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13年3月24日 佐倉朝日健康マラソン

 25回目のフルは2度目の佐倉。昨年の本レースはDNF、49歳の今年は雪辱を果たしてSUB4成る!SUB4生涯勝敗は8勝17敗となる。

 4か月前に亡くなった母が生きていれば80回目の誕生日のこの日、会心のゴールを切った。N3:56’31。実に2年2ヶ月ぶりのSUB4。確かに「オフクロの誕生日に無様なレースはできない」と思いながら走った。母が存命の頃はそんな感傷に浸ったことはないと思うが。
 昨年1月から腰痛持ちとなり、カイロに通いつつ、どうにかこうにか痛みと付き合う毎日である。「もう2度とフルはまともに走れないのではないか?」と思っていたので大満足なレースとなった。

 前日まで、フルだというのにレース前の高揚感が全くない。営業としての数字のプレッシャーや、次年度、つまり1週間後からの人員削減等、年度末ならではのストレスがそうさせたのかもしれない。とにかく淡々とレース当日を迎えた感じである。
 レース2、3日前から当日は雨の予報。何を着て走るか悩む。昨年はランシャツで挑んだのに31kmでDNFして寒くて凍えた。それもあり慎重になる。幸い、前日になると予報は終日曇天に変わった。最高気温予想は13℃。半袖でも良さそうだが、万が一歩いても良いようにやはり長袖にすることにした。しかも腰痛対策として使い捨てカイロを腰に当てるため、下に半袖Tシャツを重ね着することに。昨年のDNFは恐らく脱水症状だったので「厚着をするからにはさらに確り給水を」と自らに言い聞かす。

