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24年2月12日 さいたまマラソン

 58回目のフル!「還暦SUB4」を狙って急遽参戦した!結果は成就!SUB4生涯通算も29勝29敗と五分に!

 もともと出るつもりのなかったさいたま。6日後の青梅を先にエントリーしていたからね。

 なぜ急遽参戦することになったのか・・・
 「還暦SUB4」を目標に据えた今季、フルは昨年11月の大田原と4月のかすみがうらの2本の予定であった。ところが大田原で失敗してしまった。次のチャンスはかすみがうら・・・ただかすみがうらは暑かったり大雨だったりと天候に左右されることが多い。それではSUB4は覚束ない。だから大田原の直後、さいたまに申し込もうと決めた・・・・。ただ一筋縄では行かないのよ。エントリー画面を開いたらショック!なんと!〆切られていた。「まだ〆切日じゃないでしょ?人気のないはずのさいたまが!」って感じ。でも仕方がない。
 次善の策として3月の板橋シティに申し込んだ。板橋シティは「2度と出ない」と思っていたのだけど・・・物凄い強風でほとほと懲りたことがあるのよね。でもこれもまた仕方がない。
 その後、さいたまの二次募集が始まる。「板橋に申し込んじゃったよ。さいたまに出るとなったら3か月連続のフルだよ。そんな無茶するか?」と悩む・・・。「でも、板橋で風が吹き荒れ、かすみがうらが暑くなったら、さいたまに申し込まなかったことを後悔するに違いない」と判断。申し込んだ、仕方なく笑。
 さいたまは、「さいたま国際マラソン」と謳っていた17年11月大会に参加し、SUB4をGETしている。その後、大会名から「国際」が取れ、GMC対象レースからも外され、コロナ禍があったり・・・と変遷があって、4年振りの開催で、今回から市民レースとして生まれ変わったとのこと。
 出るからにはしっかり走ろう!!!
 と書いたものの・・・全く気が乗らない。レースが近づいてきてもワクワク感がないのよ。前々日の鹿児島出張の朝も、城山展望台周辺の急なUP&DOWNを走ったりしてしまっていた。
 
 当日は北与野着7:35、会場のさいたまスーパーアリーナ(SSA)には7:45位に入った。7年前より混雑している感。男性更衣室に割り当てられている5Fに上がり、エスカレーター脇の一角を確保し準備。持参の梅オニギリ1個を食して、ダウンを脱いで、シューズを替え、オーバーパンツを脱げば完了。
 8:10過ぎに、手荷物を持ってスタート地点に向かう。5Fから2F、アリーナに降りるまで大渋滞!動線も悪い。よくわからないまま進む。アリーナで荷物を預けて外に出るまで15分位?その後仮設トイレに20分位並んだらもう8:45。指定のスタートブロックCに入った。こんなに並ばされると思ってなかったからストレッチができなかった。家を出るときにストレッチをしたけど、あれから2時間経っている。「序盤はゆっくり行くしかない」と我が身に言い聞かせる。
 8:50頃から開会式?DJが騒ぎ出す。さいたま市長もフルを走るそうだ。ゲストの野口みずきは前日山口防府にいたのによく大宮に来たもんだ!挨拶も明るく朗らかにできるようになったな。以前は暗くて参加ランナーのテンションを下げるほどだったのに笑。結婚して旦那さんが大宮出身だとか?その縁で今日いるのかしら?ま、どうでも良い。
 スタート3分前くらいにブロック全体が前に進む。Bブロックの待機エリアまで進んだら日陰で風も強く寒い寒い!自分は、日当たりの良いCブロックで良かったわ!
 
