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19年9月29日 榛名湖マラソンDNF

 49回目のフルは初めての榛名湖。「56歳のシーズン開幕戦にフルはきついな」とは覚悟していたが想像以上にきつかった。結果は久々のDNF。DNFは生涯SUB4勝敗においては「敗け」にカウント。故に24勝25敗とまた借金を背負うことと相成った。

 「4周で終えたら34kmか、そこまで走れれば充分かな。3周だと26kmか、それじゃ寂しいな・・・」などと思いながら走っていた。
 結果は2周半、わずか23kmでリタイアと相成った。リタイアは7年ぶりである。

 昨年に続き、シーズン開幕戦にこのレースを選んだ。もっとも昨年は台風で中止になったので開幕戦は10月にずれた。従って本レースは初出場!
群馬県のレースも初出場。これで21都道府県目。
 ネットでの本レースの評判はすこぶる高い。曰く「参加料が4,000円と安いのに、会場他で使える1,000円の金券が振舞われる。さらに高崎駅から片道1時間近くかかる送迎バスも無料。それでいてエイドが充実している。こんなコスパの高いレースは他にない」とのこと。一方で「コースはきつい。群馬県榛名湖のスタート地点の標高が1,000mを超えている。スタートして3kmほど走ってから、榛名山・榛名湖を巡る周回道1周7.8kmを5周して戻る。周回道の最低点が1,086mで最高点が1,164mの高低差78m。累積高低差583m。普通のレースより15分は余計にかかる」だと・・・・標高差78mを5回登るというのは結構きっついぞ!あの青梅の標高差が88mだかんな。またここは日本のフル公認コースで一番標高が高いところにあるという。普通に考えればSUB4は狙えないというこったな。4:13(@6’00)で走れれば御の字としよう。

 レース前々週の3連休、まだまだ暑いが14、21、18kmと走った。レース前週も3連休。初日は7kmだけにしたが、どうにもこうにも身体が重い。涼しくなってきたのにも関わらず@7:00を切るのがやっと。「これは夏の疲労の蓄積に違いない」と判断し、22(日)23(祝月)も走らず静養に努めた。(祝月)には「まったく何もしないのも癪だ」ということでスーパー銭湯に行き、約1時間しっかり入浴してきた。
 平日も静養に努める予定だったが25(水)26(木)と結構飲んでしまった。27(金)から禁酒。アルコールを抜いても寝つきは良い。すーっと寝たのだが、夜中に咳込んで目が覚める。大丈夫か!!
 前日28(土)は朝一で7kmだけ走ってみるが咳は出るし、依然として身体は重い。葛根湯を服用する。どうにもこうにも気合が入らない・・・。走り終えてから、ドーハ世界陸上の女子マラソンをテレビ観戦。「サウナのよう」と称される真夏のレース。お気の毒。それでも天満屋勢の谷本の粘りの7位入賞に感動した。
 それ以上の感動がその日のうちに訪れるとは思いもしなんだ・・・・ラグビーワールドカップ、日本対アイルランド。本大会前には世界ランキング1位のアイルランドに、真っ向勝負の日本が快勝した!感動!思わずテレビの前で叫んでいた。ビールで乾杯したくなったがガマンガマン。
 その(土)のカーボローディングは、朝・ゆで太郎、昼は丸亀製麺。夜は松屋でハンバーグ定食。アルコールを抜いて葛根湯を飲んで就寝。
 この夜中は、前夜よりは咳込まなかったような気がする。葛根湯のお蔭か?
 当日は朝5:00前に起床。葛根湯を飲んで5:40前に家を出る。普段は松屋で朝食をとるところだが、どうにも食欲がない。体調に一抹の不安を感じた。ローソンのオニギリを求め、最寄り駅に。駅のベンチでオニギリ2個を押し込むように食べた。大宮に6:24着、新幹線改札口の階段でいろいろな大会で遭遇する女性Oさんを見かける。この人も好きだなぁ。向こうは私のことなんか知らんだろうけど。
 大宮6:34発の新幹線、高崎駅到着予定は6:58。1駅だと24分しかかからないのだな。車中でトイレを使う。時間を有効に使えた。
 高崎駅を下りるとランナーが多い。小走りのランナーも多く、私も追随して走る。大会送迎バスは立派な観光バスだよ。2台目に乗れた。7:03発。約1時間、登る登る。快晴の榛名湖が見えて快適なバスの旅も終わる。運転手に丁寧にお礼をして会場の県立榛名公園駐車場で下車。
 「あれっ?涼しくないじゃん!」。予報は高崎市内が20℃超で、標高1.000mの榛名湖は15℃程度だったはず。「半袖でも寒いかも?」と思ってアームウォーマーまで持ってきていたのだが、逆に暑い!日向に出ると陽射しも強い!アナウンスも流れる。「気温22℃、水分補給に~」だと!マジかよ・・・。ネッククーラーやサンシェードを持ってこなかったことを悔いた。
 榛名公園で受付を済ませたのが8:10頃。スタートが9:00だから慌ただしい。時間節約のためゼッケン留はあきらめて安全ピンとした。荷物を預け、トイレに並ぶ。小用だけのつもりだったがそんなに混んでもいないので個室も使った。出たのが8:47。軽くストレッチをしてスタート地点に向かう。会場からスタートまでは「300m」とアナウンスされていたが結構離れていて、指定のCブロックに入ったのは5分前位。すぐにゼリーを飲んだ。

