手術当日と手術中

手術は14時から。
当日は病院近くのホテルに泊まり朝イチ消毒、その後そのまま仕事先へ向かうので仕事道具も持って行かねばならない。
なるべく荷物を軽したいが、なかなか難しかった。
リュックを背負うのが辛くなるのではと思い、トートバックにしたかったがどうしても入ない。
結局諦めていつものリュックサックになりました。

今だから言うと、リュックでもトートでもどちらでも良かったと思います。
リュックを背負う時、腕を後ろに回すのがやや緊張するけれど、そもそもどんな風に動いても痛いのでさほど気にならない。
あえて言うなら斜めがけのポーチはやめた方が良いかもしれません。

指定の14時5分前に病院到着。
受付をし、手術の金額を先払い。保険適用なので私は両胸で約45000円。事前に伝えられていた金額通り。ホームページにも記載の通り。
抗生物質と痛み止めと胃薬、それぞれ1錠計3錠渡され、術前に受付で飲む。すぐに処置室内に呼ばれる。

手術室に入ると看護師の方が2人。記録の写真を撮るので上半身だけ全て服を脱いでもらえるかと優しく指示される。準備が整うまで外に出ていますと気遣いもしてくださるものの、ヌードモデルをやってるので全く抵抗感はなく、すぐに準備出来るので大丈夫ですよとさっさと脱ぐ。
写真は正面バスト部位全体の写真と左右の乳首をアップで、横向きを右からと左から。つつがなく終了。

写真を撮り終わり、手術室中央のベッドに横たわるよう指示を受ける。
ついに始まるなあと少し心拍数が上がる。
手慣れた様子で準備がされていく。
お腹にバスタオルを置かれ、鎖骨付近には滅菌された布、その上に器具。1つ1つの動作に声がけもあり安心感。
そして乳首周りを消毒(これは麻酔用の消毒だったっぽい?)

終わり次第待つことなく医師が登場。
ここで、あれ、もしかして表面麻酔無しにいきなり針ぶっさす感じ?と焦ってくる。粘膜にそれは激痛(汗)保険だしなあ、それに所詮は針の感触がなくなるだけで、薬が入っていく痛さは変わらないしなあと自分を落ち着かせる。
看護師の方から麻酔だけ痛いので、そこだけ頑張りましょうねとトドメをさされ、覚悟を決める。
目をそらすか、それとも見ていた方が痛くないかと思案していると、ライトが眩しいからと目に柔らかいシリコンのようなものを置かれる。保護ゴーグル的なものらしい。残念ながら私の視界は白1色になってしまった。

医師から改めてごめんね痛いよと声をかけられ、麻酔開始。まず左胸。外側から。乳輪の外の皮膚部分に針を刺され、少し深めに入ってくる。横からアプローチ作戦のようだ。
涙が出るほどではないけれど、これは痛い。
外側から3回くらい、内側から同じく3回くらい、場所を細かく変えて刺されていく。
決して乳首に直接針を刺すわけではなかった事に安心した。
右も同じように。痛みの度合いも左右変わらず。体が硬直するような痛み。すぐに痛くなくなるかと思いきや、麻酔は全て痛かった。
それでも的確にスピーディーに処置をしている事は分かるので、痛いけれど不安はなく、これが終わればと頭の中で繰り返し、乗り切る事は出来た。

麻酔後、さらに消毒。
ここからは見えている訳では無いので看護師への指示で察する。
麻酔が効くまで少し時間を置くかと思いきや、では始めていきますねと声をかけられる。
あれ、麻酔効いてる感じしないんですが、大丈夫ですかと始めての不安(笑)
戸惑っていると、じゃあいくよとさくさく進められていく。痛かったら悲鳴をあげようと身構えるものの、体に何かをされている感覚はあれど痛みはない。麻酔ってもっと痺れとか膨張感があるものだと思っていたので、これは驚いた。

刺されたような感触が何回かあり、その後、チクチクと縫われているような感触が始まる。このくらいから、一部の場所だけチクリという痛みが走る。麻酔をしてから10分くらい経った頃だろうか。
少し痛いと医師へ伝えると、痛い?引っ張られてる感じじゃなくて?と確認される。そういわれると、麻酔で感覚が鈍くなっている以上自身がなくなる。
施術を続けられるが、何回かの繰り返しの後、やはり痛覚だとはっきりしたので、今の場所だけ痛みがあると伝える。これは痛い?と確認され、明らかに痛かったので、痛いと言うと麻酔を追加してもらえた。この時の麻酔は痛くなかったような気がする。
改めて今は大丈夫?と確認され、刺されている感覚だけになったのでそう答えると、施術再開。
縫われている感覚があったのでそろそろ終わるのかなと思っていたが、そういう訳ではなかったようだ。急に乳首が軽く引っ張られる。

他の方が書いていた体験談で、背が持ち上がるほど引っぱり上げられてそれが辛かったとあったので心の準備をしたものの、自分の場合は体の外側に向けて軽く引っ張られただけで終わった。

そしてまたプスプスという感覚と体の上を糸が触った事で、今が縫合されているのだと分かる。見えていない体からの感じだけだと、あまり当てにならないのだなあと実感。
左胸終了、体感にしたら15分くらいだったろうか。

右の処置にうつる。メスを入れたであろう時点でやや痛みがあったのでそれを伝えると、今度は特に確認なく麻酔追加。この時の麻酔は少しだけ嫌な感じはあったかもしれない。

右は自分も落ち着いてきたからだろうか、ハサミか何かでバスンバスンと切断されている音が聞こえる。体の中から響く音。乳首の下側から何かを差し込まれて動かされている感じも受けるので、今これが瘢痕を切っているのだと確信。
その後同じように乳首が引っぱりあげられるが、個々で先生が舌打ち(笑)どうやら右は固いようだ。右が固いとはどういう事なのかよくは分からないが、つまりは出が悪いという事なのだろう、先ほどより強めに引っ張られる。左の2倍くらいの力。事前にこういう事があると知らなければ、それなりに驚くぐらいの力ではある。

何回かのあと、先生の「よし」という声が聞こえる。
その後はまた縫われているような感覚。
しばらく続いて、「終わったからね〜」という終了を告げる言葉が。そして先生は退出。
どんな風になったのか見たくてそわそわするが、術後の写真を撮ったり化膿止めの薬を塗ったりと、看護師さん達の処置はまだ続いていたので邪魔をしないようわがままは控えることにする。

全てが終わり、目に出来たのは、すでにガーゼが貼られた胸だった。残念。
時計を見ると14時45分。これも説明された通りの時間で、ホームページにも同じように書いてある。素晴らしい。
ガーゼには中央がすでに血で丸く染まっている。
痛みだけが不安で、麻酔がどのぐらいで切れるのかを聞いてみると、1〜2時間だと言う。
とりあえず術前に飲んだ痛み止めが効いてくれることを願いつつ、服を着て手術室を出る。
今のところ、違和感はあれど痛いという感じはない。

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