カトラリーの素材とSaks Super700
良いカトラリーとは何か。
カトラリーのステンレス素材
カトラリーの形状やブランドは別にして、ステンレス素材のみに関して言うと、クロムやニッケルの割合が多く、鉄(Fe)の割合が低いほど錆びにくく、金属臭さ(金気)も抑えられるので、「良い」ものとされる。
ステンレスの組成は、一般的な場合では、SUS316L(クロム16-18%, ニッケル10-14%, モリブデン3-4%)や、SUS904L(クロム19-23%, ニッケル23-28%, モリブデン4-5%)のような記号で表される。
一方、カトラリーの場合は18-8や20-20のような数値で表され、1つめの数値がクロムの割合で、2つ目の数値がニッケルの割合となる。
18-8だとクロム18%・ニッケル8%の組成で、基本的には数値が大きいほど高級となる。
20-20がステンレス素材の最高峰
目安としては、安物のカトラリーは価格を抑えるためにニッケルを含まない18-0を使用し、高めのカトラリーはニッケルが含まれる18-8・18-10・18-12を使って一般人はほぼ金気を感じないレベルとなる。
さらに、最高級のカトラリーは18-18や20-20を使い、一流シェフでも金気を感じないレベルとなる。
ステンレス素材だけを考えると、20-20が最も高級と言え、サクライというメーカではエメロードという製品で販売されている。
表面処理も重要
ステンレスの組成だけを見ると、20-20のカトラリーが最強ということになるが、表面処理による傷の付きにくさや舌触りなどの要素もあり、実際は一概には言えない。
先ほどのサクライというメーカにはSaks Super700という素材があり、組成としては18-18となるが、表面硬化加工が従来のものよりも厚く、ほとんど傷が付かないとされる。
また、独自の研磨技術により、硬化表面を磨くことでシルクエッジと呼んでいるなめらかな舌触りを実現している。
こういった手間がかかっているからか、20-20のエメロードよりも18-18のSaks Super700の方が価格は高くなっている。
ふるさと納税でSaks Super700を貰う
というわけで、今年のふるさと納税の返礼品ははSaks Super700の10本セットにした。
寄付額は50,000円なので、還元率30%とすると50,000円*0.3=15,000円が返礼品の上限となるが、実際には24,200円で販売されているので、お得な返礼品ではないかと思う。
銀食器はまた別の話
なお、ここまで書いたのはステンレス素材の話であり、洋白(銀食器)になるとまた違う話になると思うのだが、詳しくないのであまり書けない。
銀にも金気がなかったり、舌触りがよかったりとメリットはあるのだろうが、値段が高いし、放置すると表面が硫化して磨かないといけないので、手間がかかるというイメージしかない。
実用的にはステンレス一択になるだろう。
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