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ルッキズムと恋愛ED

外見至上主義、
ルッキズムについては
メディアの影響も強いと思う。
映画もドラマもゲームも漫画も
ほとんどが美男美女どうしの恋愛だ。

これを幼い頃から見続けると

「恋愛は美男美女がするもの」
「美男美女じゃないと
 恋愛しちゃいけない」

と刷り込まれてしまう。
だが、かつてカトちゃんは

 僕の可愛いミヨちゃんは〜(中略)
 ちっとも美人じゃないけれど

と歌っていた。
ちっとも美人じゃないけれど
僕はあの娘が大好き。
美男美女の恋愛は
スクリーンの中だけで楽しみ、
現実はそれとは違う恋愛を楽しむ。
美男美女の恋愛ではないけれど
それはそれで幸せ。
少し前までそれが普通の価値観だった。

3月8日は国際女性デーで
前後に各地で女性たちのデモが
行われていた。ルッキズムを
問う声もあったが、女性たち自身の
ルッキズムを問い批判し、
ルッキズムから脱却しようとする人たちは
ほとんどいなかったのではないだろうか。

例えばレズビアンの世界のルッキズムは
ノンケの社会よりも強烈だ。
私もレズビアンのクラブイベントや
レズビアンバーなどに行ったことがあるが
大変差別的な言動をされ傷ついた。

これに対しゲイの世界は欲望が多様で
ハゲやデブや高齢というのも
数あるモテアイコンの一つだという。

ノンケの世界にもデブ専やB専は
一定数いるが、レズビアンの世界では
デブ専やB専はノンケの世界以上に
少数派だ。私もかつて1人だけしか
デブ専に会ったことがない。

逆にモテるのは
若くてスレンダーで髪はロング。
レズビアンの世界でモテるのは
むしろノンケの中年のオッサンが
好む女性像と似ている。

せいぜい
モデルのようなオシャレ女子か
女子アナ的なちょいダサ女子という
違いでしかない。

日本のレズビアン界隈に関していえば
性の多様性を訴える割には
自分たちの恋愛や性愛の価値観、
美の基準が一面的で
多様性はあまりないのが実上だ。

ところでセックス依存症の一種に
オナニー依存症というのがあるのだが、
近年はマンガやアニメのキャラなど
二次元でしか抜けない、
つまり生身の女性とのセックスで
興奮や射精しない二次元依存症とも
言える症状が増加している。

現実の女性で性的に興奮する
訓練(オナニー)を積んでおかないと
そうなるらしい。
実際二次元依存症患者は
ほぼ二次元(エロアニメやエロマンガ)で
オナニーしていた。

治療のためには
二次元をオカズにせず
現実の女性のAVや写真集で
オナニーするしかない。

美男美女だけをオカズにしていると
きっと同じように美男美女じゃないと
興奮できない、恋愛できない、
ときめかない、射精できない、
絶頂できない、幸せを感じれない、
そんな状態になってしまう。

つまりルッキズムとは、
ルッキズムに犯された我々とは
美形(美男美女)依存症なのだ。
そして美形以外の人々に対して
恋愛EDなのである。

小説、マンガ、ゲーム、ドラマ、映画の
恋愛に非現実(美男美女どうしの恋愛)を
求める時代は終わった。あらゆる体系や
髪型や顔や服装の人物が恋愛する
現実に即した美形依存症対策/治療用の
小説、マンガ、ゲーム、ドラマ、映画の
開発が待たれる。

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