アルバトロスZ
セジ丸「じゃあ早速野武士とやらのところに案内してもらおうか」
タルえもん「……。」
セジ丸「おい!タルえもん!返事しろよ。」
謎の声「あぁ、すまんすまん。言い忘れておったが、タルえもんのパイロットはほとんど喋らないんだ。どうしてかはわからないが、ワシも喋っているところを見たことがないぐらいじゃ。あと、遅くなったがパイロットの名前は月並レイだ。」
セジ丸「ふーん、よくわからないけどよろしくな!月並さん!」
月並「……。」
タルえもんがいきなり走り出した。それに遅れてセジンガーZもついて行った。
ズシンっ、ズシンっ、ズシンっ…大地を揺るがす二台のロボットの足音。周りの鳥や小さな動物がその振動で巣から飛び出している。
ちょうど32分ほど走った山影のところでタルえもんが止まる。そしてある場所を指差す。
セジ丸「あそこに何があるっていうんだ…って何‼️野武士たちが幼い童を肥溜めに入れようとしているじゃないか!なんてひどいことを…」
セジ丸は怒りに任せてそこらへんのボタンを押した。するとセジンガーZの手が外れて、ジェット噴射で飛んでいった。
ロケットパンチである。
セジンガーZの手は肥溜め付近にものすごいスピードで向かっていく。
セジ丸「しまった。このままでは童まで!」
セジ丸の心配も虚しく、ロケットパンチは童も肥溜めも野武士も一緒くたにぶっ飛ばした。しかし、吹っ飛ばされたメンツのうち童だけはタルえもんの柔らかい生地の上に着地した。
セジ丸「ナイス!タルえもん!そして、野武士の奴らも吹っ飛ばしたみたいだな。うんこも吹っ飛ばしてしまったけどこれもご愛嬌ってことで。」
無事任務を終えたセジ丸だったが、ここで異変が起こった。
セジ丸「うっ、肩が…。何でだ?こんなのは初めてだ…。肩に小錦が乗ってるみたいに重い。」
【次回予告】
野武士殲滅の代償に大きな爆弾を背負ってしまったセジ丸。この肩の違和感は?飛ばしたロケットパンチはどこに?肥溜めごと吹っ飛ばされた童にうんこはついてないのか?それをキャッチしたタルえもんは大丈夫だったのか?月並レイの正体とは?全ての謎が解明される。次回、四半世紀セジンガーZ『最後のシ者』。この次も、サービスサービスぅ。
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