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夏の不思議体験~お盆~

お盆なので、お盆にまつわる不思議な体験を書いてみたいと思います。

会いに来たのは?

私が小学校高学年だった頃のことです。
母方の祖父が初盆だったので
午後から母の実家に来ていました。

夕方になり、女性陣の食事の支度が始まったので
叔父がグズる娘、Mちゃんを抱いてあやしていました。
一歳くらいだったと思います。

私は茶の間から
土間を挟んで玄関口に立つ二人を眺めていました。
すると、グズっていたMちゃんの泣き方が
明らかに変わったのです。
半分泣いて半分笑うような、
泣いているのに喜んでもいるような…

そのうちに
叔父に抱かれていながら、
外に向かって身を乗り出すように
両手を伸ばし始めたのです。
私は『えっ?何?』と思った瞬間、
叔父は「誰か来てるか?じいじか?」と言いました。
まだ幼く、言葉を話せないMちゃんは
返事はできません。
ですが、何度も何度も外に向かって、まるで抱っこを
せがむ時のような仕草を繰り返しました。

叔父は何か考えていましたが、
Mちゃんにお菓子を持たせました。
それは生前、祖父が好きだったお菓子でした。

Mちゃんはそのお菓子を握りしめると
さっきまでと同じように外に向かって
身を乗り出しました。
今度は握っているお菓子を
誰かにあげるような仕草を繰り返しました。

その後、Mちゃんは叔父に抱っこされたまま
眠ってしまいました。
きっと、祖父が来ていたのだと思います。

皆さんのところへ、会いに来た人は誰ですか?
楽しい時間をお過ごしくださいね。

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