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『キクロプス』(1987)

飯田譲ニ監督のホラー/SF作品。

あらすじは、ある博士の研究によって本来生存することが不可能である奇形児たちを生かすことが可能となる。やがて博士は死に奇形児たちは成人になる。研究によって生かされた奇形児、高森は医師となり妊婦である自分の妻に対して薬を盛り、「完璧な子供を産ませる」となにやら怪しい企みを行う。一方で高森の妹であるみゆきは謎の男によって兄の事実を知ると同時に、謎の男は高森の企みを阻止すべく、高森と生まれくる赤子の殺害を企てるが......。

とまあこんなあらすじだが、ストーリーとしてはよくわからん!の一言に尽きる気がする。
と言うのも、52分という短い構成で出来ているため、説明不十分な部分が多いのである。
ただ、『遊星からの物体X』のクリーチャーを彷彿とさせる、ドロドロでグロテスクな表現がとても良くできている。

個人的にツボだったのが、謎の男の風貌が完全にターミネーターのシュワちゃんそのまんまだ!

最後のエレベーターのシーンがおそらく最大の見所になると思うし、言ってしまえばこのシーンだけ見れば満足してしまうだろう。
横たわるみゆきと、兄であったであろう肉の塊りのカットがなんだかシュールで笑ってしまう。


80年代の日本が誇るSFホラー映画『キクロプス』色々な意味でおすすめかもしれない。

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