見出し画像

香川県さぬき市でのエダマメ・ダイズづくり

栽培する品種

エダマメ【神風香】(2024年に種を購入、1袋66粒、54穴×2粒=108粒)

ダイズ【丹波黒豆】(2023年2月岡山井原市の種交換会でもらう→2023年12月8日自家採種1回目650g)

1条(3粒×15か所)×3条=135g、残り515gを第4ガーデン(新)へ。

2023年12月8日

ダイズ【黒千石】(2023年2月岡山県井原市の種の交換会でもらう→2023年11月3日自家採種1回目)

2023年12月18日

成功のコツ

養分が少なめで保湿性のある畑を好む

日が短くなると花芽ができる短日性の秋ダイズと、日長の影響を受けにくい夏ダイズがある。夏ダイズが野菜としてのエダマメ、秋ダイズが穀類としてのダイズ。2つはまく時期が異なるが、若どりダイズはエダマメとしても楽しめる。
7~8月どりのエダマメは極早生種や早生種。4~5月の種まきでは発芽直後に鳥の食害に遭いやすい。草マルチでしっかり隠し、被害が多い畑で防鳥ネットを使ったり、種まきした真上10cmの高さに糸を張る、育苗して苗を植えつけるなどの対策を。夕方薄暗くなってから種まきすると鳥に見つかりにくい。
肥料分が少なめの畑を好むので無肥料で。養分が多すぎると茎や葉ばかり茂って実つきが悪い。もと田んぼのような湿り気のある土でよく育つが、水没するようではうまくいかない。

ダイズの品種

短日性の秋ダイズの中にも早生、中生、晩生がある。丹波黒など、晩成品種は味・収量ともいいが、樹が大きくなるので株間を広くとり、充分に草マルチをするなどていねいに育てる。
各地の推奨品種は密植気味で機械刈りしやすいようにコンパクトに。肥料が多めでも樹ボケしにくく、病気に強いなどの特長をもっている。豆腐用、味噌用、納豆用など用途別に品種がある。
直売所などでは地域に伝わる種が手に入る。必ず昨年とれた新マメを買う。また、地域の種なら育てやるいが、別の場所で育てるとうまくいかないことも多く、2~3年種とりを続けて土着化させる必要がある。

栽培のポイント

・マメ科ダイズ属
・種まき後は鳥害予防のため寒冷紗をベタがけしておくとよい。
・草丈10cm頃に除草する。

肥料について

無肥料で栽培できる。有機栽培では、前年に施肥して残肥がある場所は元肥を入れず、追肥をして育てるとよい。

混植

マメ科同士の混植や麦との交互連作を

エダマメには極早生や早生の小ぶりなタイプも多い。極早生はトマトなどとの混植に向く。ダイズは比較的晩生で大きく育ち、野菜との混植は避ける。株間は畝の真ん中にダイズ、両脇に小ぶりのダイズやエダマメ、アズキをまく、マメ科同士の混植。両脇のマメを収穫した後、ダイズがさらに大きく育つ。

畝1mの畝にダイズをまく場合、両脇に1列ずつとして、条間を充分にとる。

ムギと交互連作すると連作障害なく同じ畝で何年も育てられる。ムギ刈り後(品種、地域によっては刈る直前)、ムギの条間にダイズやアズキ、エダマメをまく。

ダイズは根粒菌の働きで窒素を固定するが、そこから得た栄養分は豆(種子)に使われてしまうため、ダイズを育てても畑の地力アップにはならず、現状維持のまま。一方、エダマメは混植で周囲の野菜が育ちやすくなる。

種まき(3月中旬~5月下旬頃、7月上旬~下旬頃)

適期まきが最大のポイント

ダイズの種まき適期は、品種や地域によって異なるうえ、それぞれ1週間ほどの幅しかない。地域の在来品種や、作付けの多い推奨品種などは、近隣の農家や種苗店で適期を尋ねて種まきする。初めてダイズをまくのなら、できれば複数の品種を1週間おきに数回まいて確かめる。好みの種を何年か自家採種すると、土着化して育てやすくなる。

