見出し画像

16年5月15日 洞爺湖マラソン

 36回目のフルは13年振り3度目の洞爺湖マラソン。洞爺湖は自身の初マラソンの大会。52歳で再度出場できたこと、そしてSUB4が叶ったことで感無量。SUB4生涯勝敗は15勝21敗となる。

 予定通り7:00現地着。係員の指示に基づき駐車場へ車を運ぶ。会場横の駐車場はスルーさせられ、どんどん山に走らされる。え?こんなに遠いの!!結局、山の中の空き地(?)に導かれた。
 14年前の記憶だと、7:00到着で会場横の公園に停められたのに・・・・ 「9:30スタートだから2時間半前なら大丈夫」と踏んでいたのだが、ここ数年のランニングブームをなめていたな。このブーム、歓迎すべきか否かホント難しい。
 洞爺湖は02年に初めてのフルとして走ったレース。初フルは残り5kmから歩き混じりとなり、疲労困憊のN4:24のゴール。瀕死の状態で「フルは2度と出ない」と思ったのだが、ランナーはドM、それから今に至るまでいそいそと出続けている次第。
 翌03年の洞爺湖は父の死後2週間で強行出場し、心身の疲労もあったのだろう、脱水症状で30kmでリタイア。
 従って洞爺湖にはあまり良い思い出はないのだが、私にとっては記念のレースであることは違いない。
 洞爺湖を1周する景観も素晴らしい。再び北の大地へ赴任してきたからには是非とも出たいレースであった。
 当日はノーザンホースパークマラソンも開催。昨年はノーザンに参加してそれなりに楽しい思いをしたが、やはりドMとしてはフルに出ることになる・・。

 山の中の駐車場。車からはランナーがどんどん会場に降りていく。更衣室は用意されているとはいえ、混雑は必至。「体を休めるなら車にいるべき」と判断して車に留まることとした。ゼッケンは事前送付されているので受付不要がありがたい。車でゆっくり過ごした。
 今日のシューズはASICSジェネレイサー。ただ良く見てみたら指下あたりのソールが薄くなっている。普段、シューズのへたり具合は踵のソールで判断をしているのだが、レースにしか使っていないと踵ではなく指下辺りから磨耗するようだ。この状態ではちょっと頼りないが、これしか持ってきていないからこれで出るしかない。
 ケアを忘れないように。スリーブレスの袖口にワセリンを擦り込む。また、薄い雲はあるが、日焼けは必至の状況。オイルを噴霧する。ちなみに快晴より薄曇りの方が紫外線は強いそうだ。なんでも雲で乱反射して強くなるとのこと。今日は相当強いぞ!
 ゆっくりストレッチをして、8:40に車を出る。駐車場の係員が申し訳なさそうに「シャトルバスは8:30が最終でもうないですよ」とのこと。最初から乗るつもりはなかったので「歩くつもりでした。10分くらいでしょ?」と返した。
 実際はゆっくり徒歩で15分ほどかかった。帰りは登りだから20分は見る必要がありそうだ。

 9:00過ぎにスタートブロックに入る。ふと横を見るとトイレが空いている。一応行っておくか。期せずして用を足せたのはラッキーだった。
 スタートブロックはD。周りを見ると、ランシャツから長袖まで多種多様。最高気温予想は13℃、長袖にするか悩ましいところであるが、直射日光を浴びるコースなので体感温度は上がると判断してスリーブレスとした次第。スタート5分前からゆっくりゼリーを摂取する。