 曇天の中9:30BANG。ここに立てたことを感謝。スタートブロックで摂取したウィダーゼリーの空き袋をポケットに入れて走り出す。スタートラインを30秒程で通過。スターターの小出監督が例の調子でガハガハしている。佐倉は小出門下生のフランチャイズだもんな。
 運動公園から急降下。帰りの上りが恐ろしく感じる。京成佐倉駅までの最初の上り下りから我が身を抑えにかかる。「飛ばすな。呼吸に注意しろ」。5’10~23で4km通過。次の1kmに給水もあったとはいえ5’59もかかった。これは絶対に距離表示が怪しいが、最初の5km計で捉えると27’30。まだ早い。呼吸が乱れないように抑えて進む。
 5kmを過ぎて下ってからの田園地帯でも抑える。昨年は「狭い農道だから周りに合わせて」と進んでしまった。その結果息が上がってDNFに繋がったので、今年は農道の端を走り、抜きたい奴にはどんどん抜かせた。だいたい@5’30~45で進むことを意識。結果10kmまでの5kmは27’55(@5’20~47)。
 まっ平らな田園地帯でも自分よりちょっと遅いランナーに付くようにする。気持ちよく走りすぎないように気をつける次第。田園地帯から左折して上がっていく上りの途中で15km。ここまでの5kmは27’55(@5’24~52)。
 ここの上りは結構きつかった。去年もスピードに乗らなかった覚えはあるが、こんなに長かったかな~。それでも他のランナーよりは元気に上れたので良しとしよう。
 18km過ぎからの下り。対向車線にはみ出して一団を抜く。調子に乗ってはいけないと自制しつつも、下りでガマンするのはストレスになるので思い切って抜き去ってみた。そのままの勢いを保って印旛沼湖畔に出る。平らになったらまた自制。20km通過はG1:51’29。まずまず。この5kmは27’44(@5’22~48)。これでよい。
 ここら辺りでは年配のランシャツ姿のオジサンに付く。ベテランならではの安定したペースを期待して。とにかく呼吸が乱れないように注意。
 25km通過。この5kmは27’55(@5’29~46)。去年はここから失速したが、今年はまだ余裕。
 印旛沼を横断する橋を渡って、サイクリングロードに入ると応援が増える。今年はそれに応える余裕がある。まわりのランナーの息遣いも聞こえる。自分の呼吸が乱れていない証左。我ながら頼もしい。
 応援に手を振って進んでいたからか名物のオランダ風車が目に入らなかった。残念。
 ザバスピットを服用したのも27km位だったかな。普段は2つ持つのだが、今日は在庫が1つしかなかったので、この地点で飲んでみた。続いて28.5kmの給水地点ではパンを一つ口に放り込んだ。ゆっくり噛む。唾液は出ているから体内水分はOK。
 昨年、膝に電気が走った左カーブも問題なく駆け上がる。昨年歩き始めて見上げた空の色と今年のそれは似たような灰色。それでも今年は走れている。幸せを感じた。
 30km通過はG2:47’17。ここを2:45で通過できればSUB4を確信するのだが、まだ油断はできないと感じる。この5kmは27’53(@5’24~47)。
 31km過ぎ。昨年リタイアした地点を通過。救護所があり係員に「昨年はここでリタイアしたんです」と言いたくなる衝動を感じたが、意味のないこと。感慨にふけりながら進む。
 ここからのコースは未知の世界。アップダウンはないはずなので「@6’00さえ超えなければ・・」という思いで進む。
 35kmまでの5kmは28’52(@5’41~52)。少しペースが落ちてきている。足が伸びないし、パタパタしてきた感がある。左足親指の爪に違和感を感じる。おそらく爪が死んでいるだろう。何度も履いているASICSジェネレイサーなのだが・・・
 35km過ぎの給水でも立ち止まって確り給水。次の1kmに5’58もかかった。「最悪でもこのペースで進もう」と思っていたら、4時間ペースメーカー(PM)2名(男女各1名)が大群を引き連れ抜いていった。「え?なんで抜かれるの?付いていけないと4時間超えるってこと?」と一抹の不安を感じるが「あと6km。今のままでも行ける。しかし女性のPMは珍しいな」と冷静に進む。徐々にPMから遅れだすが、それでも失速しているわけではないから焦りはない。大群の中に埋没するのもうっとおしいしいから無理には付かない。そのまま20mくらい離されたら、もう1名男性PMが抜いていった。「あ!PMは最初の2名だけじゃないんだ。そうだよな、まだ余裕あるもんな」と納得。
 37kmまでの1kmは5’17と跳ね上がる。距離表示が今一信用ならないとは言うものの、こんなペースで行く必要はない。PMの姿を視野に入れたまま焦らずに進む。38km手前から未舗装道路を走らされた。疲れた足にこれはないよな~。38kmまでは5’38。G3:33’02。残り4.2kmを26分でOK。@6’00のペースでお釣りが来る勘定。SUB4を確信したのはここだったかな!
 38km過ぎの給水では「4時間切れるよ!」との応援の声に「ウッシャァ!」とランナーズハイそのままの雄叫びで応える。最初のPMもまだ視界に捉えているが、また一人PMが抜いていった。39kmまでは5’30。40kmまでは5’55と落ちるが「そんなに落ちてないよ!距離表示がぶれている」と心の中で噛み付く余裕もあった。最後の給水は今日初めてパス。41kmまでは5’46。SUB4まで残りを9分!「でも最後の上りで下手したら1分余計にかかるかも」と思いながら脚をガシガシ動かす。爪はジンジンしだした。確実に死んだな。それでもここまで持ってくれたのだから感謝だな。
 ラストの坂に挑む。PMを一人捉える。「もう行けますよね?」と確認すると「大丈夫。最後頑張って!」とのエールをもらう。脚をガシガシ運ぶ。最初のPMを中心にした集団がみるみる近づいてくる。女性PMが周りを煽りながら進んでいる。抜かす。抜かす際に「ありがとうございました。もう行けますね!」と爽やかに挨拶をした。上りで強い自分を久しぶりに実感。ガッシガッシ上る。大集団を外側から一気に抜かす。42kmまでの上りの1kmを5’45と平地と変わらぬスピードでクリア。残り195m!陸上競技場に上るさらに急な段差を一気にクリアして、最後は陸上トラック。グイグイと一番外側を駆ける。
 ガッツポーズでラインを跨ぐ。G・O・A・L!!!時計を止める。G3:56’○。N3:56’31。まさに歓喜と言って良いだろう。

