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いつもマイノリティその2
結局私は専門学校を中退し、将来についてよく考えてみた。
その時に読んでいた本が灰谷健次郎の「兎の眼」だった。小谷先生の鉄三への純粋な眼差しに心を打たれ、バクじいさんのエピソードには電車の中で人目を憚らずに泣いた。
この時にきちんと勉強がしてみたいと心から思った。
私自身1番興味があることは「人」だということもわかってきた。
そして自分の小学校時代が転校を含めてとても貴重で重要だったことにはっきり気づいた。
しかし私の人生のやり直しに関して、もう親を頼ることはできなかった。両親が懸命に働いて得たお金を無駄にしてしまったのだから。
私は自分で働きながら大学で勉強することを決めた。
自分で働いて、しっかり勉強時間を確保するためには夜間の定時制か通信制が最適だとわかった。通信制の場合でも実際に通学して講義を受講して一定の単位を取得する必要がある。
私は最終的に通信制の大学で小学校の教員免許取得と卒業を目指すことにした。
しかし通信制の大学は卒業するのがとても難しいと以前高校の政治の授業で先生が言っていたのを思い出した。いきなり「誰でも慶應大学に入学することができます」から始まった話だった。その時に初めて通信制の大学の存在を知った。「でも5%くらいの人しか通信制だと卒業できないけどね」というオチで終わった。
逆にこれはチャンスではないか!
入学が容易で学費が安い。しっかり勉強もできる。
卒業の難易度が高いのなら、卒業できた自分に自信がもてるだろうと。
結果、小学校教員免許1種取得と卒業の目標が達成できた。
しかし5年かかった。合計147単位。
それでも働きながら自分の力で達成できたこの経験はその後の私の人生を大きく支えてくれた。
(次回につづく)
イタリアのチンクエテッレは世界遺産の小さな五つの村ですが、その一つのモンテロッソ
を散歩しました。
11月11日の土曜日です。
子どもの頃から歩くことが大好きでした。
一人で歩くと見える景色に感動すると同時に、わからなかったことが突然わかる瞬間があります。
発見があまりにも多いのです。
だから私は歩ける限り歩いて行きたいです。
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昼食はマルゲリータと白ワインのチンクエテッレ
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