それ行け裏路地!〜階段の先にタヌキはいるのか!?編〜
私はオノマトペが好きである。
りんりん、ぱらぱら、すっとんとん、みたいな。
言葉にリズムが生まれるし、難しい言葉を使って表現するより感覚で伝わりやすい所が面白いと思う。
宮沢賢治の「クラムボンはかぷかぷわらったよ」という文が有名だが、「かぷかぷ」もオノマトペだ。
笑い方を「かぷかぷ」と表現できる感性がすごい。そもそもクラムボンという不可思議なものを生み出してしまうその想像力もすごい。
「クラムボン」も「かぷかぷ」も意味がわからないのに、
「クラムボンはかぷかぷ笑ったんですよ」と言われたら、
「はぁ、そうなんですね」となんとなく納得してしまうような不思議な力が、あるようなないような。
試しに私も宮沢賢治のように、不可思議なオノマトペを生み出してみようと思う。
「オンダロンがぱろぱろわらったよ」
、、、如何だろうか?しっくりくるだろうか?
ちなみに私は「なんかキモい」と思った。
やっぱり「クラムボンはかぷかぷわらったよ」には、妙に納得性のある不思議な力を感じる。流石は宮沢賢治である。
てかオンダロンってなんだよ。
何故、オノマトペの話をしたかと言いますと、最近散歩したり、風呂に入りながらぼんやりしていると、
頭の中に、「ぽんぽこ、ぽんぽこ!」というオノマトペが響くのです。
多分どこかのタヌキちゃんに憑かれてますね。
なんだか可愛いので、全然いいのですけど。
2024.4/10
やって参りました。裏路地シリーズ(勝手にシリーズ化した)第2段!
新宿に東長谷寺薬王院という牡丹の花が有名なお寺がある。そのお寺の横に、素敵な階段があるという情報を手に入れた私は、早速行ってみることに。
こちらの薬王院について口コミを色々見ていると、なんとこのお寺ではタヌキが出るとか出ないとか!
なに!?「ぽんぽこ」ともしかしたら会えるのかもしれない!?と期待を抱きつつ、
本日は目白駅から東長谷寺薬王院を目指してぶらぶらしてみた。
スタートの目白駅。
まず改札を出てすぐ横に、こんなにも魅惑的な階段が待ち受けていた。
階段の踊り場部分に、レトロな喫茶店があるのも心惹かれる!
駅にはたくさんの人が溢れていたのに、大通りから一本裏の路地に入ると、途端に静かになる。この静けさが好きだ。
この先、レトロな街並みが続くのかとおもいきや、大きなお屋敷が立ち並ぶ高級住宅街だった。
とても静かで、道も綺麗。なんだか異国にいるかのような気分にもなってくる。
大きなお屋敷が立ち並ぶ場所を抜けると、山があった。
「おとめ山公園」という場所らしい。
東京都心にあるとは思えない程、素敵な緑に溢れた公園だった。川にオタマジャクシがたくさんいて可愛いかった。公園というか、小さい春の山だった。
おとめ山を抜け、てくてく歩くと氷川神社を発見!
そしてすぐに素敵な曲がり角&坂道を発見!
こんな素敵な坂道を見つけたら登るしかない!
「え、でも、この坂を登ってしまったら、薬王院へ行くのに遠回りになってしまうよ」と弱気な私を言い聞かせる。
かつて偉大なる坂神様はこう言いました。
「なぜ坂を登るのか、それは、そこに坂があるからだ」
、、、という訳で、えっちらおっちら坂を登ると、なんと運命の出会い!
宝探しみたいでうれしいな!!登って良かった!
そしてこの先には、私が大好きな細い路地や、階段、小さなお社が待ち受けていた。
自然と歩みもルンルンだ。
途中、とある家の窓に可愛い猫ちゃんが座っていて、思わず「へへへっ」って笑っちゃうぐらい、私のことジッーと見つめてきた。
なんだろう、私のことタヌキにでも見えたのかな?
にしても、お散歩楽しいな!
ぼちぼち歩いて、登って下がって、いよいよメインの東長谷寺薬王院!
なんて美しくて、厳かで、優しい雰囲気のお寺なんだろう。「牡丹寺」と呼ばれているぐらい、4月下旬から5月中旬にかけて牡丹の花が咲誇るそう。
今日は少しだけ咲いてた。とても綺麗だと、心から呟けるお寺でした。
そしてそして、お寺の横に向かい、本日のメイン中のメイン。
最高に素晴らしい階段だった。
興奮しながらキョロキョロしていたらあっという間に登り切ってしまった。あと100段くらい続いて欲しかった。しかし、階段の上には可愛いらしいサプライズが待っていた。
残念ながら、ぽんぽこタヌキには出会えなかったが、素敵な町を散歩できて大満足である。
特に薬王院横の階段は素晴らしかった!
この階段から始まる物語が生まれそうな予感がして、私は嬉しくなる。
このわくわくを物語にしたい!
これからぼちぼち執筆活動も始めようと思います。
歩けば歩く程、虜になる東京の町並み。
またわくわくどきどきぽんぽこりんな散歩ができますように!