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香川県さぬき市でのサトイモづくり

栽培する品種

【大野里芋(中生)】(2023年10月31日自家採種2回目)

成功のコツ

湿り気を保つ粘土質の土を好み、田んぼの隣や休耕田に向く。ショウガとの混作でよく育つ。
主な品種には子イモを食べるもの、親イモを食べるもの、親子どちらも食べるものがある。子イモ用以外の品種には皮を剥き茎を干したズイキとして利用できるものもある。
高温を好み霜に弱いので植え付けは5月だが、30℃以上で生育を止める。4月のうちにプランターなどに仮植えし、芽出しをしておくと生育期間が長くなりイモが大きくなる。
丈は1mにもなり葉も大きく広がるので、畝の中央に株間1mで植え付け。ショウガとサトイモを交互に50cm間隔で植えるのがおすすめ。
植え付け後、梅雨明けまでは土寄せを。同時に行う草マルチもたっぷりと。稲ワラや麦ワラがあれば同時に敷く。草マルチは梅雨明け以降も続けて、乾燥を防ぎ地温を下げる。葉が垂れてきたときは、たっぷり水やりする。
霜が1~2度降りたらいっせいに掘り上げる。何度も霜に当たるとイモが傷むので注意。

栽培のポイント

・サトイモ科サトイモ属
・除草をかねて中耕を何回かして土寄せするとイモが大きくなる。
・翌年からは親イモを種イモとして植えるとよい。

肥料について

無施肥でも育つが、有機栽培では、植えつけの際、イモとイモの間に元肥をひとつかみずつ入れるとよい。

植えつけ(4月下旬~5月上旬頃)

地温が上がった頃に種イモを植える

2022/05/07芽出ししたサトイモ

前年のイモがある場合は、親イモや大きめの子イモを種イモにする。初年度は購入したものでOK。芽や根が出すぎていないものをがベター。

ポイント

親イモは大きいので収穫量がアップする。

深さ20cm程度の穴を掘り、イモとイモの間に腐葉土をひと握り入れる。種イモを横にして入れ、5cmくらい土を被せる。10cmくらいくぼんだような形のままにして、草マルチをせず地温を上げる。

2022/05/07植え付け

2024年4月26日

サトイモやショウガ、ジャガイモの植え付けをするときは、ちょっと「面倒臭いなあ」と思う。
ふだんは、不耕起で、草を刈っては畝に敷いていく草マルチで野菜づくりをしている。
だからなのかなあ。

植え付ける場所だけ穴を掘るという方法でやればいいじゃん、と終わった後に気づいた。

今回は、草マルチをいったんはいで、土を整え、2条の溝を掘った。

溝の中に腐葉土を敷いて、その上に、ショウガは株間30cm、サトイモは50cmでおく。
今回は、畝で育っているオオムギを残すために、ちょっと詰めて育てることにした。

最後に土をかぶせてオッケー。
草マルチを戻すかどうかは、ちょっと判断がつかない。
土寄せがあるから、草を戻すとやっかいになる。
でも、草マルチがあると乾燥を防げる。
乾かないように気をつけないと。

中耕・土寄せ

2~3回土寄せして、イモを大きくする

丈が20cmになったら土寄せして株元まで草マルチ。

2022/05/29中耕・土寄せ・草マルチ

芽かき・中耕・土寄せ・草マルチ・水やり(5月下旬~8月下旬)

乾燥を防ぎ、地温を下げる草マルチ

1つの種イモからは1本の芽を育てる。2本以上あると競合して共倒れになる。イモは土から顔を出すと大きくならない。

生長に合わせて2~3回土寄せを。
5月中下旬植えなら6月上旬(1回目の土寄せは本葉2~3枚のとき。植え穴を埋め、株元まで草マルチで覆う。)と下旬ごろ(2回目の土寄せは梅雨入り後、本葉5~6枚のころ。周囲から株元へと10cm以上土を盛り上げ、しっかりと草マルチを。)の手入れになる。

ポイント

中耕・土寄せすることで新鮮な空気が根に送られ、イモが大きくなる。

土寄せしたら株元までしっかりと草マルチを重ねる。
乾燥防止効果も高い草マルチ。梅雨明け後の盛夏までにはワラなども合わせて厚く重ねておく。夏を越して9月に再び伸びた草もどんどん草マルチに利用する。

本葉2~3枚の頃から、乾燥に注意し、土が乾くようであれば水やりする。
夏場、グングン生長する。この時期も雨が少ない場合は定期的に水やりする。

ポイント

水をたっぷり与えて育てると、収量が上がるだけでなく、ねっとりキメが細かく、ほくほくのおいしいイモになる。

2023年7月12日自家採種いも:草マルチ後

収穫(10月上旬~12月中旬)

初霜が降りたら一斉収穫、寒さを避けて保存

試し掘りで太り具合を見極め、10月ごろから収穫。サトイモは8℃以下の低温になると傷むため、初霜か二番霜の後、いっせいに掘り上げる。これより遅れるとイモが傷んで保存が利かない。
掘ったイモは少量なら新聞紙に包んでコンテナなどに入れて室内保存。量が多く、翌春まで種イモを残すには畑の隅に深さ50cm以上の深い穴を掘り、親イモと子イモをばらさず、芽を下向きに埋めて貯蔵する。

2023年10月23日

保存について

2023年に収穫したものまで、親いもを保存していた。
が、サトイモはジャガイモと同じく、種いもとするのは60~80gらしく、わざわざ大きな親いもを保存する必要はないということが分かった。

親いもを使うメリットとしては、大きいので、初期生長でダメになる可能性は低いこと。
あえて保存する必要はないかもしれない。

2024年4月13日:親いもの保存状態は悪かったので、コンテナに入れて放置していたいもの中でよさそうなものを選んだ

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