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19年1月27日 勝田全国マラソン

 47回目のフルは初めての勝田!55歳、思いのほか良いタイムが出た!「勝ちに不思議な勝ちあり」(by野村克也)というところか?SUB4生涯勝敗は23勝24敗となる。

 勝田全国マラソン。私は初めての参加だが、今回が第67回という伝統を誇る大会という。青梅マラソンでも今年が第53回だから、勝田は国内でも有数の歴史を持つということ。大会HPを見ると第1回は昭和28年開催で、その後第8回(昭和35年?)までは「青梅大会」として青梅市で開催されていたそうだ。青梅との因縁もありそうだな。ちなみに青梅マラソンの第1回開催は昭和42年である。
 同日に、館山若潮フル(昨年も含め4回出場)もあるのだが、勝田の方が近いので今年はこっちにしてみた。友人も誘ったが3週間後に京都フルを控えているので見送りとなり、結局単独参加となる。

 年末年始、そして1月12日(土)からの3連休、それなりの距離を踏んできたが、レース8日前の19(土)に肩から首、後頭部までが痛く重い感じるようになる。(土)はそれでもゆっくり14km走ってみたが、20(日)になるとさらにイヤな感じ。結局終日休養した。予定のない休日に走らなかったのは久々。
21(月)から25(金)までも走らず静養。徐々に快方に向かいはしたが25(金)でも首を動かすと後頭部に鈍痛が走った。熱は平熱、耳鼻咽喉には全く異常はなし。でもだるい・・・・これはひょっとすると「隠れインフル」という奴かもしれない。考えたら昨年2月のインフルエンザA型も熱は37.1℃がMAXだったし、腰が重くだるいだけだった。う~ん、病院には行きたくないので真偽は明らかにならないが・・・・。
 レース前週の平日5日間、一切走れないとはいえ筋肉は落としたくない。朝の筋トレと昼食後の階段登りは継続してみた。それでもこんな状態で果たしてフルを走れるのだろうか・・・DNSはせずとも、「捨てレース」とせざるを得ないという心持ちだった。「捨てレースなら前日だけ禁酒すれば良いか!」と半分やけになり、普段は酒を抜くレース2日間にも、職場の6人で飲み放題に出陣。一応醸造酒(紹興酒)は控え、ハイボールにしておいたけどね。
 レース前日(土)、朝一でゆっくり8kmだけ走ってみた。変な頭痛はなし。これなら走れるかな。出場を決意した。そうであればカーボローディング!朝はすき家朝食ご飯大盛り、昼は丸亀製麺ぶっかけ冷や得盛り、夜はサイゼリヤでダブルサイズボロネーゼとした。当然アルコールは抜く。

 当日は5:00起床。ストレッチをしてもどこにも痛みはない。体調は問題ないようだ。6:00過ぎに出て松屋で牛丼。上野駅7:07発の常磐線マラソン特急で勝田に向かった。満席との車内アナウンスだったが空席が結構ある。インフルエンザ等でDNSなんだろうな。ここでも我が身のラッキーさに感謝。走るからには頑張ろう!
 勝田駅着8:42。混雑した改札を出て、会場までは徒歩10分程度。9:00には着いていたかな。ゼッケンは事前送付なので参加賞だけをもらう。茨城名産干しイモ・・・・乾燥芋を「完走いも」と称している。だじゃれ、許してやろう。
 陽射しはあるが外気温は3℃程度か?陣地はできれば室内が望ましい。市民文化会館に赴く。途中のトイレが空いているので寄っておこう。文化会館玄関脇のスペースを確保。準備を済ませ、ローソン悪魔のオニギリ、大福餅を喰らう。そして外に出てダウンのままストレッチ。
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 9:45頃、文化会館から荷物預けに赴く。入り口前でダウン、オーバーパンツを脱ぎ、100円玉を係員に渡して入場。ゼッケン№末尾9の指定場所にビニール袋を置く。ここのビニール袋、大きくて良かったわ。かさ張るダウンにパンツも楽勝で入れられた。
 10:00過ぎ、小用を済ませ、スタートブロックDに入る。後ろからの陽射しで思いの外寒くはない。レインコートも不要で助かった。