イネ用の粒状育苗培養土をブルーシートにまき、種を培養土で覆って1日おいておくと、発芽率がグーンとアップする。

「現代農業2023年5月号」
2024年5月5日:ネットに種を入れてイネ用の培養土で覆う

株間15~20cmでまく。第1関節まで種を押し込んで、軽く覆土する。

2024年4月11日:初めての茶豆栽培
2024年4月11日:株間30cmで1穴2粒。覆土して水やりはせずにおく

ポットまきの場合

ポットに2粒ずつまいて育苗し、本葉2枚の頃、2株ずつ株間15cmで畑に植えつける。

2024年5月5日:シーズン2回目の種まきはポットで
2024年5月18日①:育苗の状態はあまりよくない
②:1回目のエダマメは全滅だった。今回はうまく育てたい

田んぼのあぜでよく育つ

ダイズは種まき後の水没を嫌ううえ、通気性のよい畑で根粒菌がよく働く。一方、開花期には充分な水分が必要。これらの条件を満たすのが田んぼのあぜで、ダイズは昔からあぜでつくられてきた。水やりの必要もなく、畑より断然育てやすい。連作障害も起きない。大きく育つため、あぜでは2粒まき1本仕立てにする。
あぜに種まきするときは、あぜぬりと同時に植え穴を開けておく。
1か所に2粒ずつ種を落としていく。
水で濡らした草や燻炭で種を覆う。覆土はしない。

ポイント

早生種はマルチとトンネルをして防虫、防寒するとよい。晩生種は種まき後、鳥害予防のため寒冷紗をベタがけし、発芽後約1週間で外すとよい。

中耕・除草・草マルチ(草丈10~15cmの頃)

若い苗は草に負けやすいので除草が大切

草丈10~15cmの頃、除草をかねて畝間を中耕し、株元に土寄せする。

ダイズは日当たりを好むため、生育初期に草負けしないよう、間引きと同時に周囲の草を刈り、草マルチする。その後も何度か草刈り、草マルチを重ねて株元の乾燥を防ぐのも大切なポイント。水分の必要な開花期には、水が降らなければ、たっぷりと水やりをする。

病害虫対策

カメムシなどを見つけたら、とり除く。サヤに穴があるものは、シロイチモンジマダラメイガが食害している可能性が大。

追肥する場合

開花の2週間ほど前、草丈20~25cmの頃、追肥する。

2022/06/14開花

エダマメの収穫(6月下旬~8月上旬頃、9月下旬~10月下旬頃)

開花後、サヤがつく。マメがぷっくりふくらんだら収穫。一般的に、早めに収穫したほうが味がよい。根元から茎ごと切って収穫。家庭菜園では、ふくらんだマメからこまめに収穫してもよい。

ダイズは晩生の品種ほど味がいい。ダイズを若どりしてゆでたエダマメは、早生のエダマメ品種よりも美味。ダイズ用の一部を早どりするが、菜園のスペースがないのなら、エダマメ用として育てるだけでも価値がある。とりどきは稲刈りのころ。サヤの8~9割が膨らんだころがおいしい。パンパンに膨らむまで待つと硬くなる。例外は黒豆系。サヤが少し黄色くなるまで待つ。色は悪いが、熟成したコクが楽しめる。

株ごと切り取ったエダマメは、その場で葉を落として持ち帰る。葉つきではマメのうまみが抜けやすく、鮮度が落ちる。

ダイズの収穫(11月中旬~下旬)

刈り取りは午前、脱穀は午後

ダイズの収穫は葉が落ちて、振るとサヤの中でマメがカラカラと音をたてるほど枯れてから。サヤがはぜてマメを落とさないように。空気の湿った午前中か、曇りの日に根元から刈りとる。
乾燥が不十分だと脱穀でマメが落ちずに手間取る。容易にマメが落ちるようになるまで、シートの上などで晴れた日に干し、雨の日や夜には屋根の下に片づける。1週間ほど乾かすと脱穀しやすくなる。
脱穀は晴れた日中の午後に。サヤがよく乾燥してから行う。午前中は落ちなかったマメが、午後には自然にはぜて落ちるほどになる。
寒冷地や天候不順の年には、サヤが乾くまで置くと、マメが痛んでしまうことがある。この場合は完全に枯れるまで待たずに刈り、束ねて畑に立てる「島立て」で乾かす。

①島立てして1~2週間畑に置くと茶色く枯れる。腫れて乾燥した日に脱穀。
②大型のたらいや、樽などの縁に叩きつけてサヤの中からマメを落とす。叩きつける方向を変えながら何度か繰り返す。
③目の大きさの異なるふるいを使ってゴミを除く。
④ダイズの選別。変形したクズマメは転がらずに残る。クズマメは田植え直後の田んぼに半生ボカシと一緒にまくと抑草になる。
⑤ペットボトルやビンのフタを半開きにして1か月置いた後、しっかりフタを締めて保存。こうすると深い休眠に入るため、種子として1~2年の寿命が2~3年に延びる。発芽率もアップ。

2023年10月25日【黒千石】
2023年10月25日【黒千石】

ダイズの種とりは?

脱穀と選別したのち、形やつやがよいものを翌年の種用にするとよい。3月まきした早生種は7月下旬にダイズを収穫できるが、翌年の発芽率が低いので、種とりするなら晩生種がおすすめ。

2023年12月7日:【丹波黒豆】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?