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「歌い方も息継ぎも、全部ウツがお手本だった。」チャイTさん②

⑦FANKSになったきっかけを教えてください。
(第1話からの続き)

金谷:ちょっと話が戻りますけど、「ラスグル(LAST GROOVE)」後は、どんなFANKS活動をしていましたか?

チャイT:やっぱりみんな、解散とか終了しちゃうと離れるじゃないですか、結局。その時だけ「ワーッ!」とはなっていたけど。でも、私はその中でも、やっぱりずっとウツが好きだったんで、中学もずっとウツが好きで。

今まで買えなかったCDとかブロマイド写真、ラミネートされてる写真を買ったりとか。ウツのソロの写真とかもあって。そういう収集ですよね。
もう終わっちゃっているから、今まで発売した物を買いに行くっていう。当時の中古って、なんか汚かったんですね。なので、新譜を買いに行ってましたね。そんなにいっぱいは買えないから、みんなで3人ぐらいで一緒に行って、1枚ずつCDを買って、「交換で聴こうよ。」とか。
 
「STILL LOVE HER」が「JUST ONE VICTORY」の中に入っているっていうのをその時に知って、超衝撃で。「これがA面じゃないんだ!そっちに入ってたんだ。知らなかった~!」みたいな感じで友達に借りて。「この曲、聞きたかったんだよ~!ずっと~!」って。それが小学校の時に初めて聞いて、やっと中学の時にちゃんとCDで聞くっていう感じで。哲っちゃんの言葉を信じて、待っていました。いつか復活するって思っていましたね。

金谷:そこでずっと待ち続けられたのは、どうしてでしょう?

チャイT:やっぱりその、信じていたっていうか、「絶対、またやるだろうな。」って。なんか根拠のない(笑)。哲っちゃんならやりそうじゃないですか、っていう感じが。そんなに知らないのに、今までライブなんかも行っていないし。でも、それを感じたというか。
 
ウツはソロで「BOYO-BOZO」とかやっていたし、木根さんもやっていたし、あと「笑っていいとも」とかにも出ていたし。哲っちゃんは普通にプロデュース業とかしていたし。引退した訳じゃなかったじゃないですか。
だから、絶対3人はどこかでって。木根さんとウツは一緒に、フォークとかでやったり、「Act Against Aids」とかにも出たりして。だから、そういうのでまたいつかやるんじゃないかな、って。なんか勝手に思っていましたね。普通に信じていました。

(ウツソロには、)初めてTMのライブに行った後に、やっと行くようになりました。それまで、ライブに行く行き方が分からなくて。周りにそういう人がいなかったからなんですけど。チケットの取り方も分からないし。周りに知っている人がいたらたぶん、「ラスグル」も行っていたと思うんですよね。中学生で行ってる人もいたし。「DOUBLE-DECADE」までは、ライブは行っていないです。2004年。24歳ですね。

金谷:小学校低学年から24歳。そして今まで、ひとつのアーティスを追い続けるってすごくないですか?

チャイT:そうですね。1988年、8歳とかですかね。「シティーハンター」が1987年の4月だから、7歳だ。やっぱり小学校2年生ですね。
B’zが88年にデビューで、3年か4年後ぐらいに「LADY NAVIGATION」のジャケットでウツと松本(孝弘)さんを間違えて。「あ、あの人だ!ベストテンで見たあの人だ!」と思って。でも、聞いてみたら、「声が違う。サウンドはちょっと似てるな。なんか聞いたことのあるギターだな。」みたいな。松本さんのギターは、その前から(TMで)聞いているから。
 
金谷:耳が良いんですね、チャイTさん。

チャイT:覚えています。「声は違う。でも、うまいな、この人。」みたいな。それがお兄ちゃんのCDだったんですけど。それで、「(TMは)B’zじゃないんだ。B’zっていう人たちじゃないんだ。」っていうのは、(子どもながら)自分で分かったみたいで。たぶん、11歳ぐらいとかかな。

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⑨一番初めに行ったライブを教えてください。

チャイT:
(横浜アリーナの)「DOUBLE-DECADE」。あれですよね、プログレ。プログレ色が強かった時ですね。この時、結構いい曲をやっていますね。「1974」とかヤバいですね。そう、「RHYTHM RED BEAT BLACK」もやったんだけど、ちょっと違う感じだったんだな、プログレ色が強くて。