 10:30スタート定刻にウォッチを押した。号砲は聞こえない。それでもここに立てることを感謝。
 スタートライン通過は約3分。これは後々わかりやすい。スターター台にはひたちなか市長の横に渋井陽子がいた。声は聞き取れなかったが例の図太い声でエールを送ってくれていたことだろう。さぁ、体調が不安の中、どうなることやら!!!フルの参加者15,000余人の一員として走り出した。

 先に結果から記そう。G3:51:○、N3:48:42。過去47レース中3番目の好タイム。SUB4は楽にクリア、実に5年ぶりに3:50を切れた!SUB4勝敗は生涯通算23勝24敗、ついに借金1まで追いつめてきた!何が良かったのだろう・・・・

 スタートして渋滞を進む。Dブロックの大群の中に、EやFのゼッケンがいる!インチキ組。「インチキするなら、せめて周りより早く走りやがれ!」と心中で毒づきながら進む。腹立たしいからペースが上がるような・・・。駅前を右折すると片側2車線計4車線の広い道路一杯にコースが拡がる。スタート渋滞が解消され、マイペースで東に進む。沿道応援が結構多い。ありがたい。
 体感ではちょっと早めの@5:20ペースだが、距離表示を見つけられないので確認できない・・・・ようやく見えた距離表示はもう4km。N21:00位(@5:15)。ちょっと早いか?!それでも呼吸は落ち着いているし、リズムもできている。変にペースを落とすのは逆に怖い。このまま行くこととした。

 普段なら最初の1km地点のLAPでペースを修正したことだろう。最近はいつもSUB4に向けた守りのペースとなっている感は否めない。今日は4㎞までLAPをチェックできなかったことで、結果的に前半から攻める形となり好結果につながった。たまにはこういうレースをしないとな!
 最近「レースの鍵は呼吸」と思っている。深くゆっくりとした呼吸でなければ4時間も継続することはできない。その呼吸で@5:30前後なら調子は普通。今日のように@5:15なら好調ということなのだろう。行けるところまでこのペースで行くべし!

