とっさん

書くことで記憶回路が開きます。大したことのない人生経験の中からネタを引っ張り出したいで…

とっさん

書くことで記憶回路が開きます。大したことのない人生経験の中からネタを引っ張り出したいです。

最近の記事

情けない話

大学生になりたての私は、手に入れた自由ライフに酔いしれて、調子に乗っていた。ちょっと不健康なくらいがカッコイイ。 朝はポテチ食べたって誰にも文句言われない。授業後はバイト、バイト後は先輩宅でくっちゃべって朝帰り。 あまり寝なくたってヘーキヘーキ、そういえば朝から何も食べてないわ、ラッキー痩せるわ~なんて考えて。 浅はかな平和ボケ大学生活。 部活はというと、「お歳暮」や「お中元」の、のし紙を上手に書きたいという、実に安易な理由で書道部に入った。(後に当然それは甘い考えだ

    • 昔のこと

      30年前、私は高校生だった。 本格的な部活にいそしむ気はなく、週2~3回の英文タイプ部なるものに入った。パチパチと英文を打つ、パソコンの先祖みたいなあれだ。主に先輩が頑張っておられて、文化祭の時は、英字でかたどったアニメの主人公みたいなものを模造紙に作り、飾っていた。 とにかく無気力な高校時代。漢字一文字で言えば『空』(くう)である。空の極みだ。授業が終わればソッコーで帰り、日曜日はテレビジョッキーを観て過ごした。 ある時、英文タイプ検定なるものがあると知った。生活に役

    情けない話