 9:30Bang!拍手でスタートした。スタートライン通過は1’21。さ!行くぞ!
 02、03年とはコースが違う。当時は温泉街を一度時計回りに進んでUターンしてスタート付近に戻り、それから反時計周りに湖1周だった。今回は最初から反時計周りに走り出し、途中で山に向かって約3km登り、Uターンしてくるようである。湖1周35kmは不変だから、42.195に向けての距離調整の場所が変ったということだな。UP&DOWNがきつくなった分だけ難しくなったということ。覚悟を決める。
 スタートから温泉街のメインストリートを駆ける。最初の1kmは渋滞で5’50。体を温めるには丁度良い。街を抜けると、あ!桜だ!北海道では珍しいソメイヨシノだ!やっぱりきれい!ちょっと葉が出ているから2、3日前が満開だったのだろう。やはり春は首都圏より1ヵ月半遅いってことだな。
 淡々と進む。2kmまでは5’38、続けて40。そろそろ渋滞もほぐれてきたかな。5kmまでを10’48(/2)。この位で行ければ良い。湖畔の木には新緑が溢れていて楽しくなる。
 5km以降は、5’33、29、34、08、20と刻む。10km以降の10kmも5’14~36の安定したペースで進む。若干の上下は、湖畔とはいえUP&DOWNと給水によるもの。気持ちよく走れている。時折目を向ける湖や中島、遠くに望む羊蹄山で気持ちをリフレッシュする。羊蹄山はまだ雪を冠っている。
 このレースはスポンジもたくさんある。首を冷やし、汗を拭う。中盤からは頭から絞ってやった。気温13℃では冷えるかとも思ったけど、空気が乾燥しているせいかすぐに乾くし気持ちよい。
 ハーフ地点、G1:57を切って通過。順調順調。
 そこから山に向かう。そこですれ違うランナーは私を7km近くリードしている勘定。スピードが全然違う。うらやましいなぁ。上りの途中でZavasPitを半分摂取。
 折り返す。折り返したら思っていたより斜度が強かった。そこまでの登りをそんなに辛いと思わなかった自分を頼もしく思い、SUB4に手応えを感じた。下りの途中でPitの残りを片付ける。
 20km以降のLapは24kmまでの登りは5’31、27、34、46。24.5kmで折り返した後は5’32、21、16、17で28km。下りの方が少しLapは良いが、3.5kmで80m程登っている割には、そこまではタイムに反映していない気がする。
 次のエイドは30km手前、名物というシソジュース。そんなに旨いものでもないかな?ゆで卵をほうばる。水の紙コップ片手にもぐもぐしているうちに、塩羊羹とかパンをスルーしてしまった。なんか損した感じ・・・・来年は塩羊羹を食べたいな。
 28km以降の平地では5’36、34とちょっと落ち込んで30km通過。G2:45’42。これで良い。ここから大きく落ち込むことがなければSUB4はイケる!
 ここから長身の女性と抜きつ抜かれつ。ランパンの脚がかっこいい。レース中に楽しみが見つかるとテンションが上がる。抜きつ抜かれつは3km位かな?結局少しずつ離されてしまった。残念。
 対岸に温泉街が見えた!直線距離だと近く見えるのに「あと10kmもあるのかよ!」って感じ。あとは我慢我慢。30~35kmは5’20~51。次の36kmまでは給水もあるにせよ6’10と大台越え。我慢我慢。この辺でもう1回ZavasPitを片付ける。温泉街は着実に近くなってきている。以降、5’54、6’08、5’47、57と粘り40km。G3:43’43。SUB4を確信!
 この辺りから、歩道と、コーンで仕切られた幅1mほどの車道を走らされる。年上の小柄な女性が抜いていく。その女性がコーンを避けようとstepを踏んだ瞬間に派手に転倒!ものの見事に体が前方に吹っ飛んだ!「大丈夫ですか?」と通り過ぎるしかない・・・しばらく行くとまた追い抜かれた。追い抜かれるのは悔しいけど、無事で何よりと安堵した。
 41kmまでは6’26と落ち込む。これは流石になぁ。SUB4を確信して気が抜けたということか?情けない!!!湖畔の公園に入る。「残り1km」の看板から意地のスパートを掛ける。石畳で足元は良くないが頑張って走る!応援が増える。調子に乗る。笑顔で駆ける。抜く一方。気分上々。ゴールゲートが見える。サングラスを外してG・O・A・L!!
 G3:56’○、N3:55’18。ラスト1kmは5’19まで上げてのfinishとなった。

