香川県さぬき市でのキャベツづくり
栽培する品種
【とんがりキャベツ/シュピッツコール】(2023年8月に購入)
…甘味がしっかりある、肥大性に優れたゆっくり結球していく、とんがりが際立った育てやすい品種。
基本情報
キャベツの原産地は地中海沿岸地域で、日本には明治初期に渡来した。生育適温は12~23℃で冷涼な気候を好むので、本州の平地では春と秋に旺盛に生育し、夏は生育が悪くなる。25℃以上で生育しない。このため、夏の高温期は北海道や高冷地で栽培される。群馬県の嬬恋の夏キャベツや、札幌市の大玉キャベツは有名である。
栽培のポイント
・アブラナ科アブラナ属
・無農薬で育てるのが難しい野菜のひとつ。よい苗を育てるのが成功のコツ。
・害虫対策がかかせない。こまめにチェックする。
肥料について
肥料を入れると生育はよくなるが、害虫も増える。有機栽培では元肥と追肥を行う。
種まき(10月上旬)
7.5cmポットに、腐葉土2:籾殻くん炭1を混ぜ合せたものを底に入れ、その上に育苗土を入れる。種を3粒まく。
キャベツは好光性種子なので、薄く土をかける。
軽く押して鎮圧。ウォータースペースは5mmくらい。水やりをして育苗する。
種まきから約6日後には双葉がしっかり出る。複数発芽した場合は、生育がよい2株を残して間引きする。
植えつけ(10月中旬ごろ)
本葉2~3枚で畑に定植
3枚目の本葉が出てきた頃が植えつけ適期。植えつけ前にはポットをストチュウ水に浸けて底面吸水させ、前もって十分に水を吸わせておく。
コオロギなどが寄りにくいよう、草は植え穴より広めに刈り、株元には草マルチをしない。15cm外側から草マルチ。植えつけ直後、周囲に敷いた草マルチの上から米ぬかをまく。ヨトウムシは米ぬかが大好き。苗の根に寄りにくくなる。
本葉5~6枚の頃に、生育のよい1株を残して間引きする。この頃にはしっかり根もはってくるので、コオロギなども大丈夫になる。
管理作業
害虫チェックが欠かせない
植えつけ後は、まだまだ気温が高く、害虫がたくさんいる。この時期は、最低週に1回は1株ずつ虫チェックを行い、虫がいたらすぐにとること。
主な害虫
・アオムシ(モンシロチョウの幼虫)
・ヨトウムシ
・シンクイムシ
・タマナギンウワバ
植えつけ後に雨が降らなけらば、1週間おきに水やりを。夕方か早朝、葉にかかるよう、たっぷりとストチュウ水をまく。株元だけでなく15cm離れたところにしっかり水やりする。根が外へと張る。
本葉5~6枚で間引いて1本立ちにする。このときは根付いてコオロギの食害の心配もなくなる。株元まで草マルチし、その後はこまめに草マルチを重ねる。外葉を広げて株元を覆う性質を持つブロッコリーは、草マルチが大好き。
気温が下がる頃から、ぐんぐん生長する。
中耕について
植えつけから1~2週間後に除草をかねて中耕するとよい。中耕は除草をかねて行うことが多い。除草のほかに、次の3つの効果があり、いずれも株を守り、生育を促す効果がある。
①土をかき混ぜると空気を入れる。
②根元に土寄せするので通路が低くなり、畝上の排水性がよくなる。
③根元に土寄せすることで、台風など強風対策になる。
追肥する場合
植えつけから2週間後、追肥するとよい。その後も生育が悪いときは様子を見て追肥する。
本葉5~6枚から14枚のころ(植えつけから2週間後)、生長が遅く元気がないときは、米ぬかを発酵させたボカシ肥を一握り、草マルチの上からまく。その上に草マルチを重ねる。ボカシ肥は乾くと養分が出ないし、菌が死ぬか休眠して、もったいない。必ず草マルチを重ねる。
収穫(1月下旬ごろから)
しっかり巻いたものから順次、収穫する
葉がしっかり巻き、手でさわってみて充実しているものを収穫。根元を包丁で切って収穫する。
鳥害対策
冬に食べるものが少なくなると、鳥が葉を食べにくる。トンネルをベタがけして予防する。
種とり(翌春)
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどは交雑するので、開花前には2株以上まとめてネットをかけておく。
過去に栽培した品種
【富士早生】(2022年に購入)
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