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12年3月25日 佐倉朝日健康マラソン

 23回目のフルは初めての佐倉。なんと!48歳にして3度目のDNF・・・SUB4生涯勝敗は7勝16敗となる。

 本レースは実質的に初参加。昨年はエントリーしていて「シーズン最後」と楽しみにしていたのだが、未曾有の3・11大震災の影響で中止となった。本年もシーズン最後を飾るべくエントリーした。
 今シーズンはフルを2回走っているがいずれもSUB4失敗。シーズンラストで狙うべし!頑張るぞ!!

 5日前の春分の日。今年度唯一の休日出勤で昼前に出社。夕刻までに終えて、勤務先から走って帰るつもりであった。ところが思いのほか時間がかかり、気が付けば陽が落ちて辺りは真っ暗に。一度は走るのを諦め「軽く呑んで帰るか!」とか思ったのだが「折角走るべき格好で来たのに、しかも休日に走らないのは不本意」と思い直し、19:30に勤務先をスタートした。
 ゆっくりゆっくり走り出し、ものの6分程度だから1kmちょっとだろう。産業道路に出てすぐの歩道を走っていたら・・・・・こけた!!ものの見事に足を取られた。黒い地面が顔に近づいてくるのがわかった。思わず両手を突いて、左半身を下に半回転!リュックで回転が止まった感じ。夜空がきれいに見えた・・・・・とはいえ夜空を愛でる暇はない。恥ずかしいからすぐに起き上がり、足を取られた段差を確認して舌打ちをしながらスタスタと歩き出した。歩き出してようやく回りにギャラリーが居なかったことがわかりホッとした。
 走り出して20年、これだけ派手な転倒は(札幌での雪氷道を除けば)2度目だな~。
 歩きながら血の滲む両手を見る。よりによって今日はグローブを持ってくるのを忘れたんだよな。ちっ!次にゆっくり歩きながら足の具合をチェックする。左膝はぶつけたが関節や筋の痛みは感じない。これもほっとした。歩いたのは2分ほど。再びゆっくりと走り出した。単身社宅まで約6kmを40分以上かけて帰宅。ロングタイツを脱いだら、左膝には結構な擦過傷ができていた。タイツがなかったら、さぞむごいことになっていただろう。シャワーは滲みたが、ま、この程度なら仕方ない。

 翌日、出社したら18(日)に板橋シティフルでSUB4を目指していたMさんからメールが入った。「SUB4成就せず。3日前の夜にこけて膝を打った」とのこと。やはり夜は走るものではないということだな。
 レース前日は母の誕生日。雨の中、新宿でTOPSのケーキを求め、実家に赴く。夜は単身社宅でスパゲッティを2人前茹でてカーボローディング。

 当日朝は良い天気!京成佐倉着は7:51。トイレに並び、8:10に改札を出る。送迎バスは長蛇の列。会場までは2km程度とのことなので、バス係員に「歩いた方が早いですかね?」と問うと「今がピークなので歩かれた方が早いと思います」とのこと。「アップにもなるだろう」と歩き出す。
 受付終了時間の8:30を過ぎて到着。それでも気持ちよく受付けてもらって、「ここで着替えちゃうか!」と決意しその場で着替える。とっとと着替えたのは、①スタートまでもう1時間を切っている、②受付会場は広い、③一方で競技場の空きスペースを探すのも大変だろうと予測、④陽射しがあり暖かかった ことによる。
 駅から歩いて体が火照っていたからだろう、冬用ランシャツとした。CAPは福知山のもの、パンツはグレイのハーフ。シューズはASICSジェネレイサー。陽射しが強いのでサングラスも装着。ワセリンも塗りこみ、用意はできた!
 そのまま歩いて男子更衣室となっている野球場グラウンドに荷物を置いて、スタート&ゴールの陸上競技場に赴く。小用を済ませ、いよいよトラックに降りる。ストレッチをして列に入ったのが9:20。ウィダーインゼリーをちびちび飲んで準備完了!

