術後3日目の朝

朝起きると仰向けで寝ていた。
寝ている時に起きてしまうような痛みはなかったようだ。
ありがたい。

痛みの種類がまた変わり、表面が痛い。いわゆる切り傷の痛みだ。
それと同時に、鋭く刺すような、それでいてちょっと重たいような、例えるなら「ズクンッ」という痛みが胸の中からある。ちょうど乳首の今まで埋まっていた場所付近から、つまりは内側から外側に向けて感じる。
瘢痕を切って乳首を出す処置を受けたので、その切られた痛みなのだろうか。
正解かどうかは分からないにしても、痛みの原因の予測がつくというのは安心材料になる。
全くわからないと、化膿したのではとただただ不安だから。

ひきつる感じも強くて、ガーゼを上半分だけ外して状態を見てみた。
塗った軟膏が無くなっている(ガーゼに吸収されたか溶けて目に見えなくなっただけか)ので、傷口に少しだけゲンタマイシンを、他乳首全体を覆うようにワセリンを綿棒で塗布。
ガーゼに覆われている皮膚の部分には薄く指でワセリンを伸ばしておいた。

生理前の胸が張ってくる時期に手術をしたのはちょっと失敗だったかなと思う。
医療的に関連があるかは不明だけれど、胸が辛い感じは2倍に感じる。

仕事、行かないで済むなら行きたくないなあと思うくらいには痛い。だけど、手術をしたのだからこのぐらいの痛みは当たり前と思える程度ではある。

出血はまだガーゼにしみがある。

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