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私が獣医師免許を取るまで

初めまして。私は現在29歳の社会人です。30歳を目前とし、過去の人生を振り返ることも増えたので、自己紹介的な意味も含めて、これまでの私の人生を紹介していきたいと思います。お時間あれば、読んでいただけると嬉しいです。


少年時代〜高校生

私は千葉県のとある田舎で生まれました。周りを木や田んぼに囲まれ、カブトムシ、トンボ、カエル、ザリガニ、野良猫など色々な種類の生き物がいる環境でした。子供の頃は、外ではサッカーをしたり、森を探検したり、家の中ではポケモンや遊戯王などで、よく遊んでいました。

そんな私が小学校の卒業文集に書いた将来の夢は、医者。物心つく前に手術を受け、半年に一回くらいのペースで検査を受けていたので、私にとってお医者さんはとても身近な職業でした。

中学校に上がると、次第に私の将来の夢は医者から薬剤師への変わっていました。というのも、小学校ではテストの順位は出ませんでしたが、中学生になって初めて、クラス順位と学年順位が分かるようになったからです。地元の普通の中学校でしたが、順位はいつも真ん中くらいだったと記憶しています。
流石にこの成績では医者は厳しいだろうと思ったのと、看護師である母から「薬剤師は給料が良い」と聞いていたので、私の将来の夢は薬剤師になりました。

高校に入学しても特に夢が変わることなく、2年生の終わり頃まで薬剤師になるつもりでいました。今考えると、薬剤師になりたいというより、将来について考えるのが面倒だったから、夢が変わらなかったのだと思います。しかし、3年生にもなるタイミングでやっと自分の将来について真剣に考えました。

「そもそも何で俺は薬剤師になりたいんだっけ?」→「そういえば、母親に勧められて、なろうとしてたんだ!」→「自分の人生、自分で決めないでどうする!」
そう考えて、次に見つけた夢が診療放射線技師。診療放射線技師とは、病院やクリニックにおいて医師の指示のもとで放射線を用いた検査や画像診断、治療に携わる医療技術職です。ラジエーションハウスというドラマにもなっていましたね。
この職業に決めた理由は、コスパが良さそうだったから!(放射線技師の方スミマセン🙇)。高校生の自分からすると、簡単そうな作業に思えたのと、お給料も他の医療職に比べ良かったので、「これいいじゃん!」って感じで選びました。そして何より、「自分で決めた」という事実が欲しかったです。行きたい大学も決まり、6月の部活引退から意気揚々と勉強を始めました。

しかし、全然集中できない!。高校生活、全然勉強してこなかったので、勉強の仕方すら分からなかったのです。当時は全科目の点数が低すぎて、得意・不得意科目すらわかっていませんでした笑。それでも、勉強したりしなかったりを繰り返し、10月に「こんなに本気になれないのは、目標設定が間違っているからではないか?」と考えました。改めて、自分のやりたいことは何なのかを本気で考えた結果、「獣医師になりたい!」という結論に至りました。

獣医師になりたいと思ったのはいいものの、すでに3年生の10月。到底間に合うはずもありませんでした。さらに親に打ち明けるも、「急にどうした!?」といった感じで、ひとまず今は放射線技師を目指して大学に合格するよう諭されました。もやもやしましたが、急に湧き出てきた夢というのも事実。冷静になるのも必要と考え、現役は放射線学科を目指して、勉強を進めることにしました。そのまま年が明け、センター試験や入試を受けましたが、滑り止めにすら受からず、全敗。その時点でも、やはり獣医師になりたい気持ちは変わらなかったので、両親を説得し、獣医学科を目指して一年間浪人させてもらえることになりました。

人生で一番勉強した一年間

浪人の一年間は本当に充実していました。今まで勉強してこなかった分、本気になれている自分が本当に嬉しかったです。当時は予備校と家の往復生活で、移動時間はもちろん、食事中も単語帳を見て勉強していました。今思い返しても、あれほど勉強したのは、浪人時代しかありませんでした。

そして迎えた大学入試本番。私は少しでも獣医学科に合格する確率を上げるため、私立専願で臨みました。当時は私立の獣医大学は5大学あり、そのうちの4大学を受けました。結果は、、、全敗。本当に落ち込みました。しかし元々1年の約束の浪人。滑り止めの大学に入ることになりました。

始まった大学生活

いよいよ始まった大学生活ですが、正直1mmもワクワクしてませんでした。私は動物系の学科に入学し、同大学に獣医学科もありました。ですので、獣医学科への編入制度がありました。入学当初は獣医学科編入を目指していましたが、成績がトップ3くらいは必要なことと、あくまで獣医学科に空きができた場合の欠員補充のため、モチベーションは早々に打ち砕かれ、編入は次第に諦めるようになっていきました。「やはり自分は一般で受けるしかない!」ということで、大学入試の勉強を再開しました。

しかしせっかく大学に入れてもらった建前上、親に「大学を辞めさせてほしい」とはとは言い出せませんでした。よって、大学に通いながら受験をする、いわゆる仮面浪人という形を取ることとしました。前期は新しい環境に慣れるのに精一杯でほとんど勉強できませんでしたが、夏休みに集中して勉強することができました。後期からは、大学の講義そっちのけで勉強し、講義後も大学の図書館を使って勉強しました。

そして迎えた大学入試シーズン。昨年同様、4つの大学の入試を受けました。もちろん、当時通っていた大学の入試も受けました。いつも講義を受けている教室で試験を受けるのは、何だか不思議な感覚でした笑。手応えとしては、1つは自信あり、他3つは全く解けた感じがしなかったです。

合格発表はネットで見ました。結果は、、、なんと4大学中2大学で合格をいただけました。浪人の二年間(純浪人+仮面浪人)が報われた感じがして、控えめにいっても、人生最高の瞬間でした。受かった2大学のうち、当時通っていた大学の獣医学科に入学をすることにしました。

獣医師への第一歩

獣医学科に入学した私は、やっと学びたかった学問を学ぶことができ、充実した大学生活を送ることができました。途中留年の危機にも瀕しましたが、、、笑。それでも何とか六年間で卒業、国家試験合格まですることができました。獣医師になった後も、色々な苦労や葛藤があったのですが、それはまた別の記事でお話しさせていただこうと思います。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

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