 9:00に号砲!今日ここに立てていることを感謝。
 スタートラインの手前、コース脇にゴミ置き場がある。羽織っていたビニール袋をビリビリッと裂き、手に持って進み、捨てられた。よし!
 スタートライン手前でGARMINを押す。スタートロスはあまり気にしない。勝負はネット!あとから検証したらスタートロスは4:27だった。
 スタートラインまでは歩いて進んだが、ラインを越えたら即走り出せた。それもそれなりのペースで進めた。ただストレッチは充分でないし、身体が温まるまでは少し抑えることを意識した。
 1km表示は見落としたが、ぐるっと回ったJR高架下の2kmまでが10:43。早過ぎる。さらに抑える。中山道旧道を南下。なんかストライドが伸びない。股関節が固い感じ。「ストレッチができなかったからだろうな」と思えど、もうどうにもできない。「行けるとことまではSUB4には拘るけど今日は難しいかも」と思いながら進む。新都心駅を通過して5kmまでの3kmは@5:30前後。これで良い。この辺りは大宮の行き帰りによく通るので土地勘がある。
 最初の給水ではスポドリ、水、しっかり摂取した。それ以降の全ての給水でも意識して多めに摂った。
 中山道から左折して駒場競技場に向かう。短いUP&DOWNを経て、競技場を過ぎたら越谷浦和バイパス(BP)を左折。「さぁここからだ!」と自然に声が出た。15,000人の大群だけどここまでは走りにくくはない。さらにBPに入ったら、道幅も拡がり、景観も明るく広くなる。北風は少しあるものの、気持ちよく走れる。1km毎の距離表示の位置は若干怪しい笑が、10kmまでの5kmは@5:30を切る程度。抑え目なのに順調以上!とにもかくにも呼吸の乱れに気を付ける。身体も温まり、陽射しも強く暑さも感じるようになってきた。お腹のカイロを外す。M高史が「現状打破現状打破現状打破」と呪文を唱えるようにしながら抜いて行った。
 有料道路の見沼大橋を通過。13km辺りの登りで知人の姐さんを抜かす。話しかけようかと思ったけど姐さんが失速気味のようだったのでパス!残念。
15km手前でBPから左折、さいたまスタジアムに向かう。
 15kmまでの5kmは@5:09~34。LAP差はUP&DOWNだけだと思う。ここからスライド区間。知った顔がいないか目を凝らす。対向者を探すのって難しいけど、視線は上がるし。気は紛れるし良いことだと思う。M高史が随分前に行っていた。
 15km過ぎには給食もあった。塩飴をもらって口に入れる。17km過ぎてさいスタ前で第一折返し。自分のすぐ後ろに4hPMとそれに続く大群がいた。さらにその後続には友人がいるはず。「@0:40位の差があるはず。17kmだから11分以上の差だな」と計算して、折返して5分程度過ぎてから対向者列を凝視。なかなか来ない。それでも4.5hPMが通り過ぎたら来た!「〇〇〇ッ!」と叫ぶ!!お互い手を振る。予想以上に差があったのは「スタートロスの差が8分以上もあったからだ」と後から知る。
 20km通過。この5kmはほぼ平坦で@5:30を切る程度。早めにメダリストを摂取する。その直後の給水で甘ったるい後味を流す。
 またBPに戻り東進。ハーフを通過。N1:55程度。想定通り。「残りのハーフを2:05なら行けるかもしれない」と初めて思えた。
 22km過ぎには給食があった。埼玉銘菓「十万石饅頭」を口に放り込む。前を行く女性ランナーが饅頭をポケットに入れようとして落としてしまい、「あぁっ!」とがっかりしていた。追いかけてからかおうかと思ったけど、そんな余裕をかます場面でもない、あちらの方が良いペースだったし!
 その後も淡々と進む。23km過ぎて第二折返し。ここは越谷市だそうだ。折返し直後、(3km辺りの新都心駅付近で置いて行かれた)「走る女」Tシャツに追いついた。あらあらペース落ちているよ。あの時付いて行かなくて正解だったわ。この辺りから抜く方が断然多くなってきた。気分が上がる。
 25kmまでの5kmも@5:30を切っている。順調。
 対向者列に友人発見!またしても「〇〇〇ッ!」と声援を送る。手を上げて応えてくれた。
 この辺りまでは7年前とコースは同じ。変更点はこの後のBPから外れる短いスライド区間の位置が変わり、最終盤の北浦和辺りの高低差を小さくしたとのこと。
