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香川県さぬき市でのハクサイづくり

栽培する品種

【紹菜(タケノコ白菜)】(2023年9月に購入)


成功のコツ

間引きができれば種まき。週一菜園なら苗を育てる

ハクサイの仲間は3種類。結球しない山東菜やチンゲンサイなどと、半結球ハクサイ、通常ハクサイと呼ばれる結球ハクサイ(文中では以後ハクサイ)が含まれる。ハクサイは、チンゲンサイと生長の早いカブと自然交雑して巻くようになった。結球させるにはいい土と適期の種まき、上手な管理が求められる難しい野菜。
チンゲンサイや非結球ハクサイは育てやすい。直まきでき、ハクサイの種まきか植えつけ時に、一緒に種まきするとよい。
ハクサイが巻かない原因は①畑の地力が足りない②まき時期が悪い③虫害④老化苗で根つきが遅いなど。特に適期植えは重要で、できれば複数の品種を時期にずらしてまく。
ハクサイは畑に種を直まきするか、苗を育てて植えつける。直根のため直まきのようが根張りがよく育つ。間引き菜を食べられるのも直まきのメリット。ただし間引き遅れると結球しないため、小まめに手入れのできない週一菜園なら若苗を植えつけるのがおすすめ。

早生や極早生品種がおすすめ

早生から晩成まで多くの品種がある。漬け物用には大玉で巻きが硬く中が白い晩生種が好まれたが、最近は鍋物などに使いやすいと、小ぶりで巻きが甘く内側が黄色い早生種が人気。硬くて水分の少ないキムチ用の品種もある。育てやすいのは種まきから収穫まで60~65日の早生種や、50~55日の極早生のミニハクサイ。遅めにまいても早く育ち、結球しやすいので虫害も少なくおすすめ。

栽培のポイント

・アブラナ科アブラナ属
・結球させるのが難しいが、半結球でも柔らかくておいしい。
・霜が下りてくる前に上部をしばって冬越しさせる。

肥料について

無肥料自然栽培だと結球させるのが難しい。元肥と追肥を施すと育てやすい。

種まき(8月下旬頃)

ハクサイはポットに種をまき育苗すると、コオロギなどによる食害や草負けの心配が減る。ただし移植に弱いので、本葉3~4枚で畑に植えつける。本葉5~6枚になると結球の準備が始まる。それ以前に植えるのが成功の秘訣。

7.5cmポットに育苗土を入れ、まき穴を深さ5mmでつくる。種を3粒まき、土をかけ、表土を軽く押さえて育苗する。

本葉が出て触れ合うようなら間引き、植えつけ時までに2本立ちにしておく。乾燥や根切り虫などで1本がやられても残るし、2本のほうが根つきがいい。

直まきの場合

9月上旬に種まきする。1か所に3~5粒まき、種が隠れるくらい覆土。葉が重なる頃に間引く。最終的に1株にする。

植えつけ(9月上旬~中旬頃)

植えつけの前日から苗のポットの底をストチュウ水に浸け、底面吸水で1週間分の水を吸わせておく。株間は50cm。

タケノコ白菜(紹菜)の場合

タケノコ白菜は風に弱いので、株間は20~30cmと、やや密植気味にする。夜間の気温が15℃以下になると結球を開始。味は甘味が強く肉質は柔らか。歯切れが良く、炒め物や鍋物に向く。

本葉3~4枚で植えつける。根を傷つけないように気をつける。その後、本葉5~6枚まで育ったら畑で最後の間引きをして1本仕立てにする。

追肥する場合

追肥する場合は、植えつけ後、間引いて1本にしたあとに施す。

2023年10月17日
2023年11月5日

収穫(12月中旬~1月下旬頃)

2023年11月9日

ハクサイは植えつけから最初の1か月~1か月半が勝負。本格的に結球が始まれば、虫の心配もなく、あとは収穫を待つだけ。

秋の長雨対策には、高畝にするか、畝間を中耕して溝を掘るとよい。

球を押さえて中が詰まって硬くなったら収穫できる。午後早めにとるのが一番よく、朝は凍り、夜は虫などが入りやすい。
本格的な寒さの前に頭をワラや縄で縛ると年明けまで畑に置ける。さらに保存するときは外葉をつけたまま収穫し、外葉ごと新聞紙で包んで段ボール箱などに立てて入れ、納屋などに置く。食べるときは外葉を除き、中の球を利用する。

2023年11月25日
2023年12月28日

病害虫対策

シンクイムシ(ハイマダラノメイガの幼虫)やダイコンサルハムシ、ヒトリガの幼虫などが食害。最低でも週に1回は1株ずつチェックしてとり除く。トンネルで予防してもよい。

種とり(6月上旬頃)

よく結球しそうな株を11月に選び、地温が下がる前の12月上旬に採種する場所へ移植。12月下旬には結球する。

ポイント

1株だと受粉しないので、最低2株、移植する。

3月くらいにトウ立ちして開花する。サヤが茶色くなってきた頃に種とりする。

交雑対策

ハクサイはほかのアブラナ科と交雑しやすい。小さいビニールハウスに移植して隔離するほか、植木鉢に植えて管理してもよい。

2024年2月20日

菜園にはハクサイと交雑しやすいカブ、ミズナ、コマツナはないので、種とりしやすそうです。

2024年2月20日:ダイコン

ですが、ダイコンとは一方向で交雑するとのこと。ダイコンの葉の形をしたカブとか。なので、よさそうな防虫ネットがあったので購入して、2株に被せました。

2024年2月20日

必ず2株以上被せないと種はとれないので注意。

2024年4月1日:倒れないように、ネットの中に1m支柱を入れて立てて支える
2024年4月20日
2024年5月24日:刈りとって防虫ネットごと吊るしてより乾燥させる

過去に栽培した品種

【野崎二号】(2023年5月自家採種1回目)

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