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07年10月21日 北上マラソン

 10回目のフルは2回目の北上マラソン。初めてグロスでのSUB4達成!ゴールの瞬間は歓喜乱舞の44歳って感じでした!SUB4生涯勝敗は2勝8敗。

 当日は7:00に会場の北上総合運動公園に到着。受付開始の7:00は混雑することもあり、しばし休憩。2時間のドライブだったもんな。7:20に受付を済ます。やっぱり寒いな~。この時点で11℃程度。ランシャツで大丈夫かな??自分にとっては13℃以下なら長袖としているのだが。

 8:50に号砲。スタートラインを0’12で通過。まず陸上競技場を1周半してロードに。前日まで風邪気味だった体調を考え、今回も「ストレスフリーで行こう!」と考えていた。1.5km程度のところで、抜かれたランナーのゼッケンが「4時間ペースメーカー」(以下「PM」と略)となっている。「おっ!珍しいな。これは絶好の機会か?」としばし付く。思ったより速いペース。同行するか悩んでいると、他のランナーがPMに問う。「ちょっと速いのでは?」、PM曰く「このコースは後半登っているので前半はちょっと速めに行きます。下りですし。」とのこと。「なるほどぉ・・・しばらく付いていって、ダメなら早めにあきらめよう」と決心した。前半は確かに下っている。そのお返しが後半最終盤の登りというわけだ。
 PMと並んで5km通過が26’44(av5’21)。PMをマークしているランナーは多く、PMの後ろには大集団が形成されている。6km手前で「集団より前で給水を取ろう」とちょっと前に出て給水所に到達。なんと全然コップがない!直前の突風でコップがなぎ倒されていた・・・ちょっと待たされてコップを受領し7分目くらいの水分を補給。走り出して振返ってPMを見るとコップ待ちで停止状態。この給水所の混乱でPMよりかなり前に出てしまった。ペースは乱したくないからそのまま進み「PMはそのうち追いついてくるだろう。そのときに付ければまた付こう」と考えた。
 ここらがレース中で一番風が強かった。道路においてあったコーンが「ズズズッ!」と平行移動していたくらい。給水所のコップも飛ぶわな。ただ、このあと徐々に風が弱まっていくことになり、運が良かったと言えよう。
 8kmまでの3kmは16’09(av5’23)、ちょっと早いかな?
 最初の北上川横断、珊瑚橋を渡る。いつもながら北上川は雄大である。渡り終えて10km通過、この5kmが26’46(av5’21)。
 ここから15kmまではup&downが続く。坂の頂上で振り返ってPMを探すけれども見えない。もう気にしないでおこう。12km地点までの2kmは10’35(av5’18)。15km地点までの3kmは16’48(av5’36)。ちょっと遅れたのは登りが多かっただけで、この5kmは27’23と順調。幸いにも風邪気味だったことは全然気にならない。
 この辺で1度雨が降ったかな?道路に水溜りができるほどではなく、体が冷え切るほどでもなく、丁度いい感じのシャワーであった。気温は12~14℃程度で推移していたようであるが、こういうシャワーが何度かあったのはラッキーであった。
 18kmまでの3kmは16’01とav5’20に戻る。二度目の北上川横断は昭和橋、19kmからは急な登り。登りが得意な私ではあるが、一蹴するように抜いていくランナーが居る。「ナンダ坂、コンナ坂、ナンダ坂、コンナ坂」と呪文をつぶやきながら駆け上がっていった。変わった奴だ・・・。下っての20km地点までの2kmは11’18(av5’39)となるが登り故の遅れであり気にしない。
 中間点を通過して「あ!」と思い出した。ポケットのザバスグリコーゲンリキッドを摂取。溶かす水もないので、生のまましゃぶった。この甘ったるくえぐい味にも慣れてきたな。
 ここから工業団地を走りぬけ、田園地帯の直線を抜ける。抜く一方。給水所で追いついた呪文親父と二人旅。呪文親父が話しかけてきた。レース中に話しかけられるのは迷惑なときと歓迎するときがある。今日は息も乱れていないし、フルの長丁場の中盤過ぎの飽きるところだから歓迎である。なんでも「富山から1泊2日での参加。昨日は中尊寺を見てきた。先週の大町フルに出場するつもりが申込みを失念して、間に合うレースを慌てて探したら北上だった」とか。私からは「転勤族で岩手は3年目。岩手はレースが多くて単身赴任のランナーにはいいところ。」等と話し、「ナンダ坂コンナ坂、いいですね!」とお世辞を言うと「マラソンの師匠から『坂はこうやって登るんだ』と教わったんですよ。」とのこと。コースについて問われたので「30km過ぎからだらだら登って、一度下るけど、終盤また登り。最後に競技場が見えてから逆方向に進まされる。これがほんとにいやで、去年はそこで歩いちゃった」等と話をした。呪文親父は「貴重な情報をありがとう。気をつけます」と返してくれた。呪文親父は、途中で大き目のウエストバッグの女性ランナーに「何が入っているんですか?保険証券に、通帳に、印鑑に・・・」等と冷やかしたりして楽しい方だった。彼も話しかける人間は選んでいるんだろう。苦しそうなランナーに話しかけたら怒られるだけだもんな。選ばれた私は余裕があるように見えたのだろう。
 話をしながら、3度目の北上川は中央橋。直後の25km地点までの5kmは27’14。Av5’27。やはりちょっと落ちてきた感は否めない。終盤を意識してさらにちょっとペースを落とし、27kmくらいから呪文親父には先行してもらった。27kmまでの2kmは10’46(av5’23)、30kmまでの3kmは17’07(av5’22)、30kmまでのこの5kmは27’53(av5’35)。意識して落とした割には順調。ここで忘れずにリキッドをまた摂取。
 「去年はここで足が上がらなかったんだよな~」と思いながら進む。またしても丁度いい感じの雨が降る。身体が冷える前に上がってくれるのがありがたい。去年お世話になった一般家庭の私設給水所&給食所が見えた。また梅干等をいただこうかと思ったが、ランナーが群がっているので、前年のお礼を心の中で述べて、通過した。
 35kmまでを11’29(2km)、11’56(2km)、5’23、合計28’48で通過。途中、コースが県道から逸れる際「あ~!こんなとこ、そういえば通ったな」と感じた。去年は意識朦朧だったからコースをうろ覚えなのだろう。
 このコースは合計4回北上川を渡るのだが、最後の4回目が国見橋。
 35km地点で3:12’07。残り7.2kmを48分弱でSUB4となることがわかる「km7分を超えると危ないな」と理解。あと7kmなら走りきれそうだが、失速したら8分を超えることもあるからまだ予断は許さない。
 ここからは1kmごとに計時する。6’00(げっ!遂に6’00!)、6’21(さらにか!でも登りだし)、6’04(ここも登りだ!)、6’24(7’00さえ超えるなよ!)ってな感じで終盤の登りを一歩一歩クリアする。そうだリズムだ!田沢湖で功を奏した「エ!コーラ!エ!コーラ!エ!エ!エッエコーラ!」と音頭をとる。これは高校時代、隣接していた機動隊が集団走をするときのコールであった。
 40km手前の登りで、またしてもスコール・・・おお!!正面に虹が見えた!
 沿道の応援の方に「虹ですよ!」と教えてあげた。虹に向かって走る。これは気持ちが晴れる。「こういうのを『Victory Road』というのではないか!」とさえ感じた。虹のおかげで40kmまでの1kmは6’09と盛り返し、3:43’05で通過。この5kmも30’58と粘れた。
 ここでやっとSUB4を確信した。「あとは歩かなければ大丈夫!」。コースは平坦になり、41kmまでは5’56と6’00を切るまでに復活、運動公園に突入。隣の方に「サブ4達成ですね」と話し掛けてしまった。まだ足が伸びる。ペースを上げる。グルッと運動公園を回り、ニコニコ笑いながら走っていた。沿道の方から「いい笑顔ね。」と声がかかった。「笑顔じゃなくて素顔が良いんだ!」と言いたいのを堪えて走る。競技場に入る。バルーンでできたマラソンゲートをくぐる。あと400mトラックを1周とちょっとだ。まだ走れる。最後の直線100mではスパート。結構足が伸びる。結局ラスト1kmは5’25まで上げて、GOAL!!
 グロスで3:55’29。「やった!」と口に出ると、係員が「良かったの?」とか聞いてきた。「サブ4が目標で自己ベストが出ました」とニコニコしながら応えたら、係員も笑顔で「おめでとう」と言ってくれた。オッサンに言われても嬉しいのだから若い女の子だったらどれだけ嬉しいか・・・贅沢は言うまい。