 5㎞までは一度緩やかに下って緩やかに上る。@5:23。5km毎のLAPを計測するためのマットが敷いてある。途中の距離表示を見落としても5㎞毎にマットがあれば問題ないと安堵する。
 右折して南進。ここはコースが狭くなり沿道応援も減る。呼吸に気を付けながら、ちょっと強めのマイペースで押し続ける感じ。7㎞手前で鋭角に曲がって国道に入り、北進となる。8kmまでの3kmを15:56、@5:19、体感通り。
 ここまでは明るい陽射しだったが、この辺で雲が出て暗くなった。雨の予報がないのは安心だが風が冷たく感じる。長袖Tの下にアームウォーマーを着用したのは正解だった。周りにはランシャツやグローブをしていないランナーもいる。余計なお世話だが大丈夫なのかな?私は結局グローブも最後までしていたし、体温調整はジップを少し下げた程度だった。
 10km通過、この2㎞は10:29、@5:15。安定のLAPを刻む。
 この国道では沿道応援はポツポツ。その中で大音響が聞こえてきた。あ!ロッキーおじさんだ!引退したんじゃないの??私は道路中央を走っていたので声は掛けられず、ただ音楽に合わせて拳を突き上げた。おじさん、珍しく手を振ってくれている。相変らずの無表情だが・・・脇の看板には「闘病中」とか書いてあったな。切ない感じ。
 13km位から長い下り。しばらく進むと今度は長く上る。15km通過。この5㎞は5:04~30。上り下りがあったからで、当初からのイーブンペースで押せている。
 左折。西進。古い街並み。応援が多い。私設の給水食も多数。「えっ!オムライスだと!おぉ!レストランなのか!」。紙皿に盛られプラスチックスプーンが刺さっていて美味そうだ!。食べてみたかったが良いリズムで走れているのでパス!残念!
 JRの跨線橋を渡るのに少し上って少し下る。下って左折。西南に進む。ここらも応援が多かった。20km通過、この5㎞は5:15~23、引き続き安定している。
 ハーフを通過。N1:51台。「この調子なら後半で2:10かかることはない。今日のSUB4は楽勝だ」とこの時点で早々にSUB4を確信した。こんなに早いのは久々だ!そうとなれば「できれば3:50を切りたい」と思うことになる。
 空腹を感じた。いつもより早い。ZAVAS PITを半分だけ摂取。PITは他のサプリと違って、スクリュー栓なので半分だけ飲めるのが良い。
 緩やかなUP&DOWNを何度か通り過ぎ、25km手前を左折。すぐに跨線橋の上りとなる。今日初めてギアを落とす。結果的に「急」と思える坂は全行程中ここの100m程だけだった。折返しもないし、記録を狙えるコースと言うことだな。
 25kmまでも5:13~23。ところが跨線橋のUP&DOWNを過ぎるとペースがカクンと落ちた。26kmまでが5:29となる。タイムに表れる前に「あら?」と大きな落ち込みを感じた。自覚できたことが救いのような気もする。無理はしないが粘ることを誓う。周りのランナーにどんどん抜かれる。仕方ない。PITの残りを摂取。給水所が見えた。PITの袋をゴミ箱目掛けて投げた際に、少しバランスを崩し、右のランナーに接触してしまった。「失礼」と謝り、さらに進んで追い抜く際に「先ほどは失礼しました」と丁寧にお詫びした。
 裸足ランナーに抜かれたのもこの辺りだったかな。アンパンマンの風船?をバンバン突きながらのアフロカツラ。隣のランナーが「裸足だよ」とボソッと言ったので、「抜かれるとなんか悔しいですね」と返した。お互い苦笑。
 平坦な28kmまでの2㎞が11:11、@5:36。もっとペースダウンした感であったが、体感程の落ち込みではない。「これで充分。行けるところまでこのまま行こう!」と我が身に言い聞かす。この辺りからまた陽が射してきたのは吉兆か?27km以降30kmまでは右折、左折、左折、右折と来ている。30kmまでの2㎞は5:37、46。最低でもこの位をキープしたい。
 この辺りは工場が多い。それぞれの工場で私設給水やスプレーを提供してくれている。声援もありがたい。
 30kmを過ぎて右折して公園の横を通過。左折してさらに左折。田園を進む。ここは少々コースが狭かった。右折して一転見通しの良い直線となる。緩やかに大きく下って、緩やかに上る。2本目のZAVAS PITもこの辺りで摂取したのだったかな?ここまで来ると、周りのペースが落ちてきて、圧倒的に抜く方が多くなってくる。気分は良い。こちらの33kmまでのLAPは5:36~45をキープ。これで良い。あ!またしてもロッキーおじさんだ!今度は確りと「ありがとう」と声を掛ける。次のかすみがうらでは会えるのだろうか?
 見通しの良い直線から右折して南進となって35km。この2㎞は5:37、33。粘れている。Nで3:08台。残り7.2km。@6:00まで落ち込んだら3:50は切れない勘定。今のペースで粘るしかない!緊張は続く。
 高齢男性ランナーに抜かれる。高齢で体は左に傾いているが足取りはしっかりしている。付いて行く。ちょっとずつ離される・・・・。地元の声援を多く受けている女性(40代?)にも抜かれる。付いて行く。ちょっとずつ離される・・・・。頑張れ!自分!
 右折して、序盤に東進した片側2車線道路に出る。帰りは2車線だけだが充分に広い。ここから西進。38km地点、ここまでの3kmのLAPは5:38~40、粘れている。N3:25台。「残り4.2kmを25分。@6:00でN3:50はOK」となる。少し気が楽になった。
 高齢男性を視界に捉えながら進む。緩やかに下って緩やかに上る。差は変わらない。一方、声援の多い女性には追いついた。パスする。よっしゃ!
 40kmまでの2㎞のLAPは5:37、31。見通しの良い直線で、向かい風とは言えピッチは上がった。N3:36台。「残り2.2kmを@6:00、つまり13分で行けば充分間に合う」となる。これなら行ける!確信した!
 41kmまで@5:30。スパートと言えるほどではないが気持ち上がった。左折。高齢男性を追い上げる。ラスト400m位か?右折。高齢男性との差が急激に詰まる。インコースを突いて抜く。よっしゃ!ラストあがく!抜く方が多い。運動公園が見えてきた。脚を動かす。左折して広場へ。ラスト100m、芝地を蹴ってGOAL!ガッツポーズ!!!前記の通り、N3:48:42の栄光(?)のfinishとなった。