 定刻の9:00Bang!スターターは高崎市長とか?興味はない。今日ここに立てたことを感謝するのみ。
 スタートラインを0:42で通過。緩やかに下っているのがわかる。大会会場に向かって進むのでそこそこの応援がいる。1kmまで@5:15。最近ではこんなペースで走ったことはないが、下っていることを考えればこんなもんか?続けて@5:22、46と刻む。「会場の榛名公園を1周半、約3kmを走ってから7.8kmの周回を5周」というコース、ここから最初の登りに挑む。「よし!行くぞ!」と思った瞬間、目の前にOさんがいた。「この人に付いていく位で良いのかな?」と思ったけど全然ペースが違う。置き去りにした。
 登って登っての途中の4kmまでが@5:57、さらに斜度が増す。陽射しも強い。この道はメロディラインというらしい。1km以上続く直線をエッチラホッチラ。5km地点は@6:24!「しょえっ!こんなにかかるの!?」って感じ。頂上で鋭角に左折すると急降下!身体が後傾する。「これは脚にくるな~」と覚悟した。登って下っての@5:48。下りきったら登り。これがまた結構エグい。無理はしない。そこから下って、温泉施設「ゆうすげ」横。ここに給水給食所(エイド)が設置されている。この辺りで@6:03、「まだ8km?このコース、ホントきっついわ!」。そこからまたちょっと登る。@6:19、ペースが極端に落ちるのを実感。下っているのに、10km地点で@6:04。もうどうにもこうにもならない。
 榛名公園に戻り11kmまで6:07。2周目に突入。「なんか、もうヤダ!完走は無理っ!」と意識した。途中何度か咳込むと当たり前だが苦しい。結構な身体的負担。
 シューズも軽快ではない。今日は長年レース用シューズとして使っていたASICSジェネレイサーの最後を飾ろうと思っていた。それが・・・「ヘタったシューズをフルに使おうとしたのが間違いか?!」とネガティブ思考に陥った。
 ここでさらにやる気を削がれる事態が・・・早くもTOPランナーに周回遅れを喰らった。自分は11km、TOPは18kmだから当たり前といえば当たり前なのだが・・・。
 そこから登り始めて6:40、さらなる斜度を7:40。鋭角に左折して下って5:50。登って下って6:18。「ゆうすげ」手前でようやく15km。「こりゃ参ったな」という心境。エイドでバームクーヘンをいただく。美味いのが悲しい。そこからはド失速状態。湖畔の木立から榛名湖、その先の榛名山を望む。きれいなのが悲しい・・・。6:37、53、57と続けて2周目を終えた。「@6:00ペースなんてとんでもないわ!」、悟った。
 その2周目終わりにOさんに抜かれた。彼女も6:30程度のペース。私が抜いてからずーっとこんな感じのマイペースで走ってきたのだろう。今日も負けるのか。
 彼女がいなかったらここで止めていたかもしれない。引っ張られるように3周目に突入。
 とはいえ、まずはエイドで小休止。豚汁をいただく。走っている最中だけに味が薄く感じるが具だくさんで美味しい。しっかり一杯を食しきって走り出す。19kmまでは(豚汁タイム込みで)@9:28。そこからゆっくり登りを進む。@8:11、ここが20km地点。急な斜面のメロディライン、めげる・・・・。するとどこからともなく「静かな湖畔の森の影から~」と音楽が聞こえる。なんだ?続けてもう一度・・・・なんと!対向車線を車が走ると路面とタイヤの接触音がメロディを奏でるのだ!!「それでメロディラインと言うのか!」。ちょっと和んだ。ただし登りは現実でエグい・・・・歩いてしまった。遂に@10:20。登り切って左折して急降下。ここは走る。やっとの@7:59。一度登って再度下って「ゆうすげ」エイド。エイドには名物というカレーライスがプラ皿で提供されている。決めた!「ここでリタイアだ!カレーをゆっくり食べよう」。

