見出し画像

マラソン競技42,195キロの起源

『第4回オリンピック・ロンドン 公式報告』 初版 1909年 ロンドン刊
(London 1908). The Fourth Olympiad, being the Official Report of the Olympic Games of 1908 celebrated in London, drawn up by Theodore Andrea Cook. London, British Olympic Association, [1909] <R19-32>
<First edition. 8vo, 794p., original red cloth, title lettered in gilt on front cover and spine, dampstained not affecting the text and contents>

在庫あり:お問い合わせはこちらまで
極東書店 - ホームページ (kyokuto-bk.co.jp)

本書は第4回オリンピック 1908年ロンドン大会の公式報告書です。前回1904年のセントルイス大会と同様に、1904年英仏協商成立を記念した英仏博覧会との同時開催でしたが、本大会はオリンピックがようやく万博・博覧会のおまけ扱いから脱してその規模を拡大し始めた大会でした。

マラソン競技スタート地点となったウィンザー城。42,195キロはここから生まれた。その下段には本ロンドン大会のマラソン競技にて、悲劇の記録を残すことになるドランド・ピエトリの写真
マラソン競技概要、本書では42.263kmとなっている

本大会におけるオリンピック競技の歴史的出来事として、当時のイギリス王妃がウィンザー城の庭からのスタートを希望したため、マラソンの距離の距離が今日よく知られる中途半端な42,195kmに決まったという逸話がのこっています。

マラソン競技ドランド・ピエトリのゴールでの顛末。本書では彼に競技中での死の危険が迫っているという判断があったので、医師と大会係員が手助けせざるを得なかったとなっている

また本書では、本大会のマラソン競技において大会係員の手助けを借りたため、一位到着にもかかわらず失格となったドランド・ピエトリの顛末が、無効となったタイム記録と共に紹介されています。

〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町2-7-10 帝都三崎町ビル
株式会社極東書店

*店舗・ショールームは併設しておりません。
まずはお問い合わせくださいませ。

https://www.kyokuto-bk.co.jp/