 9:30Bang!号砲が聞こえた。ここに立てたことを感謝。
 スタートラインを0’38で通過。トラックを半周弱して公園に出て園内を下る。結構な下り。すなわちゴール手前には急な登りがあるということ。最後にどんな気分でこの坂にアタックするのだろう・・・
 駅に向かって走る。一度登って駅前に下っていく。歩いてくるときには気が付かなかったが結構なアップダウンである。汗が噴き出る。サングラスをはずしてリストバンドで拭う。
 また目が痒い。花粉だろう。汗とあいまってかなりうっとおしい。
 km表示は1kmごとにあるというが気が付かずに5km地点。N27’05で通過。ちょっと早いかな。それでもそのペースで押す。
 田園地帯に突入。昨年11月に走った成田と風景が似ている。隣町だもんな。
 図体のでかい茶髪のロンゲ男が抜いていく。ゲイか?ピンクの女性物の上下だろう、切れ上がったケツが気持ち悪い。
 狭い農道なので回りに乗っからざるを得ずなかなか良いペース。10kmをN54’02、直近5kmは26’27。
 15km手前のコーナーからの登り。普段なら登りだと他より早い私だが、今日は周りと変わらないスピード。ちょっと重いかも・・・・一抹の不安を感じた。
 15km表示には気が付かず、16kmまでの6kmを33’36(5km換算で約28’00)。上りもあったから引続き順調とは言える。
 20kmまでの4kmは下りもあって22’14(5km換算で27’48)。登りと変わらない??
 印旛沼に沿ったランニングコースに入るが、ここも広くはない。25kmまでの1kmが6’03(この5kmを29’09)。ありゃ?6’00越えた?「突然そのときが来た!」って感じ。私の場合6’00超えるとそこからガタガタ崩れていくのが常。今日もそこから6’36、18、29と苦闘が始まる。4時間ペースメーカーが抜いていく。全く付いていけない・・・
 風車を横に見て、ペースが落ちた恨めしい気分のまま29kmのカーブに入る。段差もあり、直角に左折するべく足を運んだ瞬間に「ズッキーン!」と右膝に経験したことのない痛みが走る!「なんだ?これ!」と思わず歩いた・・・・・印旛沼を渡る橋がランナーの荷重で揺れる中、私の気持ちも揺れる・・・・・。
 膝の痛みは一時的なものであったが、大事をとって歩く。走れないこともないが、無理をしてもしょうがない。30kmまでの1kmを10’27。一応30kmをG2:56’33では通過した。
 歩き出してテンションが激下がりの中、さらに悪いことが追い討ちをかけてくる。空がにわかに暗くなってポツポツと雨が落ちてきたのだ。「え~、今日は1日晴れじゃないのかよ!」。歩き出した上に雨に打たれるとさすがに冷える。ランシャツのむき出しの二の腕をさすると塩でざらざらしていた。ランシャツ、やはり失敗だった・・・・
 31km地点に収容車(ワゴン)が止まっていた。一度通り過ぎるが、ここから雨の中を走り(歩き?)続けることに自信が持てない。年度末の締切を控え、風邪を引くわけにもいかない。すごすごと戻って係員に「リタイアします」と告げた。
 このシーズンの全てを終えてしまった・・・

 ポツポツと落ちる雨の中、軽くストレッチをして、収容バスに乗り込む。リグを返却し、ほどなく出発。バスの同乗者は8人ほどかな?途中、通り過ぎたコース(16kmあたり)を通る。給水所は撤収され、後片付けの真っ最中。給水の紙コップを入れたゴミ袋はいくつあったんだろう。係員に感謝感謝。
 ゴール地点に到着。丁寧にお礼を述べてワゴンを下車。陸上トラックに入ってトボトボ歩く。ゴールエリアに居ても自分がみじめになるだけ。寒いし、さっさと荷物をおいた野球グラウンドに戻る。一度止んだ雨がまたポツポツと落ちてくる。寒さは増すし、長居は無用。ランシャツだけ脱いで、Tシャツを着て、フリースを着込む。下はそのままランパンの上にジャージを履いて、さっさと退却。
 駅までのバスに向かう。コースを逆方向に降りていく。脇を、瀕死の形相でゴール前の激坂を登ってくるランナーが連なる。スタート直後には「最後のこの坂をどんな気持ちで登ってくるのか?」と想像していたが、まさかこうなるとは!!ゴールへ向かうランナーに向けて健闘を称える気持ちと、自らに悔しい気持ちが入り混じる。
 時計を見ると13:15。「スタートから3:45か!自分も調子が良ければこの辺りを走っていたわけか・・・」と思っていたら、大柄なロンゲ茶髪ゲイがやってきた。ピンクのパンツは前から見るとハイレグに切れ上がっていてさらに正視に耐えない。恐らくゴールタイムは3:50程度。私を置いていったペースでそのままゴールまで来たということ。お見事である!
 送迎バスを待つ間にまた雨脚が強くなる。つまらんな~。で、駅に着いたのが13:35。13:38佐倉発の特急に乗り帰宅した。
 即、洗濯機を回す。昨日の洗濯を干しっぱなしにしていたがまた濡れたかも・・・なにもかもが残念な1日だった。

 考えたら、9:30のスタート直前に小用を立してから、帰宅した14:30まで尿意を感じていない・・・・ということは脱水症状だったのだろう・・・・。 
 ランシャツにしたから汗がすぐに乾いて蒸発することに気が付かなかったのかも。前半のペースもそんなに速かったわけではないから、26km程度でガックリきたのも脱水状態だわな。

 31kmでリタイアしたのは年度末締切を控えた身にとって妥当な選択だったと思う。ただし、25kmで失速したことは情けない。今シーズンは結局1度も満足なレースがなかった。今一度減量して次のシーズンに挑もう。

 今日の総括。
 5kmごとのLAP。5-27:05、10-26:57、15-27:49、20-28:01、25-29:09、30-36:54。10kmまでを調子に乗り過ぎて、水分補給も十分でなく、20km手前でもうスピードダウンしていたな。愚かなレースでした。                                     
                               以上

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