その時、自分がバンド活動をしていたので、(なかなか3人が出てこないとか)そういうのには慣れてるというか。そういう物かな、ぐらいに思って。
でも、思っていたのと違うTMだった気はするんですよね。イントロが長かったり、間奏が長かったり。プログレってやっぱり、そういうものじゃないですか。だから、「あれ?」と思って。「私が聴いていたTMじゃないな。」と思って。違うから追加公演は「いいや、行かなくて。」と思って行かなかったら、武道館の追加公演で松本(孝弘)さんが出てきたっていう。

この時の方が結構、普通のアレンジでやっていて。なんか20周年って感じのライブでしたね。この最後に「SEVEN DAYS WAR」で歴代のサポートギタリストが全員、松ちゃんも出てきて。
見たかったですね。大好きなウツと松ちゃんが並んでいるのを見るのが、私の夢なんですけど。だから、「どうして行かなかったかな、私。」と思って。これも「ラスグル」も(生で)見れていないし。悔しい限りです。もう、(松ちゃんは)出ないですね。でも、なんかいろんな曲を聞けたから良かったかなって。

金谷:(TMとB’zの)両方好きな方は見たいですよね。お席はどの辺でしたか?

チャイT:後ろの方でしたね、アリーナでしたけど。横アリって長いからちょっとあんまりよく見えなくて。ウツが後ろを向いて、なんか画面をバンバンバンバンやっていて。「何やってんのかなぁ?」と思っていましたね(笑)。「早く歌わないかなぁ。歌を聞きたいんだよなぁ。」みたいな(笑)。
あんまり歌詞がないじゃないですか。

それで、「あれ~?あんまり歌わないなぁ。」って。で、ウツがちょっと太ってたし(笑)。それもショックだったんですよね。「えーっ!太ってるやーん!」って(笑)。
でも、20周年に来れて、初めてのライブで、しかも4月21日に来れたっていうのは良かったな、と思いますね。
(そこから先は)全然、追いかけられなくて、「インキュベ(Incubation Period)」を映画館でやるって知って。もちろんチケットがなかったんで、映画館で見ました、この時は。

これはもう、素晴らしかったですね、このライブは!
なんか「あれ?途中で止まった!」みたいな(笑)。あれ、演出だったんだ。最初から良かったもんな、「We love the EARTH」。「えーっ!」って思って。メチャメチャ良かった。「NERVOUS」とかもやったし。3人の衣装も良かったですよね。

このライブを映画館で見て、「すごい素晴らしいライブだ!」と思って、この後のツアー、「FINAL MISSION」の埼玉ですね。スーパーアリーナに行きまして。この時、ウツが病気になっちゃって、延期になってしまって。復帰初めての日に確か行ったのかな。

その時はアリーナの結構前、10列目とかそのぐらいで。ちょうどダイナーの前辺り。結構近くで見れて。あんまりウツ、動かなかったというか動けなかったですけど。でも、すごいもう、本当にね、復活してくれたのがありがたくて。
劇団でしたね、この時は。なんか面白いライブだったな。「CAROL」が入ってきてくれたのが嬉しかったです。「CAROL」とかは(リアルタイムのライブで)行けていないじゃないですか、年齢的に。だから、そういう劇団的な物もすごく貴重というか。やっぱりあの世界観はすごいな、と思うし。

「CAROL」は、本を読んだ時がちょうど中学生の時だったんで、ドハマりですよね。あの世界観っていうか。CDをちゃんと聞くより先に本を読んじゃっていたんですよ。その世界観を小説の方で見ている。そっちを自分でイメージしちゃっている感じがすごい強くて、そこに音楽が乗ってくるっていう感じで。

だから、そこだけなんかTMなんだけどTMじゃないっていうか。何かまた別の、ちょっとそこだけ世界が違う。そういう感じがしますね。
(「FINAL MISSION」)で、その時に聞けたのは良かったですね。おばあちゃんが車椅子でゴロゴロとか、謎の感じも多かったですけど(笑)。その時に(金谷が運営していたFacebookのFANKSの)コミュニティのイベントにも参加させてもらったんですけど。
FANKSの皆さんとお会いできて、皆さんとお話させてもらって、すごい心強かったですね。

第3話へと続く
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