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やばい

調子に乗って本日2本目です。焦らずあわてず翌日に投稿すればいいのですが、明日は明日で別のことが書きたくなるかも…なんて思ったので、勢いで書いて勢いのままに投稿しています。タイムラインに2つ私の記事が並んでしまった方は、しつこい感じになってしまってすみません。

今回は「やばい」という言葉の話です。



「もう、この言葉を使うのはやめよう」

一定の年齢に達したある日、そう私は決意しました。それからウン年後の現在に至るまで、何度自分自身にそう言い聞かせてきたことか。

ー「やばい」なんて、きれいな言葉ではありません。
状況が悪いさまを表すにしても、「まずい」など、別の言い方があるでしょう。
ましてや、良いと思った物事に対して使う言葉では決してありませんー

そのように親や先生に言い聞かされて育った子供時代。…なんて、実際は「『やばい』なんて言っちゃダメ!」と親に言われていた程度です。ちょっと脚色を入れてしまいました。

小学生くらいまでは、親の前では口にしなかったし、友達同士で使うのも内心「本当は、よくない言葉だけど…」という気持ちが少しはありました。

しかし、中学にあがったらそんな罪悪感はきれいサッパリ、どこかに消えてしまいました。

明日の英単語テスト、やばいよー。
こないだのMステ出てた嵐、ちょーやばかったー。やばい、ちょーウケるぅー。
先輩今日も可愛すぎて、やばいんだけど。

友人との会話の中で毎日使っていました。多分、言わなかった日がないのではないか。

みなさまご存知の通り、「やばい」は非常に汎用性の高い形容詞…いや、形容動詞…?あれ?私の日本語力、やばいな。

ちなみに検索してみたら、デジタル大辞泉ではこのように書いてありました。引用します。

やば・い

[形]《形容動詞「やば」の形容詞化》危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。「―・い商売」「連絡だけでもしておかないと―・いぞ」

[補説] 若者の間では、「最高である」「すごくいい」の意にも使われる。「この料理―・いよ」

これによれば、ネガティブな状況に対して使うのが本来の用法だということですね。一応、補説としてポジティブな意味で使うとも書いてありますが、あくまで「若者の間では」に限定されています。over30のわたくし、お世辞にも若いとは言えません。

現在あまり人との交流のない私ですが、ネット上のたとえばnoteで好きな方の文章を読んでいても「やばい」なんて言葉はまず出てきません。それどころか、YouTubeのコメント欄でも私が共感するコメントには「やばい」がありません。

この言葉は、もう学生時代で卒業だ。
…そう心に固く誓ったはず、なのに。

気のおけない友人との会話の合間に、ふと。
うっかり料理の手順をひとつすっ飛ばした時に、ポロッと。
ゲームで選択肢を間違った時に、ナチュラルに。

つい、うっかり出てしまう。口に出した直後に「あっ」と思えばいいほうで、大概は「やばい」を発したことにすら気付きません。

お上品、とまでは行かなくとも、いい大人なんだし日頃の言葉遣いには気を付けよう気を付けようと心掛けているつもりですが、可愛い動物を見た時、友人の晴れ姿を見た時など「やばーい」と言ってしまう自分がいます。この現状、やばい。