 ゴールエリアをすたすた歩く。ペットボトルを受取るが、直ぐに飲みたいわけでもない。かといって尿意も感じない。レース中の給水が丁度良かったということかな?各給水所で気持ち多めに摂取したのが功を奏したようだ。ペットボトルはそのまま持ち帰ることとした。
 緑地を見つけてストレッチ。ゆっくり大きく、ふぅ~~。寝転びたいが狭いので自重。
 記録証を受取り、温泉入浴券もGET。クリアファイルに入れてくれているのがありがたい。休んでしまうと動けなくなると思い、車に向かう。坂道を登る。登る。登る。駐車場の係員に「ここが一番の難所よ」とか茶化す余裕もあった。
 車に戻り、冷凍タオルで体を拭こうとしたら・・・・カチンコチン!アイスボックスがちゃんと機能しているのはありがたいのだが、殆ど解けていないのは困ったもんだ。脇に挟んだり、水をかけたりしてようやく解凍して全身を拭う。ワセリンを塗った袖口は塩が結晶化しているようにザラザラしていた。
 ゴールは13:26だったが、この時点で14:30は過ぎていただろう。空腹は感じるが、汗と塩を流したい。温泉入浴券にあるホテルではどこが良いのだろう・・・・と、車を走らせる。湖畔亭というホテルの前を通ると、道路を挟んだ駐車場が空いている。「このホテルは綺麗だし、車もここに停めれば歩く距離も短い」と即座に判断。ホテルの受付は感じよく迎え入れてくれた。温泉は建物9Fで洞爺湖を見下ろす感じ。でもさすがに混んでいる。浴室に入るとちょうど洗い場が空いたので座る。あっという間に後ろに待ち人の列ができる。ラッキーなタイミングだった。お湯はぬるめ。浴槽につかりながら太もも、ふくらはぎをマッサージし、じっくり温まった。
 15:00過ぎ、ホテルを出て、レース序盤に見つけた桜を見に行く。やっぱりソメイヨシノだと思う。写真を撮った。帰りは支笏湖に抜ける一般道で帰ろうかとも思っていたのだが、お腹が空いている。洞爺温泉街は混雑しているだろうから、昭和新山横を通り、伊達に抜けることとした。ラーメンを食べよう!
 昭和新山も観光してみたいが、もう頭の中はラーメン一色になっている。昭和新山を抜け高度を下げていくと見覚えのある光景だ。「あれ?先月の伊達ハーフで走ったところだ!伊達と洞爺湖ってこんなに近いんだ」って感じ。そこから伊達市内のラーメン店をiPadで調べる。最初の店は営業時間外、2軒目の「鶴つる亭」はやってくれていた。ネギ醤油ラーメン。そんなに旨くなかったのは残念だが、こんなもんだろう。
 16:10に伊達市街を出る。高速に乗る前に、両膝をアイシング。スーパーで下車するまで丁度1時間、しっかりケアできた。買い物を済ませて帰宅は18:00。洗濯機を回し、記録をエクセルに残し、19:00過ぎに缶ビールを開けた。普段の発泡酒ではなく、SUB4の自らへのお祝いとしてサッポロクラッシックを買ってきた。味なんかよくわからんけどね。

 今日の5kmLapは⑤27’56、⑩04、⑮02、⑳25、25-50、30-04、35-28’05、40-29’56、残2.195-12’56。
 40kmまでの5kmは30分を超えたと思っていたが、ぎりぎり踏みとどまった感。しかし、もう少しやれたのではないかという気がする。SUB4に拘るあまり30km以降が消極的になっている気もする。ラスト1kmでスパートが利いたのだから、少なくても41kmまでの@6’26は手抜きだよな。でも闇雲に飛ばす訳にもいかないし・・・やっぱりフルは難しいですな。

 今朝は、5:10頃出発。すき家でまぜのっけ朝食を食し、レース1時間前にセブンイレブンのおにぎり2個セットを食した。スタート直前にゼリーを摂取し、レース中はPit2個。丁度良かったのかな?
 左手の痺れは一向に治らない。前日にはカイロに行った。35分くらいガチャガチャやられて軽くなった気はしたが、レース中も痺れは感じたし、レースが終ればカイロ効果は全く感じられない。困ったもんだ。

 今日の総括。10日前のハーフで全然走れず、左手の痺れも治らないわ、どんよりとした疲労も感じるわで、ものすごく不安を感じて臨んだのだが、結果は満足。後半10kmであと1分削れればもっと良かったのかな。今後にも期待を持たせるレースだったということで良しとしよう。
 02年の初フルのリベンジも晴らしたということにしよう!

PS
 なお、山の中の駐車場は、有珠山の噴火に備えての砂防地区ということらしい。00年の噴火以降、山肌を走る砂を溜めておく場所として設けられたとか?有珠山は30年に一度の噴火を見込む活火山。今の日本は火山の活動期、気をつけていかねば!
                                以上


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?