでいるが、どれをとってもピンと来ない。こんな時こそ歴史に学ぼう。
歴史は生きた教材
歴史はフィクションではないし、人間が頭の中でこしらえた観念でもない、生身の人間がときには生死をかけて挑んできた、まぎれもない現実がそこにある。そこには抽象的な理論やきれいごとでは片付けられない、まごうことなき人間社会の真実が垣間見える。そこにしか学ぶべきものはないのではないか。このコラムでは筆者が気が付いた、歴史の断片あれこれを固いりながら、この混迷の時代に人はどう処すべきか、学び取るべき教訓はないか語っていくことにしたい。
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