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相補性の彼女

“相補性の法則”と

言われる心理学上の法則があります。

自分にない長所や考えを持った相手、
自分とは正反対の性格の相手に惹かれること
を指し、
無意識下に、自分に足りないものを相手で
補おうとする心理がこれの正体なのだそうです。

この記事では、この相補性の法則を用いて
僕の理想の女の子を創作したいと思います。

性の多様化が進む昨今、
今一度原点に立ち戻りたい。
色々とこじらせた男はそう考えた訳です。

さて、それでは僕の抱える
コンプレックスについて羅列していきます。
変な話ですが、
全24種の中から僕に当てはまるコンプレックスを
羅列するだけなので、それに対して
何か強い劣等感を
覚えている訳でもありません。

相補性の法則に倣えば、
これから挙げるコンプレックスの
全ての反対の要素を持つ女の子こそが、
僕の理想の女の子となるはずです。

・インフェリオリティーコンプレックス
→自分が他人に比べて劣っている
・ロリータコンプレックス
→18歳未満を性的対象とする男性
・カメリアコンプレックス
→不幸な女性を救おうとする男性の心理
・スペクラキュラコンプレックス
→ 男女の性嗜好が行動を規律する心理
・ピグマリオンコンプレックス
→人形に対する強い愛着や感情

以上を踏まえ、細かい箇所は独自に修正し、
架空の女の子を創作しました。

プロフィール

名前 志岐 冬花(しき ふゆか)
年齢 20歳
身長 157cm
趣味 スポーツ・他国語の勉強
cv 小倉唯

基本情報

国内でも有数の名門大学所属、理学部の大学生。

この世の全ては数字で成り立っていると
思っており、無理矢理にでも人間の心の有り様を
軽視しようとする極端な現実主義者。

厳格な家で育ち、能力的に自身程優れた人間は
存在しないと思っている。しかし、内面には
自信がなく、他の誰よりも幼い自覚がある。

人間すらも路肩に落ちている石ころ同然に
考えており、効率的に情報を得る為、
浅く広いコミュニケーションを好む。
反して、善良な性格であり、
自身の信条との摩擦に傷付き続けている。

夢や目標がなく、自身のアイデンティティ、
生きる理由を探し求め、悩んでいる。

いかがでしょうか。
キャラクターとしては
とても魅力的な女の子に仕上がったと思います。

当の本人としては、
冬花ちゃんも理想の一つなのかな、
という印象を受けました。

容易に想像出来るんです。

優しいフリをして本当は酷く冷たい僕は、
冷たいフリをして本当は痛いほど温かい彼女に惹かれること。

他の誰よりも能力で劣っている自覚のある僕が、
他の誰よりも秀でた能力を持つ彼女に憧れること。

現実も見ようとしないで夢を追い求める僕の姿に、
彼女が自身に夢を見られること。

人形にだって心を描く僕の愚かさに、
彼女が現実から少しだけ目を逸らせること。

僕が、彼女に心を教えてあげられること。
彼女が、僕に現実を教えてあげられること。

きっと僕達は、互いを補い合って、
生きていけると思うんです。

でも、一つだけ寂しいと思う事があります。

正反対の僕達は
永久の時間を共に過ごしたって、
一つのものを同じように捉えて、
笑い合うことが出来ない。

僕が綺麗だと感じるものを
君は非合理だと考える。
君が合理的だと考えるものを
僕は美しくないと感じる。
花の色は変わっても、根が変わることは無い。

いつも正反対で、
だからこそ僕達は一緒になれたのに、
同じ景色を見ることは叶わない。

それで僕は本当に、
君の隣に居られているのだろうか?

教えてくれ、冬花。

君の思い描く、理想の形を。
僕には、君の心の数式が解けない。

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