農業現場お役(に立ちたい)人カイギ#1 『農業現場⇔行政の課題マップを作ろう』 レポート
※ お役人カイギの紹介
「農業現場お役(に立ちたい)人カイギ」は、全国の農業系公務員が、多様な農業現場の課題解決に向けて、越境して話し合い、励まし合い、行動し合う場所です。2か月に1回、平日の夜にオンラインで集まっています。
農家の右腕、経営改善のあの方こと、ファームサイド株式会社/阿部梨園の佐川氏が主催。佐川氏のミニレクチャー、ゲストスピーカーを迎えての座談会、その後は小グループに分かれての意見交換タイムを設けています。
この勉強会を通じて、個々、組織、農業界が抱える課題を一緒に考えることで、解決できるものが多くあると思っています。ガンガン課題を解決していって、持続的で明るい、未来ある農業を共につくっていきましょう!
農業現場お役(に立ちたい)人カイギについての詳細は以下のリンク先に詳しくまとめられていますのでご覧ください。
イベントの趣旨、概要
キックオフイベントとなる第1回カイギは、「農業現場⇔行政の課題マップを作ろう」というテーマで勉強会を開催しました。
初回ということで、まず農業現場と行政の課題の全体像をとらえ、みんなで共通認識をもつため、課題の棚卸しをテーマとして設定しています。バラバラな立場や経験のメンバーが集って踏み込んだ話をするために、課題をまず洗い出して目線合わせをするのがねらいです。
参加者と幹事が感じている課題をイベント開催前に持ち寄ったところ、約400件!もの課題が集まりました。みなさんの関心の高そうな課題を抽出し、ゲストが抱える課題を共有しました。そして、佐川氏が図解したマップの紹介・解説を行った後、各グループに分かれて、各参加者が抱える課題を共有しました。
イベントの主な内容
(1)座談会
事前に挙がった多くの課題の中から15個ほど選んで、まずは、幹事メンバー5名(登壇者)と佐川さんとの間で、座談会が行われました。
座談会で話された具体的な内容としては、「国の方針や実施事業と現場のすり合わせが大変」、「機関同士(本庁、現場)の連携が不十分」、「農業系行政職員のロールモデルがない」等々です。座談会中、Zoom上のチャットでは同意する人が続出しました。
(2)グループディスカッション
座談会の後には、数人のブレイクアウトルームに分かれて、グループディスカッションを実施しました。見ず知らず、でも、同じ思いを持っている人たちとの間で、まずは自己紹介から始まり、それぞれの思いや悩みを少人数で話し合えました。座談会とは雰囲気が異なり、皆がしゃべりたいことをしゃべる雑談的なゆるい雰囲気が、このコーナーの魅力です。
アンケート結果でも公表で、「ディスカッション後も、このメンバーでつながっていたい」という声が多く挙がったことから、会に欠かせない時間になりそうです。
(3)課題マップの紹介
また、座談会後に、事前に集まった400件の課題を整理した、「農業x行政の課題マップ」(v.0.1)が、佐川さんから提示されました。
多種多様、かつ、複雑な農政現場の課題をきれいに整理しながら、かつ、熱量を下げることなく表現した佐川さんの力作です。みなさん、興味津々で画面を注視し、納得の声が多くあがっていました。
実際の課題マップ作成の顛末やマップ作成に係る佐川さんの思いや熱量に関しては、以下のリンク先をご覧ください。
イベントのまとめ
以上のとおり、第1回の『農業現場お役(に立ちたい)人カイギ』も、前回以上に盛り上がりました。農業系行政職員限定で、次の日にも仕事のある平日の、しかも22時すぎまでにも関わらず、80名以上が残ってくれています。熱量が高いコミュニティなのですが、一部メンバーのみが白熱している訳ではなく、参加者全員がカロリー高めで、心地よい雑談の時間が過ぎていくといったイメージでしょうか(あくまでも、個人の感想です)。
会議終了後のアンケートでも、満足度や今後の期待度も高く、8割近くの方が「今後も継続的に参加したい」、また、多くの方が「お役人カイギを同僚にも紹介したい」と好評な意見がほとんどでした。
課題マップを作成し、多種多様な見地を横断して目線合わせをするという目的は、かぎられた時間の範囲では最大限達成できたものと思われます。一方、課題ばかり取り上げて、解決に向けた建設的な話が少なかったことに対する不足感も、一部のご感想として挙げられていました。課題解決に向けた各論についての掘り下げは、当初の段取りどおり、次回以降のテーマ別勉強会で進めていきたいと思います。
参加者のご感想
今回参加した方々の感想を紹介します。次回のイベント参加のきっかけになればと思います。
次回のご案内
お役人カイギは2ヶ月に1回、オンラインイベントを開催しています。次回は10月28日(金)、テーマは「産地PR、農産物ブランディングについてみんなで考えよう(仮)」です。ふるってご参加ください。
まだ次回のイベントページを作成していないのですが、PeatixかFacebookでファームサイド社をフォローしていただければ、準備ができ次第ご案内差し上げます。
主催者、本件に関する連絡先
主催者:ファームサイド株式会社
担当:佐川友彦
連絡先:mail at farmside.co.jp
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