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週休3日制を考える

最近週休3日制について耳にする機会が増えた。

一般的に週休3日制の会社側のメリットとしては、社員のワークライフバランス向上によるパフォーマンスの向上、人材の確保が挙げられる。
また、デメリットとしては、従来の仕事量、業績が減るのではないかということや給与が減るのではないかということが挙げられる。

この点について、違和感があるので考えたい。
私が大学時代に考えていた仕組みとして、週休3日制や長期休暇などの休日を増やす仕組みがある。もちろん、実際にどうやって導入するのかという視点は欠けているのだが、ここではそのメリットだけ取り上げたい。

当時の私が考えていたメリットとしては、個人のインプットの機会、成長の機会の増加が挙げられる。

現状のように休日が週に1日や2日だと、その多くは休息や家事、買い出しなどに当てる必要がある。そうすると、趣味や勉強に当てる時間はそう多くはない。勤務日の終業後や睡眠時間を削ってその時間を捻出することも考えれるし、その方法も時には必要だ。しかし、残業や子育てなどでその時間が作れることが困難であったり、寝不足でパフォーマンスが落ちることもある。何より、多少なり無理をしている状況なので短期的には良いが、長期的には持続が困難なことが多い。

この個人のインプットの機会、成長の機会の増加こそが非常に重要である。例えば、興味のある人の話を聞きに行くことは知見を広げることにつながるし、家族と一緒に過ごす中で世間のニーズがわかるかもしれないし、趣味から新しいアイデアを得るかもしれない。職場や取引先という限られた世界の中で得られるものを積み上げていくことは大事だが、同時にその外の世界の情報や考え方に触れることで、新しい企画や課題への解決策につながるのではないだろうか。何よりも個人の能力が向上してくれれば組織の成長につながる。
例えば休日が週に1日増えたとしても、その成長分とリフレッシュしてパフォーマンスを高く保てることで対応できるのではないだろうか。

もちろん、一部業種によってはその限りではないので、このデメリットが存在する企業もある。したがって、このデメリットを含めすべての企業が導入するのか、選択できるようにするのかは議論の余地があるのかもしれない。しかし、多くの業態においてはそこまでのデメリットにはならないのではないだろうか。

何よりもこの点が重要だと考える。
これは社員が成長することで組織も成長するための投資なのだ。

ちなみに副業は認めた方がいいと考える。先に述べたように、個人のインプットの機会を増やすことになるからであり、個人の能力やパフォーマンスの向上に役立つ可能性があるからだ。ただし、本業とのバランスと機密情報の管理が十分に実施されることを前提としてである。

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