 ゴール直後はさすがにだるい。競技場のアンツーカーに横たわりたいが雨で濡れている。ストレッチをしてベンチに座りチップをはずした。完走賞のペットボトルは即一気。ゴールを見るともなく見ていたらPMも確り4:00をちょっと切ってゴールしていた。
 競技場から室内に入り、控え室のバッグから凍結タオルを出して汗を拭おうとしたが、まだ完全に氷のように固まっている。汗を拭えなければ着替えもままならない。サンダルに履き替えるだけにして、屋外にてジンギスカンと芋の子汁をいただく。ここの芋の子汁は本当に美味しい。でもランシャツランパンだと寒い寒い。13時の気温で14℃かな。風があるからもう少し低く感じた。しかし風邪気味だったはずなのになんでもないのが摩訶不思議だ。
 
 帰りは温泉に寄りゆっくり帰宅。軽く飲んで21:00過ぎには就寝。翌朝6:30まで9時間、途中何度か目は覚めたが、ぐっすり寝られた。朝起きると若干頭が痛い。やっぱり風邪なのか??不思議だ・・・なぜ走りきれたのだろう・・・

 今日の5kmLAP。26'32、46、27'23、19、14、53、28'48、30'58、12'24。40kmまでは30分を越えたが、35km以降は結構登っているので失速感はない。
 今日の勝因はよく判らない。一番効果的だったのは「禁酒」かもしれない。たかだか金・土の2日間だけだが・・・前年、前泊で結構飲んじゃった2レースはともに失速した。アルコール分解には多量の水分が必要とのこと。今後気をつけよう。
 また、ここのところ体重が78kgを切っている。この体重をもう少し減らせられれば、タイムも伸びることだろう。
 あとは天候だな。晴れ時々雨はランナーにはラッキーだった。雨も体が冷えるまで降られると厄介だが、今日の雨は火照りを冷ます程度で止んだ。それが2、3回合ったのだから助けられた。気温は11~14度程度であった。このくらいがマラソンの適温なのかもしれない。良い天候に恵まれました!!お天道様と雨雲様に感謝です。
                                以上

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