 ゴール後の陸上競技場トラック内は芝生。大の字になりたいところではあるが、やはりまずはストレッチ。定番ストレッチを大きくゆっくり。その後芝生に横たわり、さらに腰を念入りに伸ばした。「今日はよくもってくれた」という思い。
 PMがいなかったら、最後の5kmは@6’00程度の走りで、ゴールタイムはギリギリSUB4といったところだっただろう。56分台まで伸びたのはPMのお陰。感謝したい。また曇天微風という絶好のコンディションが最後までもってくれた。これも感謝だな。

 ゴール後の給水は紙コップでせこかったが、記録証もストレスなくもらって、ゴールエリアも広いし、この大会の運営は素晴らしい。昨晩から世話になった使い捨てカイロをゴールエリアのゴミ箱に捨てた。
 救護所でトクホンチールのスプレーを両脚にプッシュー。そこからフラフラと進む。体育館に戻る際にトイレに寄った。フルのゴール後、直ぐに尿意を催すことは珍しい。それくらい給水を確りできたということなのだろう。最初の給水から必ずコップ1杯以上のポカリまたは水を摂取しつづけたから。

 基地にした小学校体育館は会場の一番奥にある。雨がイヤだったからわざわざ会場の一番奥まで来たのだが、レース前も後もゆっくりできたので正解だった。冷凍タオルで体を拭い、さっさと着替えて30分ほどで体育館を出た。
 ふらふらと会場を抜ける。コースの最後、上り坂を上がってくるランナーの中にCさんを発見!声をかけた。タイムは4:40を超えているが楽しそうな表情はさすがであった。

 行きも帰りも京成佐倉駅~会場間はバスに乗った。長蛇の列だったがバスはピストン輸送で10分ほどの待ち時間であったから歩くことを思えば正解だった。
 最寄り駅の「日高屋」で一人打上げ!生ビール2杯に餃子にチゲラーメン!満腹で満足!
 帰宅したら、脚が熱を持っているのがわかった。触って確かめてみると大腿、膝、脹脛、足首と全てのパーツが火照っている。浴槽にお湯を張り、まずは全身の筋肉をほぐして、体の芯まで温める。そのあとに両脚に水シャワーでアイシング。温めた体芯が耐えられるだけ脚を冷やした。シャワーを出たら脚全体にエアーサロンパスをプッシュー!
 夕食は軽くにして缶サワー1本。夜は両膝にアイシング。月曜朝もエアサロをスプレー。幸い翌(月)は普通に歩けた。年度末のプレッシャーもあるし歩かざるを得ないか!
 (月)夜も念のため両膝にシップを貼付。(火)朝には花見RUNに出られた。やっぱり脚は重かったが。過去のフルのあとでは一番ダメージが少ないかも。もちろんケアをちゃんとしたこともあるが、昨年から走行距離を延ばしたことで脚作りができていると考えたい。
 ただ油断はできない。(月)夜は普段通りの酒量でも酔ったな~。やっぱり体が疲れ切っているのだろう。(火)夜も連チャンしたが、(火)になれば普段通りという感じであった。フルだと翌日までは内臓が疲労しているということだろう。
 レース後のケアまで含めて満足満足なレースでした!
 左足親指の爪だけが死んだ。レース2日後の火曜日夜に、血を抜いた。かなりの血と水が出た。今回はちゃんとレース前に陸上トラックを走ってヒモを調節したつもりだけどな~。なんでだろう・・・・

 今日の総括
 5kmLAPは27:30、55、55、44、55、53、28:52、18、12:29。30km以降は28分台となったが、最後まで押し切れた!                                          
                                以上

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