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第5回オリンピック1912年ストックホルムオリンピック 54年8か月6日5時間32分20秒3走り続けることになった金栗四三の出場記録

ベルグバル 『マラソン 1912年オリンピック』 1912年 ストックホルム刊
Bergvall, Erik, Marathon, Vid Olympiska Spelen 1912, Stockholm, 1912 <R21-261>
<25x16.5cm, 32pp, original pictorial wrapper, front cover chipped, page 11/12 repaired, spine repaired by glue tape>

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1896年アテネ大会

本書は、第5回オリンピック1912年ストックホルム大会の際に刊行された、これまでの近代オリンピックでのマラソン競技の歴史をふりかえった書籍です。

1908年ロンドン大会、「ドランドの悲劇」。ドランド・ピエトリはゴール前に係員に助けられたとして、一位だったが失格となる。本書には彼のタイム記録も残っている。

1912年ストックホルム大会は日本が初めてオリンピックに選手団を派遣した大会でした。本書において注目すべき点は、マラソン競技にエントリー・出場した金栗四三の名前が確認できることです。大会の公式記録本などでは、基本的にメダリストや上位入賞者しか残らないため、本書は貴重な記録と言えます。

マラソン日本代表金栗四三。なおポルトガル代表で、近代オリンピックにおいて競技途中に死去した初めての人物フランシスコ・ラザロの名前も確認できる。

なお、金栗は途中棄権ではなく「失踪、行方不明」となり記録上は競技続行中という扱いになりました。金栗はストックホルムオリンピックの開催55周年を記念する式典に参加の際にゴールさせるという扱いとなったため、54年8か月6日5時間32分20秒3、という最長のマラソン競技記録となりました。

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