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英国大学院留学中にハッカソンに参加してみた感想

先日学内で行われたイベント、HackMed2019に参加してきた。
僕はハッカソンというものに参加すること自体初めてだし、プログラミングをかじった事も無いし、英語に自信も無い中で、チームの足手まといになるだけではないかと思って参加を躊躇っていた。でもPMを志す者として、どのようにプロダクトが創られていくのか知る絶好の機会だと思い乗り込んだ。イベントを終えた今、やはり参加して正解だったと思えたので、感想をまとめておこうと思う。

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今回のイベントは24時間という制限時間の中で、プログラミングのできる学生とチームを組み、ひとつのサービスのプロトタイプを創るというものだった。幸運だったのは、このイベントの説明会で知り合ったAditiのチームに入れてもらったことで、チームのメンバーが良い人達で本当に助かった。しかしながら、うちのチームでプログラミングができるのはcomputer science専攻のジャックただ一人で、他メンバーはmedicineとbiomedical engineering、そしてpublic healthということで、彼は人一倍大変だったと思う。。チーム編成の時にはどこのチームでもプログラマーが引く手数多だったので、プログラマーという仕事の需要の大きさを垣間見た気がした。

僕が貢献できることは、ジャックの肩を揉むことくらいかもしれない、とチーム編成時にジョークを飛ばしていたのだけど、そのジョークは現実のものとなった。というのも、僕の見せ場だと思われたプロダクト企画の段階で、僕の案は却下され、別のものが採用されたからだ。とはいえ一つ貢献できたと思うことは、僕以外の皆が合意した案があったのだけど、どうしてもそのサービスの意義が理解できず、僕が主張したことで別の案に舵をきれたこと。問題を要素分解して、誰の何を改善するものなのかを整理し、サービスのインパクトを評価する公衆衛生のフレームワークがちょっと活かせたかなと思う。そんなことを経て、最終的に病棟のベッドコントロールを効率化するサービス案が採用された。

プロジェクトを進める中で特に目を見張ったのが、Aditiのプロダクトマネジメント力で、とにかくプロダクトの完成形のイメージが明確で、だからこそ的確な指示ができるし、どんな質問にも的確に答えていた。それでいてチームの意見をしっかり汲み取る所もあり、こーゆう人がPMの素質がある人なんだろうなと感じた。僕がこのハッカソンを通じて得た学びの一つは、このPMのロールモデルみたいな仕事ぶりを見れたことで、どんなスキルを磨いていけば良いのかを直感的に知れたことだった。プランナーとプログラマーが意見を交わしながらサービスを構築していく姿は見ていて素敵だった。もう一人のメンバーであるアラーは陽気で人懐っこく、学部一年生ながらしっかり伝える力を持っていた。彼はプレゼンの場でその力を発揮し、チームに貢献していた。彼は優秀な営業になれると思う。

そんな優秀なPM、エンジニア、営業メンバーの中で自分はなにをしていたのかと言うと、僕はプロダクトの見た目を決めるデザインを主にやっていた。まずプロダクトの名前を考えた。病棟のベッドコントロールがサービスのコアだったので、key wordとしてwardかbedを名前に入れようと思った。あとはダジャレ的な発想でWardFinderとかRe:wardsなどを思いついた末に、このサービスがもたらすものは「空きベッドを探してキャパを一つ増やすこと」だから、+αBeds (AlphaBeds)だ!と思ってチームにどう?と聞いたら「お前は天才だ!」ということで採用された。ロゴはフリーサービスを使って適当に決めた。自分にこの手の才能があるかも?と思ったのは、プロダクト名の考案とロゴ作成を15分ほどで終えてしまったことと、デザインを考えることが案外楽しいと思える自分に気づいたことだった。しかし2時間以上かけて作ったプログラム内のデザインについては、コードを書く時間が足りないという理由で採用されず、ちょっとショック。。

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プログラミング知識のない自分にとってハッカソンは敷居の高いものだったけど、実際に参加してみるとオープンな場で、このイベントを通して初心者もプログラミングを一緒に学ぼうよ、というフレンドリーなものだった。24時間ずっとプロジェクトに取り組んでいたわけではなくて、カードゲームで盛り上がったり他のチームと交流したりと楽しい時間だった。夜に余った弁当をみんなでホームレスの人達に配りに行ったのも良い思い出だ。
今回、自分は英語について行くのが必死で、どうしても受け身がちになってしまい、言いたい事を言い切れなかったし、相手の言っていることを理解しきれなかったという心残りがある。だからまたこのようなイベントがあればリベンジしてみたい。
このイベントを通じてプロダクト開発のプロセスを経験できたこと、自分が本当にその仕事をしたいのかを改めて考えさせられた点で、価値のある経験だったと思う。あとプログラミングはやっぱり考え方を含めてやらなきゃいかんなー。と思ったので、Phythonからまず始めてみようと思います。
なにかおすすめあれば教えてください。

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カードゲームではMVPの僕

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