 28km過ぎの給食ではゼリー「彩果の宝石」をPickUpして一つは口に放り込み、一つはポケットにねじ込んだ 見沼大橋有料道路に入る。隣の白髪男性ランナーから「あ!あれは富士山ですか?」と問われた。「富士山?」と目をきょろきょろさせたら、正面やや右にでっかい富士山が見えた!「富士です、富士です。浦和からこんな大きく見えるんだ!これはテンション上がりますね」と応えた。自分自身は気が付いていなかった。ということは視線が下を向いていたのだろう。霊峰も仰げたし、声を掛けてもらって感謝。
 30km通過。N2:43台。過去のデータに照合すればSUB4の確率は高い。でも気は抜けない。この5kmも@5:30は切れている。この辺りでメダリストの補給を予定していたが饅頭にゼリーを食したのでスルーした。
 とぼとぼ歩いている人気ブロガーを抜き去る。「頑張って!」と声を掛けパス!
 31kmから左折して東浦和駅方向に進む。距離調整のスライド区間。ここで先刻十万石饅頭を落とした女性に追いついた。その女性も抜く方が多いペースだけど、それ以上に自分のペースが良いということ。そのまま抜き去って折返した。
 33kmでBPに戻って左折して西進。給食で伊藤製パン「あんぱん」をPickUp!「パン半分はでかいな。口の中の水分持っていかれるぞ」と思いつつ手にしたからには捨てる訳にはいかない。モグモグモグモグとゆっくり時間をかけていただいた。美味かった、感謝!
 ここから跨線橋をいくつか越える。今日のシューズは厚底なのだが、登りには薄底の方が適している気がする。だから登りではあえてペースを落とす。その分下りでストライドを伸ばす。これで良い!
 35kmまでの5kmも@5:30を切っている。通過Nタイム3:10台。ここで還暦SUB4を確信した。気分が上がる。少し押し始めたのもここ辺りからだったかな。
 37km辺りの新浦和橋、JRを越える跨線橋。ここがコースの最高地点。もうこの後に登りはないはず。足もまだ残っている。意気揚々と下る。少し進んで中山道を右折。りそな銀行本店の交差点。普段交通量の多い中山道を悠々と進む。ありがたい。北浦和駅前を左折。
 ここで「△△さん?」と声が飛ぶ。振り返ると会社ランニングクラブの女性2名がいた!手を上げて「オウッ!」と応えられたから良かったけど、心中は「いるならいると言ってくれよ!そうしたらもっと歩道寄りを走ったのに」との思い。あの2人がいるということは他の仲間も多数走っていると言うことか・・・。
 この前だったか後だったか・・・給食で舟和「芋ようかん」を口に放り込んだ。その後に「うなぎもあります」と声を掛けられた。「順番、逆にしてくれよ笑!」と思ったよ。芋ようかんを食べきるまで停まっている余裕はないもんね。
 39kmを過ぎて与野中央通りを右折。この手前辺りからペースダウンを感じていた。マークしていた変わったCAPの女性ランナーから遅れ始めていたのだ。38km辺りで「このまま行けば3:50も切れるのではないか?」などと考えたから、マラソンの神さまが罰を与え寄越したのかもしれない。@5:40を越えたかな・・・
 40km通過。N3:38。もう歩いても還暦SUB4はいける!歩かないけどね。
 体感通り。SUB4には青信号、3:50には赤信号といった感じ。
 最終盤、しばらく抜く一方だったが、ここにきて抜かれることも多くなってきた。とんでもないスピードで抜いて行く人もいる。ラストスパートを掛けられる人がうらやましい。ピッチは上がらずとも一歩一歩前に進む。41kmまでの1kmに@6:02を要す。これは悔しい!
 埼京線のガードを潜る。「まだ?」と思いながら進む。右折。SSAはもう少しだ!CAPを浅めに被りなおす。42km地点を通過。SSA手前で左折。右折してSSA館内に入る。途端に暖かい!アリーナに入る。レッドカーペットって初めてではないか?そのレッドカーペットを走ったのは50m程かな?自分としては珍しくサングラスを頭に上げる。やった!還暦SUB4だ!ガッツポーズを繰り返してG・O・A・L!やったぜ!悲願の還暦SUB4!狂喜乱舞の心地!
 Gで3:55台!SUB4には余裕のゴールであった。スタートロスがよくわかってないからNはこの時点ではわからなかったけどGで突破したのだから歓喜!今までで一番大きなガッツポーズだったであろう。過去のガッツポーズは、Gで初SUB4の07北上、真夏のSUB4・16北海道、還暦までのSUB4五分を決めた23東京、そして今回だろう。
 
