ウルフギャング ワイキキのステーキ価格高騰から見る日本の未来 Ver.2
ハワイで食べるステーキは美味しいですよね。
結構いいお値段はしますが、食べる価値はありました。5年前までは。
*以下、州税など加味していない部分もありますのでご了承ください。
ウルフギャング ワイキキ
高級ステーキ店の多くは重厚感のある薄暗いイメージです。でも、せっかくのハワイなのだから、ステーキハウスは明るい感じの店を選びたいものです。ロイヤルハワイアンセンターにあるウルフギャング・ステーキハウスは、窓が大きく、天井も一部ガラス張りになっているので、明るく椰子の木など外の景色もよく見え、ハワイに来たのだなと実感できる店作りになっています。
いつも明るいランチタイムに行き、テイストオブニューヨークは必ず注文します。テイストオブニューヨークは、骨付き肉に加えて、マッシュポテトとクリームスピナッチ、デザートのチーズケーキがついてくるお得なセットメニューです。付け合わせのマッシュポテトとホウレンソウのクリームスピナッチも美味しいですよ。
ロコモコなども食べたいので、ステーキは1つだけ注文して切り分けてもらいます。最初にパンも出てきますしね。このパンも美味しくて、2013年頃には、積極的に勧められて、おかわりもしました。でも、いつからか担当のスタッフがハズレだったのか、サービスの質が低下したのか分かりませんが、おかわりを頼んでも持ってこない、そもそも、スタッフがテーブルにあまり来ないなど、パンのおかわりはできていません。
2024年5月になると、ハッピーアワーのためか分かりませんが、パンを出してくれなくなりました。デザートのチーズケーキはいつもの味でした。
2013年には日本円で5,000円しなかった
このテイストオブニューヨーク、2013年には40ドル程度でした。高級ステーキ店でこの価格なら安い!という印象で、だからこそリピーターにもなりました。チップを加えても50ドルしない。当時1ドルは100円程度だったので、日本円で5,000円未満でした。
2019年には日本円で6,600円
2019年には値上げされ50ドルほど、チップ込みで60ドルくらいです。当時、1ドル110円くらいなので、6,600円くらいです。ずいぶん高くなったものの仕方ないなという感じで、これなら許容範囲内でした。
2024年、驚きの15,500円 11年で3倍以上に!
4年半ぶりのハワイ、ウルフギャングのテイストオブニューヨークはどうなっているのかな? なんと驚愕の83.95ドル。11年で倍以上になっています。特に、ここ2年ほどはこまめに値上げされているようです。チップ相場も上昇中で20%以上は常識となっているため、100ドル以上になります。今現在(2024.4.24)1ドル154.87円、15,500円です。4,000円代だった2013年に比べると3倍以上です。
これでも、ワイキキではリーズナブルなのかもしれませんが、同じメニューが11年前に比べて3倍以上になっていると、さすがにバカらしく感じてしまいます。
ウルフギャング丸の内店では8,580円
テイストオブニューヨーク、日本の丸の内店では8,580円(2024年8月3日現在)です。サービス料10%加算されても、なぜか日本の価格はずいぶん安い。単純に同じステーキを食べたいのならば、日本で食べた方がいいですね。
2024年5月の支払い
初めてハッピーアワーの時間に並んで入りました。テイストオブニューヨーク、ステーキスライダー、テンダーロインケバブ、カクテル2種類で、148.64ドル。チップ20%を加えて日本円での決済金額は、28,060円でした。
いつもは普通にランチタイムに入り、10,000円くらいの感覚だったのですけどね。
ハワイ旅行は2019年に比べ全てが2倍に
この4年半の間に、ツアー料金、現地の物価、全てがインフレと円安の影響で2倍になっています。もともとハワイの物価は高かったものの、円高の恩恵で安く済んでいました。日本円が弱くなってしまった影響は大きいですね。海外からの日本人観光客が増えているなんて、喜んでばかりはいられません。チープな国日本に人が集まっているという要因も大きいと思います。
ウルフギャング指数
日本でビッグマックは480円、ハワイでは円安で800円超えです。ビッグマック指数なるものがありますが、ウルフギャングのステーキの価格でも日本の物価が安いことがわかります。ウルフギャング指数です。
日本はインフレで一層貧しくなるのか?
ビッグマックやテイストオブニューヨークの価格をハワイと比較することで、日本の物価が安いことは分かります。しかし、じわじわとインフレは続いていて、これからも値上げが続くことは間違いありません。当面、大幅な金融引き締めや金利引き上げは難しいでしょうから円安傾向は続き、極端に円高になる可能性は少ないでしょう。
一方で、一部大企業の大幅な賃上げはあるものの、実質賃金は減り続けています。企業は円安とインフレによるコスト上昇により苦しい状況にあるため、利益を確保しようと商品やサービス価格の値上げをせざるを得ません。しかし、値上げし過ぎれば売上への影響も懸念されます。よほど業績の良い企業でない限り、賃上げは難しいはずです。賃上げをするために業務効率をアップさせ、人員を減らす方法もありますが、、、
ローカルな暮らしでもグローバルな視点で
世界の国々から取り残され、貧しく苦しい生活を強いられることがないように、グローバルな情報を集め、客観的な視点で日本やローカルな暮らしを見直していくことが大切です。すでに日々の暮らしは苦しくなり始めていますが、たまには日本を脱出し、海外の空気に直接触れてみてはいかがでしょうか?
数日間でも日本を離れることで、見えてくることがたくさんあります。そこから日々の暮らし方や仕事などを見直すことで、予想される暗い未来を明るいものに変えていきたいと思います。