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『フランケンフッカー』(1990)

『バスケットケース』などで知られる、フランクヘネンロッター監督のホラーコメディ作品。

あらすじは、彼女であるエリザベスが父親の誕生日会でプレゼントした芝刈り機の誤操作によりバラバラになってしまう。
彼女の死を受け入れることが出来なかったジェフリーが彼女のバラバラになった死体から頭部を持ち去り密かにある計画を企てる。
その計画というのは彼女を生き返らせること。
そのためには綺麗なパーツと膨大な電力が必要であった。
2日後に来る大型台風の落雷による電力を利用しようと考えたジェフリーはエリザベスの体のパーツを探しに町へ繰り出す。
ジェフリーは娼婦に目をつけ、ボスであるゾロに頼み8人の女性を用意させその中から完璧なパーツを探そうと考えたのだ。
ゾロが持っていた薬物をさらに強化して、致死量の薬物を女性に盛り殺害しパーツを手に入れようと考えたが、中々選ぶことが出来ずにいる。
すると女性たちが、ジェフリーの持っていた薬物を見つけてしまい自ら吸ってしまうと次々と爆発してしまう。本来の計画とは違うが、娼婦たちのバラバラになった体を持ち帰り、よりよいパーツを合わせエリザベスの体を作り、落雷に晒すと見事にエリザベスは生き返る。だが、娼婦の記憶を持っていたため、ジェフリーを押し倒してエリザベスは町へくり出てしまう......。

1818年の小説「フランケンシュタイン」をモチーフにした作品だが、一般的に知られているフランケンシュタインのその見た目とはかなり違っている。

美女が紫色の髪の毛につぎはぎされた身体。
ちなみにフッカーとはスラングで「売春婦」という意味。
フランケンシュタインというもっとも有名な話しをさらにインスパイアして、狂気的な愛情に落とし込むのはとても面白い。
愛する彼女エリザベスのため、狂った博士のようにフランケンを生み出すジェフリーの狂気的な表情が良い意味で不健康だ。
自分の脳みそにドリルを押し込み、気を沈めるシーンなんかは完全にイカれている。

バスケットケースに出てきた兄貴のようなクリーチャーもしっかり登場!
男なら色々な意味で、見なきゃ損なそんな作品。

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