 喜びに浸りながらスタスタとゴールエリアを進む。参加賞の長袖Tシャツ、500PET、記録証を受取る。芝生の陽だまりで一連のストレッチを丁寧に行う。その後、預けていた荷物を回収。荷物預かりエリアを出ると、狭く日当たりの悪い場所でランナーがひしめくように陣地を構えていた。「もっと温かく広い場所に行けば良いのに」と心中毒づきながら、先ほどストレッチをした場所まで戻る。新聞を拡げシューズを脱いで腰を下ろす。ふ~、良かったなぁ。ようやく一息つく。達成感満足感に浸る。
 もう少しぼーっとしていたいが凍えてしまう。持参した濡れタオルで全身を拭う。風があるから冷たいが、3:50を切れた興奮・高揚感で大丈夫!!水分補給として1/3ほど残っていた500PETを空ける。着替え終えて荷物をまとめ、ゴミを捨てに行く。係員が手を差し伸べて受取ってくれる。これはものすごくありがたい。大会によっては、エコの一環として、ランナーにゴミを持ち帰らせることもあるが、やはり疲れた体であれば極力荷物は小さくしたいもの。トイレに寄る。今日は久々にレース中にトイレに寄らなかった。途中尿意も感じたが、スタート2時間前までに給水を終えていたのが功を奏したのだろう。スタート直前のゼリーも摂取しなかったし。あ!だから早めに空腹を感じた訳か!!冬はこれで行けるな!
 14:20にゴールして、14:55には歩き出したのかな?
 スマホで帰りの電車を調べる。常磐線普通電車15:24に乗れそうだ。特急だと1,500円も余計にかかるから普通電車のグリーン780円にしよう!そう決めて15:15に改札を通る。しまった!大きな駅と違って勝田駅なんざ構内に入ったら売店がない!グリーン車で座席をキープしたのは良いが、ビールもつまみも購入できなかった。痛恨の失敗!!!
 ま、ないものは仕方ない。帰りのグリーン車では持参していた500PET、完走賞の500PETと2本を飲み干し、夜の打上げに備えた。日暮里までの約130分はスマホで遊んですごした。

 帰宅してシャワーを浴び、両膝にアイシングをあてながら独り打上げに突入!結果3本の350缶を空けた。モルツから発泡酒、サワーには焼酎を足す!満足であった!

 今日の総括
 体調不安で捨てレースのつもりが、望外のタイムが出た。コンディションも良かったのだろう。スタート時が4.6℃でゴール時が8.3℃。
 5km毎のLAPは、5-26:21、10-26:25、15-26:26、20-26:35、25-26:30、30-28:03、35-28:13、40-28:07、L-12:02。中盤まできれいにイーブン、26kmで@0:20程落ちたが、落ちたなりのペースで最後まで走り切れた。  
 前半が1:51:43、後半が1:56:59。
 42.195kmを走りきる力は付いた。あとは呼吸との兼ね合い。自己ベストの3:40はかなり遠くに見えるが、頑張ろう!
 レース前の平日5日間に走らなかったのも良かったのか?
 カーボ&ウォーターローディング、給水、給食もうまく行った。今回をモデルケースにしよう!
 反省材料は靴ひも。ちょっと締めすぎていたかも。終盤、ちょっと左足親指が詰まった感があった。気をつけよう!
 アルコールを抜くのもいつからが適当なのか?前々日(金)の禁酒は必要なのか?ま、「抜いていたらもっと良い記録が出たことだろう」と思っていた方が身体にも良いのだろう!

 後日談。
 レース翌日夜・(火)未明。左膝が痛くて目が覚めた。夜中に慌ててアイシング。確かにレース中盤で左膝にツッキーンという痛みを感じたんだよな。だから、レース当日は4時間のアイシングをした。それが功を奏したのか当日夜は全く痛まず。(月)は普通に出社し痛むこともなかったのに、夜になってこうなるとは!やっぱりフルは厳しいな。
 (火)はシップをして出社、(水)には痛みも消えていた。ただ夜に7km走ってみたら身体が重い重い。(木)(金)は飲み会だから脚は休められるな!
                                以上


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