株式インデックス投資の目的は何か
昨今の投資ブームにより、インデックス投資の是非が問われることがよくあるように見える。
インデックスといっても、日本の日経平均やTOPIXであったり、債券インデックスなどが話題になることはあまりなく、S&P500・NASDAQ・全世界株・先進国株など、海外株を含んだ株式インデックスが勧められることが多いだろう。
とはいえ、昨今の外国のインフレ対策を目的とした金利上昇を受け、株価が下落しており、株式インデックス投資に懐疑的な声もある。「インデックス投資は宗教」といった声もネットでは聞こえてくる。
この局面でインデックス投資はしない方がいいのだろうか。
つみたてNISAを含めてひたすらS&P500をメインに積み立てている私が、株式インデックス投資の目的について書いてみたい。
資産の分散が目的
まず、インデックス投資の最大の目的は、資産の分散にあると考えている。
日本人は投資しなければ、基本的に100%の資産を日本円の預貯金として持つことになるわけだが、名目上の預貯金は変動しなくとも、インフレや為替変動などで実際の価値が変動するリスクが存在する。
そのリスクを緩和させるために、資産を別の形態として持っておくことが対策となるわけだが、その場合はインデックスに投資するのが手っ取り早い。
ただ、資産の分散が目的であるなら、投資対象は株式だけである必要はなく、債券・リート・コモディティ・外貨貯金でもいいだろう。
そこでなぜ株式なのかというと難しいのだが、次に書くように、みんなが株式市場を信じているからだと思っている。
長期で見れば損しない可能性が高い、とみんなが考えているから
株式インデックス投資は、20年間のような長期スパンで見れば損することはないと言われる。(そこまで得をすることもないかもしれないが)
これは実際に過去のデータから言えばそうなのだが、これからの未来もそうであるとは限らないというのも事実である。
ただ、このまま資本主義という体制が続いていく以外の未来が見えないというのもある(資本主義リアリズム)。
人類が資本主義体制の継続と、長い目で見れば株価が右肩上がりであると信じている限り、実際に株価は上がっていくだろうし、その流れに乗れば利益が得られることになる。
信じていない人からすれば宗教のように見えてもおかしくないというのも理解はできるが、私もここから20年でこの資本主義体制が変わるとは思っていない。
だからこそ、リスクを分散できて、少なくとも損はしないと思える株式インデックスに投資ができている。ここは個人の考え方次第だろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?