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香川県さぬき市でのショウガづくり

栽培する品種

【品種不明】(2024年4月13日に西条種苗で購入)

2024年4月13日に購入

基本情報

ショウガの原産地は、インドからマレー半島にかけてのアジア南部で、日本には3世紀ころに渡来し、主に薬用として栽培され、江戸時代から食用として広まった。生育適温は23~28℃、樹木下などの比較的涼しい場所が適し、栄養的にはケイ酸を好む。
ショウガは塊根を分割すると若返って栄養生長を続けるが、分割しないと老化し、生殖生長となり花を咲かせる。大ショウガ、中ショウガ、小ショウガの3種類が栽培されている。大ショウガは辛みが弱く、やわらかく水分が多く、国内生産の90%を占める。中ショウガは大ショウガより辛みは強くてやわらかく、小ショウガは辛みが強く、生育が早いのが特徴で、主に葉ショウガとして利用される。いずれの系統も、生育時期で筆ショウガ、葉ショウガ、根ショウガとして利用できる。

成功のコツ

サトイモは熱帯雨林が原産で水分を求め、雨が降ると水がたまるような畑を好む。田んぼをつくっていれば、その周りで育てたい。ショウガとの混作がおすすめ。サトイモの葉がショウガに当たる日をさえぎり、ショウガはサトイモの余分な養分を吸って病虫害を減らす。サトイモの根も乾きにくくなる。
ショウガはイノシシなど獣の食害を受けず、混植するとサトイモの被害も減らせる。
もう1つ、湿った畝を好むのが中国野菜のクウシンサイ。サトイモ、ショウガと同時期に植えつけや種まきができる。ぜひ一緒に育てたい。

サトイモとショウガは田んぼの際など湿った場所で育てる。サトイモの葉陰でショウガが育つよう、交互に植えつけ、翌年は場所を入れ替える。同じ環境で同時期に育つクウシンサイは田んぼの畔が最適。田んぼがなければサトイモ、ショウガと同じ畝で育てればよい。

栽培のポイント

・ショウガ科ショウガ属
・夏の水切れに注意し、乾燥が続く場合は水やりする。
・乾燥は苦手だが多湿も嫌うので、水はけをよくして育てる。

肥料について

肥料はなくても育つが、肥料を使ったほうが育てやすい。有機栽培では元肥と追肥を行う。

植えつけ(4月下旬頃)

大きいものは折って植えつけする

2022/05/07芽出しをしたショウガ

1個70~120gに折る。

ポイント

どれにも芽があるように確認して折る。

深さ20cmほどの植え穴を掘り、底に腐葉土を一握り敷き、芽が上向きになるよう種ショウガを入れる。株間は30cm。種ショウガが隠れたうえで5cmほどの厚さに土をかけて鎮圧する。植え終えたら土がくぼんだ状態になる(10cmほどくぼむ)。くぼみの植えは草マルチをせずに空けておく。

1か月くらいすると芽が地上に出てくる。発芽までに乾燥が続く場合は水やりする。

2022/05/07植え付け。

2024年4月26日

サトイモやショウガ、ジャガイモの植え付けをするときは、ちょっと「面倒臭いなあ」と思う。
ふだんは、不耕起で、草を刈っては畝に敷いていく草マルチで野菜づくりをしている。
だからなのかなあ。

植え付ける場所だけ穴を掘るという方法でやればいいじゃん、と終わった後に気づいた。

今回は、草マルチをいったんはいで、土を整え、2条の溝を掘った。

溝の中に腐葉土を敷いて、その上に、ショウガは株間30cm、サトイモは50cmでおく。
今回は、畝で育っているオオムギを残すために、ちょっと詰めて育てることにした。

最後に土をかぶせてオッケー。
草マルチを戻すかどうかは、ちょっと判断がつかない。
土寄せがあるから、草を戻すとやっかいになる。
でも、草マルチがあると乾燥を防げる。
乾かないように気をつけないと。

中耕・土寄せ・草マルチ(6月中下旬頃から)

芽が20cmまで伸びたら、植えつけたときのくぼみが平らになるまで土を寄せ、株元まで草マルチで覆う。その後は順次草マルチを重ねていく。

2022/06/26土寄せ、草マルチ、水やり

夏の管理作業(7~8月)

2022/07/09ヤギたちの食べ残した草を敷く

葉が12枚ほどまで育ったら、草マルチをどけて株の周りの草を地際から刈ったうえで再び草マルチを重ねる。夏の暑さと乾燥に備えて、ワラがあればさらに敷くとよい。
葉が12枚ほどのタイミングで株の周囲に草マルチや敷きワラの上から米ぬかを一握りまいて補う。同様の補いは2~3週間おきに8月下旬まで、計3回ほど行う。
1週間雨がなければ草マルチの下の土が乾く前に、土の中まで十分に水が染み込むようジョウロでたっぷり水やりする。

2022/07/23様子

筆ショウガと葉ショウガの収穫

ショウガは秋獲りの根ショウガのほか、6~7月に獲れば筆ショウガ、7~8月には葉ショウガとしても収穫できる。筆ショウガの甘酢漬けが焼き魚に添える「はじかみ」。ショウガの根元の土を押さえて新芽だけを欠き獲る。葉ショウガは株ごと引き抜いて収穫。新鮮な筆ショウガ、葉ショウガは生でも食べられる。ただしショウガの生育期間の短い寒冷地で確実に収穫するには、夏には獲らずに秋の根ショウガまで置いたほうが収量がよくなる。

10月中~下旬:収穫(10月中旬~11月中旬頃)

温暖地では茎葉が黄化する10月中旬以降、初霜までの時期に、株ごと掘り上げる。スコップを差し込んで根を浮かせてから引き抜く。生育期間を極力延ばしたい寒冷地では初霜の直後に収穫する。

2023年10月23日

保存

ショウガを長期保存するには15℃以上、湿度90%を保つ必要があり、低温で傷み多湿でカビてしまう。翌年の種ショウガには、今年できた新ショウガを秋に掘り、皮のしっかりしたものを塊のまま土に埋める。温度を保つため深さ1mほどの穴を掘り、籾殻とともにショウガを入れ、土をかける。室内の暖かい場所で保存する場合は腐葉土を入れるが、腐葉土を入れる袋や容器は呼吸ができるよう適度に空気が抜けるようにしておく。密閉すると傷む。なお、寒冷地では越冬保存が難しく、種ショウガは購入するものと考える。

保存は難しい

2024年まで2~3年くらい、種いもの貯蔵に挑戦してみた。
が、現状では非常に難しいということが分かった。
サトイモは何とかなりそうだが、ショウガはほぼ全滅。
なので、種いもは毎年買った方がいいのかもしれない。

ということで、2024年からは【近江しょうが】のような高い種いもを買うのではなく、地域の種苗店で安く購入できる種いもを買って育てることにした。

2024年4月13日:ショウガは貯蔵が激ムズ

過去に栽培した品種

【近江ショウガ(大ショウガ)】(2023年10月31日自家採種しょうが1回目)

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