 カレー皿を受け取って歩くと女子高生が「頑張ってください」と声をかけてくれる。「ありがとう!でもここで止めるわ」と笑顔で応えた。笑顔が空しいけどね。
 エイドから十数m先の23km表示まで進んで時計を停める。@10:38。23kmまでのGは2:38:59。The end!
 路肩の石に腰を下ろしてカレーをいただく。旨かった!
 で、エイドまで戻って、係員のオバサマに「リタイアします。ここからショートカットして歩いて帰ります」と申告すると「今、ちょうど救護車が来るから乗って!」とのこと。チップを回収される。同じくリタイアを申告したランナーがゼッケンも返そうとしていたので「それを返すと荷物を受け取れませんよ」と教えてやった。善行善行。
 しばし待たされて、救護車に乗ったランナーは5人。ショートカットの道を進む。よかったわ、車に乗って!ショートカットの道は山越えだった!歩いたら心細かっただろう。
 会場の榛名公園に戻る。走っているランナーを見るとやはり悔しい。あっ!Oさんだ!今日だけで4回目の遭遇だよ。別に嬉しくないけど。
 ちょうど12:00頃だったのだろうか?すでにゴールしたランナーもいる。このコースでSUB3ならかなりのエリートランナーだな。
 すたすた歩いて荷物を回収。そのまま「ゆうすげ」行のバスに乗った。ゆうすげの入浴料はランナー優待で250円。ロッカーもまだガラ空きで、浴槽もゆったり入れた。茶色く濁ったお湯は心地よかった。しばらくしたらゴールしたランナーで混むのだろう。ここだけは早々のDNFでラッキーだった。
 温泉から出て小休止。売店で金券300円を使って地場産のジェラートアイスを求める。少し溶かした方がよいとのこと。ちょうど送迎バスが到着。榛名公園に戻るまでの間は5分ほどか?到着後コース脇の路肩に腰かけてアイスを食す。さっぱりとおいしかった。
 さっ!ビールでも飲むか!残った金券、台風で流れた去年の1,000円分もあるから残り1,700円!出店でツマミになりそうなものもあるし、ちょうどよい!
 勇んで出店に進む。この時点で13:00。ちょうどSUB4ランナーご帰還の時間ではあるが、このコースではパラパラとしか帰ってこない。まだ出店は空いている。
 ん?ビール、売ってないじゃん!!これは誤算。結局、もつ煮込み500円、ソースカツ丼700円、お土産にトマトジュース300円の買い物とした。金券を200円余らせたのは残念だが、それなりに美味しくいただいた。
 13:45頃送迎バスに乗る。出発は13:55位だったかな?車中で15:15発の新幹線を予約。高崎駅着は15:05位だったかな?バスを降車の際、ペットボトルやコーヒーのカップを放置していく輩がいるのには驚いた。ランナーって割とマナーが良いもんなんだけどな。
 駅構内のドラッグストアでアクエリアスPETを買って、ほぼ一気飲み。大宮に15:46、最寄り駅のスーパーで買い物をして帰宅した。
 洗濯機を回して、水風呂でアイシング。たまに出る咳がうっとおしいが大事には至らずに済んだ。

 今日の総括。
 5kmLAPは28:44、30:11、32:19、38:06、そこからのラスト3kmは28:57。なんぼなんでもひどいな。
 7年ぶりのリタイア。喉の痛み、暑さが主因。とはいえ実質的には8km程度で失速した感がある。涼しくなってもペースが上がらないのは老化だろうか?

 このレースで4:13を目論んでいたとは我ながら失笑。来年は4:40程度でも良しとしよう。
 と、記した後に知る。Oさんのゴールタイムは4:33:03であった。ちょうど私がソースカツ丼にがっついている頃にゴールされたということ。完敗ですな。来年は4:40狙い、このコースでの目標としては妥当だろう。
 これで生涯フルSUB4は24勝25敗。負けが一つ先行してしまった。
                                以上

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