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私に気づいて

最近、授業と課題が多くて忙しい。
同級生が授業の前に泣いていた。

それを見て、別の同級生が「たしかに、私たちって今辛いよね」と言った。

「そうだね。」
口ではそう言いつつも私は少し違うことを考えていた。

春に母を亡くして環境が変わって
今の忙しさを「生きなければ」という思いだけで乗り切っている。
他の子が泣くほど辛いなら、私も多分泣いていいんだろうなと思った。

みんなそれぞれ事情はあると思う。
辛さも心の余裕も尺度が違う。

私は母を亡くしたことを人に言う時
すごく躊躇いがあるし
言ってその場の空気が沈むのもいやだ
気を使われるのもいやだ

でも気遣って欲しいし、やさしくしてほしい。
頑張って生きていることを褒めて欲しい。

今の自分の感情が、「辛い」なのか分からない
生きなきゃ、という気持ちだけで、
火事場の馬鹿力のように毎日を過ごしているけど
いつこのガソリンが切れるかわからない。

いつか生きる意味をふと見いだせなくなるかもしれないと思いながら、
毎朝眠たい体を起こして毎員電車に乗り大学に向かう。

そんな私に、誰か気づいて




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