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土からゼロイチを作るチカラ

「水槽は湛え、泉は湧き出す」 by ウィリアム・ブレイク

水槽のように枠の決まったものに水を注げば満水にすることはできるけど、iいつか蒸発して消えてしまう。逆に自ら水を湧き出す泉をつくれば、誰かが注ぐことなく、その地に水をもたらし続けることができる。
という意味かと思います。

6年前くらいに出会った言葉で、好きな言葉の一つです。

もともと子どもの教育に例えてよく言われていた言葉ですが、詰め込み型の知識とアイディア湧き出る知恵みたいな、今もなお教育のテーマみたいな話です。

教育と別の見方で、都会と田舎の比喩の様な見方もできるかなと思います。
まっすぐに考えるなら、食というテーマ。

腹を満たすだけのものを開発しようとしたら、農場でとれるものじゃなくても、もっと効率よくつくることはできるんだろうし、目の前の人が苦しまないなら遠方のよく見えない国の資源を使いまくっちゃえば、水槽のように注ぎ続けることはできるんでしょうね。
でもそれにばかり目を向けていると、目の前にある大切な土壌という泉を潰してしまうかもしれない。

私は地産地消とか、農業を守るとか、実はあまり興味がわかないんですが、土を守らなきゃいけないって、すごく強く思っている方でして。

インディアンの格言で、

「土地は先祖からの授かりものではなく、子ども達からの預かりもの」

という言葉があります。

今の会社を立ち上げたのも、ほぼこの言葉がど真ん中にあり、FARMが次世代もその次も絶えず続くようにと循環を表す「8」を足して「FARM8」とつけました。

言葉が生まれた当時の真意では、住みつく場所の意味で表現したのかもしれないですが、私は土壌のことを言っていると解釈して私なりにベクトルとして使わせてもらっています。

水槽と泉。
詰め込み知識と考える知恵。
コンクリートと畑。
情報社会とコミュニティ社会。
貨幣経済と価値経済。
資本主義と経世済民。

緊急性と重要性を比較すると、目先のお金が緊急でかつ継続して必要で、そのサイクルから抜けられないけど、本当に重要なことをみつめると、実は泉的な要素をみつけて大切にしていかなければいけないかなと。

1を100にも1000にもする力がすごいのはよくわかったので、まずはみんなで0から1を生み出すチカラを遺していきましょう。

株式会社FARM8 樺沢 敦


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