中小企業の採用成功 新卒編③

前回では新卒採用×中小企業における母集団形成について書いた。今回は説明会以降の選考フェーズにおいて記載できればと思う。

説明会の前に近年はインターンシップが母集団形成後の第一接点の場として主流となっていることを伝えたい。

図1

上記は『2019年卒 マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査 集計結果』を抜粋したものだが、学生がインターンを受けることがスタンダードになっており、ここで会社を知ることが第一になる。つまり、説明会とインターンと同じ話をしても仕方ないので、この2つのコンテンツをわける必要がある。

インターンは職業体験が基本なので、仕事の中身を話していき、逆に説明会では会社のビジョンなどを説明するなどがわける基本パターンである。よって、インターンは話者が人事(もしくは採用担当)や現場の営業などになり、説明会は経営者というのが中小企業さんにとってのスタンダードになっていくと思う。

また、インターンも「サマー」と「オータム」の2回に分かれてきているので、部署ごとにたとえば、サマーは製造現場、オータムは営業現場など分けて開催することも重要だ。ここでの接点でどこまで学生を動機づけできるか?これが内定時に一番効いてくる。

またもう一つの大きな動きがオンライン化である。説明会もオンラインで開催していくことがスタンダードになる中で、今まではリアルなトークで何とかなっていたことが、パワーポイントなどをはじめとした、スライドコンテンツや映像などの動画コンテンツを盛り込んでいくことは必須である。

ここは中小企業さんはどうしても大手に比べると差がついてしまうことが多いが、何もきれいなものを作る必要はない。わかりやすく学生に伝えるという意識が重要である。

ここはコンサルタントの方の力も借りながら、ぜひいいものを作ってほしい。ここで差をつけられると内定時に響いてくる。

ソフトバンクの孫さんのIR資料を是非意識しながら作ってもらえるといいと思う。複雑でなく、シンプルでわかりやすく誰でも作れるような構成である。

今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

次は選考について触れようと思う。


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