 喜びに浸りながらゴールエリアの一角を確保しストレッチ。ふ~。館内は温かい。ゆっくり大きく動いて身体を解した次第。
 ストレッチを終えて歩き出す。係員のオバサマ?ご婦人?に完走メダルを首に掛けてもらって、PETボトルもいただく。ご婦人に「良い顔しているわよ」と言われたので「素顔素顔」と返したら受けた笑。山崎パン「あんホイップコッペパン」ももらう。ずっしり重い。別のご婦人に「ずっしりしていますね」と話したら「あんこよね」と返ってきた。こんなやりとりも嬉しい。HappySUB4!
 
 と思っていたらここからが苦行。階段を登るのに渋滞。荷物受取りにもっと渋滞。全然進まなくて精神衛生上芳しくない。そこで渋滞の列から一時的に外れ、座ってパンを食べることにした。だいたいスタートブロック分けは申告タイム順で、そのブロックごとに荷物を預かっていたら同じ頃にゴールするランナーが殺到するのは当たり前。荷物預かりはゼッケン末尾1桁で決めりゃ良いのに・・・。「だからダサイタマなんて言われるんだよ!」と毒づいていた。
 
 ようやく我が荷物を受け取って5Fに上がったのはゴール後50分位経っていたのではないかな。まずは大会HPでタイムをチェック。G3:55:〇、N3:51:〇。過去7番目の好タイムでしたわ。
 
 SUB4の余韻に浸りながら帰宅。シャワーを浴びてから、両膝に湿布をして、独り祝勝会とした。
 
 飲みながら今日の記録をまとめる。
 5kmLAPは、5-27:27、10-27:11、15-26:58、20-27:19、25-27:05、30-27:02、35-27:01、40-28:00、L2.195-13:02。38km辺りからペースダウンしたけど最後まで@6:00程度で粘り、辿り着いた。前半Hは1:55を少し切る、後半Hは1:56を少し超える。ラストの落ち込みがなければネガティブスピリットが叶ったと思うと少しだけど悔しいし、最後に失速すると爽快感は失せるわな。それでも歓喜!
 歴代7位(/58レース)。コロナ禍以降では最速。気分は良い。還暦後はこだわらないはずだった生涯通算SUB4は29勝29敗と五分に持ち込めた。
 勝因の一は、あまり認めたくはないが厚底シューズなのだろう。二は中盤まで気持ち抑えたことか?抑えてもそれなりのペースで進めたのはやはり厚底だからか・・・認めないわけにはいかないか!
 厚底は当たり前にストライドが伸びる。GARMINによると自分が@6:00で走っている時のストライドは丁度100cm。厚底でストライドが仮に2cm伸びれば約2%タイムが短縮されるはず。4時間=240分の2%は約5分弱・・・辻褄が合う気がする。
 厚底が世に出回りだしたころには「ドーピングシューズ」とも呼ばれていた。私も「邪道だ」と思わないでもなかった。でも今は規制ができて、それに合致しているシューズなら「科学の進歩」と受け入れるべきなのだろう。NOVABRASTならカーボンも使っていないしね。
 勝因の三はコースとの相性か?私の場合適度にUP&DOWNがあった方がアクセントになって良いようだ。さいたまはUP&DOWNが多いけど、どれもそれほど長くもないし急でもない。丁度良いって感じ。浦和越谷BPは広いし明るいし気持ちよかった。
 勝因の四は給水&給食。給水は取り易かった。そして「水はあと〇テーブル」と表示されていたのには感動。感謝しかない。給食は塩飴、饅頭、ゼリー、アンパン、芋ようかんと良い具合にカロリー補給ができた。これも感謝。
 難をあげるとすると荷物預けだけだな。是正を促したい。
 
 レース前日も記録に残しておくか。
 11(日)、前日受付で新都心駅東西通路に赴く。二次募集は事前受付に行かねばならない。参加賞もTシャツではなくスポーツタオル。参加料は本募集と同じ。なんだかなぁ・・・。それでも寒風の新都心駅前通路のテントの係員には「寒い中ありがとうございます」と爽やかに御礼。係員も「申し込んでいただきありがとうございます」と笑顔で返してくれた。

 総括。
 悲願の還暦SUB4成就!素直にとても嬉しい。
                                以上

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