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5461 中部鋼鈑

あまり知られていないがかなりの営業利益を持つ会社。今期に関しては工場の改修などで生産量が落ちることや、原材料の高騰も合わせて減益予想をしている。ここを乗り越えたら来期からさらなる成長を目指せることもあり、今の時点からなら大体1年は持っておいてほしい銘柄

銘柄比較をしてみる

まずは中山製鋼所との比較だが、割安度は中山製鋼所が上で、空売りや信用(買いの枚数)は中部のほうが状態はいい。中山のほうが株主に握力の弱い個人投資家が多そうなイメージがある。実際去年の末あたりからわりとツイッターで見た。中部はあまり見ていないので、このあたりが出来高などに反映しているのではないかと思ってます。

次にヤマエとの比較ですが、なぜ全然違うセクターのヤマエを比較対象に持ってきたか?その理由は出来高や信用買いの量・知名度・板の薄さなどがわりと似ているので、ヤマエと同じように知らない間に上がる銘柄の候補としてINしようと考えています(ヤマエは1600円あたりで見つけて、UPしたのは1900円くらいだったと思う)。

ホールド期間は1年以上でとりあえず3000円目指してくれたらいいと思っています。

ファンダメンタルズ

まずは指標から

特徴はまだPBRが1倍行ってないのと、意味わからんくらい高い自己資本比率。あまり高すぎるのも考えもんですが、ないよりはあったほうがいい。
BS上は売掛金や有価証券が多いから投資しにくいのかもしれないが、それでも現預金で100億あるので十分な気もするが。
※投資に消極的なのかもしれないし(有価証券報告書を見ているとしているのは間違いない)、単にリスクをとっていないだけかもしれないが、高すぎる自己資本比率がいいか悪いかはなんとも言えないところ。何に投資をしているのかはよく見ておいたほうがいい。

短信について

ご覧の通り今期は減益を発表している。ここで考慮したいのは
①来期はどうか?
②この予測が正しいか?
③チャートが減益を織り込んでいるか?
上記3つくらいかと

まずは①について、今期の減益の理由は会社によると電気代金の高騰(高炉ではなく電炉を使っているので電気代は見逃せない)だけでかなりのコストになるようです。

ここで中部電力のHPから燃料価格を追いかけてみると

5月をピークに下がり始めてるのがわかる(下がっていることがわかればいいかなと)が、今回の8月2日の決算は時期として4~6月なので、まだ水準は高い。が、第2Qからは電気代はましになるということもわかる。

次に原材料費だがさきに上方修正を出した東京製鉄を見てみる

上記の赤線は中部も織り込んでいたが、他の会社が上方修正を出すくらいだからおそらく想定よりも安くなったのではなかろうか?ただ、あくまで減益予想なので、悪決算が出ないかどうかが問題(急落しても悪決算でなければ買いは入れる予定)。そういう意味では②の会社予測は1年ベースで見ても外部環境は改善される可能性はあるのではと思っている。
ただ、工事による休止があるので、どうしても売り上げは下がる。

③チャートに関しては?

下記は日足チャートです

黄色い矢印は前回決算である4月28日の日。次の日に窓開けて落ちているので通期予測の減益を織り込んだものと思われる。また、直近の最安値は1750円あたりなので、さすがにそこまで落ちない気もするが、8月2日の決算急落は想定で1900円くらいに来てくれたらいいなと思う。

週足に関して

前回の高値は2800円ほどで、このあたりはわりとツイッターでつぶやかれていた記憶がある。今はもうあんまりつぶやく人いないので(もともと知名度ない)、中山製鋼所の代わりにこちらを選んだわけであります。

鉄関連だからセクター的にわりとおなじような動きをしているのですが、長期的にはやはりホルダーの質が出てくるので、1年持つなら中山よりはこちらかなと。

目標株価は?

通期の営業利益予測が100億円なので個人的には今の大体1・5倍くらいで3000円あたりを目標にしています(出来高の多い株でなければ大体時価総額の10分の1が営業利益になるくらいが売り時として見ている)。

長く持つなら下の株価で買えたほうがいいのは確かと言うのもある。1900円あたりなら安値も割っていないし、下期にかけて環境は好転(少なくとも第2Qは)しそうなので、決算急落想定で8月2日は変に急騰しなければ打診買いから持ち越します。ホールド期間は1年。ナンピン余力をしっかり残して気長に買いを入れます。


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